小林製薬 紅麹問題、オアシスはどう動いた？株主代表訴訟は？（2024年を振り返る？）オアシスが仕掛ける、小林製薬への株主アクションとその背景

損害賠償請求と株主代表訴訟の準備

健康被害の状況と、小林製薬の対応について見ていきます。

損害賠償請求の行方、そして株主代表訴訟の準備状況にも注目しましょう。

小林製薬社長「原因究明と再発防止が責任」、紅こうじ製品の問題で

公開日:2024/03/29

✅ 小林製薬の小林章浩社長は、紅麹関連製品による健康被害問題に関し、摂取者の診察・治療を最優先とし、必要に応じて補償を行うと表明。

✅ 原因究明と再発防止に全力を尽くすとし、現時点での進退については考えていないと述べた。原因となった成分の解析は国の研究機関と連携して進める。

✅ 商品の回収費用などの負担は、影響の広がりから算出し難い状況であり、業績への影響は当期内に算出しようと努めている。健康被害による死亡者は5人、入院者は114人と公表。

さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/business/7T3JNUJB2JNEPFDV67OOOQ6SCM-2024-03-29/

被害者の診察や治療を最優先とするのは当然ですが、原因究明と再発防止にも全力を尽くしてほしいですね。

そして、責任は明確にしてほしいです。

オアシスの活動は、小林製薬の監査役への提訴請求へと発展しました。

オアシスは、紅麹事件における取締役の義務違反による約110億円の損害賠償を求めましたが、監査役らはこれを不提訴と判断しました。

この決定を受け、オアシスは株主代表訴訟の準備を開始しました。

その背景には、小林製薬の対応の遅れ、特に健康被害発生の可能性を認識しながら公表が遅れたことや、監査役らが、小林章浩氏のみが業務執行権限を持つと解釈し、他の取締役の監視義務を重視したことへの問題意識がありました。

オアシスは、前経営陣7名（小林一雅氏、小林章浩氏、伊藤邦雄氏、佐々木かをり氏、有泉池秋氏、片江善郎氏）に対し株主代表訴訟を起こす準備を進めています。

会社の対応の遅れが、株主代表訴訟に繋がるなんて、怖いですね。経営陣の責任は重いですよ！

今後の展望とオアシスの戦略

今後の展望と、オアシスの戦略について解説します。

企業統治の課題と、今後の動向に注目しましょう。

伊藤邦雄氏、小林製薬の紅麹問題で批判高まる オアシス・マネジメントの狙いと社外取締役の課題

公開日:2025/02/03

✅ コーポレートガバナンス改革を主導した伊藤邦雄氏が、小林製薬の紅麹問題に関連して、自身の責任と行動の乖離を指摘され、厳しい批判に直面している。

✅ 香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントは、小林製薬の経営責任を問い、伊藤氏を含む社外取締役7名に対し約110億円の損害賠償を求める提訴を要求。また、取締役の選任なども求めている。

✅ 伊藤氏は長期にわたり複数の企業の社外取締役を務める一方、選任理由の不透明さや長期間の在任、オアシスとの対話拒否などから、その役割と責任が問われており、ガバナンス改革の理想と現実のギャップが浮き彫りになっている。

さらに読む ⇒サステナビリティをステークホルダーの声で可視化するメディア - coki出典/画像元: https://coki.jp/article/column/44067/

オアシスの目的は、再発防止とガバナンス改善、そして企業の信頼回復ですね。

今後の動向から目が離せません。

オアシスの今後の行動は、紅麹事件の再発防止と脱「創業家」を通じたコーポレートガバナンスの改善に向けたものです。

オアシスは、あらゆる選択肢を検討し、株主としての影響力を行使することで、再発防止と企業の信頼回復を目指しています。

ステークホルダーに対しては、ガバナンス改革と衛生管理基準強化に向けた連絡を呼びかけています。

問題発覚時の取締役7人に対し約110億円の損害賠償を求める株主代表訴訟の準備も進めており、今後の動向が注目されます。

企業ガバナンス改革は、企業の成長には不可欠です。オアシスの今後の戦略に期待しましょう。ミリオネアの仲間入りできる案件かも？

本日は、小林製薬の紅麹問題と、オアシスの動きについて解説しました。

今後の展開に注目していきましょう。