NST新潟総合テレビの11億円所得隠し問題とは？売上至上主義が生んだ不正の真相を徹底解説！新潟総合テレビの不祥事：組織ぐるみの不正とガバナンス不全の実態
新潟総合テレビ（NST）を揺るがした、売上至上主義が生んだ組織ぐるみの不正。利益供与、所得隠し、そして幹部の関与…11億円もの巨額不正は、いかにして起きたのか？営業プレッシャー、不適切な手段の容認、そして経営陣の責任。再発防止策と信頼回復への道のりを追う。地域一番局の地位を守るため、NSTが直面した企業倫理の危機とは。
露呈した不正 架空のCM制作と国税局の指摘
NST、11億円の所得隠し…その手口は？
架空制作費計上と幹部関与による不正。
架空のCM制作という、大胆な手口で所得隠しが行われていました。
国税局の指摘によって、その不正が露呈することになります。
公開日:2025/06/03
✅ フジテレビ系列のNST新潟総合テレビが、関東信越国税局の税務調査を受け、2024年3月期までの6年間で約11億円の所得隠しを指摘された。
✅ NSTは、架空のCM制作費を支払ったり、外注費を水増ししたりして、制作会社から返金させ、接待などに充てていた。
✅ NSTは組織的な所得隠しを否定し、修正申告と納税を行った上で、再発防止策とガバナンス強化に努めるとコメントしている。
さらに読む ⇒時事ドットコム：時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2025060300364&g=soc架空のCM制作とは、驚きました。
巧妙ではありますが、すぐにバレてしまうような気もします。
なぜ、このような手口を使ったのでしょうね。
税務調査をきっかけに、NSTは架空のインフォマーシャル制作費を計上するなど、より巧妙な手口で所得隠しを行うようになります。
この不正には、当時の幹部も関与していました。
最終的に、元社員が架空のCM制作発注などを通じて捻出した「裏金」が利益供与の原資に充てられるという、異常な事態が発生しました。
これらの不正行為は、結果として、11億円もの所得隠しという事態を引き起こし、関東信越国税局から指摘を受けることになりました。
ありえない！そんなことしてたら、いつか必ず捕まるのに。完全にモラルが崩壊してるわよ！
浮き彫りになった原因 売上至上主義と組織のガバナンス不全
不正の根本原因は何？経営陣の何が問題だった？
経営陣の判断ミス、プレッシャー、不適切手段の容認。
外部調査委員会の報告書からは、売上至上主義と組織のガバナンス不全が、不正の根本原因として浮き彫りになりました。
経営陣の責任も厳しく問われています。
✅ 新潟総合テレビ（NST）の11億円所得隠し問題に関し、外部調査委員会の報告書が公表され、元社員が不正に手を染めた背景には、経営トップからの「売り上げ・シェア1位」を必達目標とする重圧があったと指摘された。
✅ 視聴率低下による営業の厳しさから、広告代理店への商品券贈答や海外旅行招待などによる売り上げ確保を図り、最終的には元社員が架空のCM制作発注などを通じた「裏金」を利益供与の原資に充てるという異様な社内風土が明らかになった。
✅ 外部調査委員会は、売り上げやシェアの達成に絶対的な価値が置かれ、手段の是非が軽んじられていたことを指摘し、トップとして君臨した大橋武紀氏の影響力の大きさを調査で明らかにしている。
さらに読む ⇒新潟日報デジタルプラス | 新潟県内のニュース、話題出典/画像元: https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/702266組織のガバナンス不全が、このような大規模な不正を引き起こすとは…。
経営陣の責任は重大ですね。
再発防止には、抜本的な改革が必要でしょう。
外部調査委員会の詳細な調査の結果、この不正の根源は、経営陣の判断ミス、営業担当者への過度なプレッシャー、そして不適切な手段の容認にあると結論付けられました。
報告書は、売上達成を優先し、手段の是非が軽視されていたと指摘しています。
一部の上司も利益供与を認識しながら、取引を認容していたことも判明しました。
また、17年間代表取締役を務めた大橋武紀顧問の責任も厳しく問われ、顧問契約の解消が提言されました。
NSTは、一連の事案に関与した社員を懲戒解雇し、複数の社員を懲戒処分としました。
なるほど、トップの責任か。ま、当たり前っちゃあ、当たり前だよな。企業はトップがしっかりしてないと、すぐにダメになるってことだ。
再生への道 再発防止策と信頼回復への取り組み
NSTの再発防止策の要は？信頼回復のために何する？
基準策定、監査体制強化、社長の信頼回復。
NSTは、再発防止策として、コンプライアンス体制の強化や、経営陣の刷新などを進めています。
信頼回復への道のりは、まだ始まったばかりです。
公開日:2025/10/05
✅ NSTは、東京支社で広告代理店への利益供与を通じて売上を確保していたことが外部調査委員会の調査で判明。これは、経営陣の過度なプレッシャーの下で、接待や現金のキックバックが行われた結果であり、元社員が管理する資金が原資となっていた。
✅ 過去の会見でNSTは組織的な所得隠しや会社への資金還流を否定していたが、調査報告書では、元社員の管理下に10億円以上の資金が流れ、それが個人的な使用だけでなく、広告代理店への接待やキックバックに使われていたことが明らかになった。
✅ 2011年からの視聴率低迷と、地域一番局維持という目標の下、NSTは広告代理店担当者への商品券贈呈や海外旅行招待など、利益供与を継続。税務指摘を受け手法は変化したが、売上確保のための不正行為は続いていた。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン｜フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/940926再発防止策を講じているとのことですが、本当に同じことが繰り返されないか、注視していく必要がありますね。
視聴者の信頼を取り戻すのは、容易ではないでしょう。
問題発覚後、NSTは再発防止策として、接待や贈答の基準策定、監査役の交代、コンプライアンス体制の強化などを進めています。
酒井社長は、自身の退任も選択肢の一つとしつつ、まずは信頼回復と再発防止策の徹底に注力する意向を示しています。
NSTは、今回の問題を通じて、経営陣の責任、組織文化の問題点、そしてコンプライアンス体制の重要性を改めて認識し、信頼回復に向けて取り組んでいます。
ちゃんと反省して、変わってほしいよね。視聴者だって、見守ってるんだから。頑張って、NST！
NSTの不祥事は、売上至上主義とガバナンス不全という、企業の抱える二つの課題を浮き彫りにしました。
信頼回復には、徹底した改革が必要です。
💡 売上至上主義による歪んだ組織文化と、ガバナンス不全が不正の温床に。
💡 11億円に及ぶ所得隠しは、組織的な不正行為の末に露呈。
💡 再発防止策と信頼回復に向けた取り組みが、今後の焦点となる。
