Diamond Edge Logo Menu opener

小林製薬 紅麹問題、オアシスはどう動いた?株主代表訴訟は?(2024年を振り返る?)オアシスが仕掛ける、小林製薬への株主アクションとその背景

小林製薬の紅麹問題を受け、大株主オアシスはコーポレートガバナンス改革へ。創業家依存からの脱却を目指し、臨時株主総会での提案、株主代表訴訟の準備を進める。対応の遅れや監査役の判断に問題意識を持ち、前経営陣への損害賠償請求も視野。再発防止と企業信頼回復に向け、株主としての影響力を行使。今後の動向から目が離せない。

小林製薬 紅麹問題、オアシスはどう動いた?株主代表訴訟は?(2024年を振り返る?)オアシスが仕掛ける、小林製薬への株主アクションとその背景

📘 この記事で分かる事!

💡 小林製薬の紅麹問題と、その影響について解説します。

💡 大株主オアシス・マネジメントによる、経営陣への責任追及と改善要求に迫ります。

💡 株主代表訴訟の準備状況と、今後の展望について分かりやすく解説します。

本日は、小林製薬の紅麹問題と、大株主であるオアシス・マネジメントの対応に焦点を当てて、分かりやすく解説します。

発端:紅麹問題とオアシスの介入

小林製薬の紅麹問題、オアシスは何を求めた?

ガバナンス改善、創業家からの脱却。

小林製薬の紅麹問題が発覚し、株主代表訴訟の可能性が浮上しました。

オアシス・マネジメントの動きと、株主としての権利行使について詳しく見ていきましょう。

ニュース「小林製薬の大株主が紅麹サプリの健康被害問題をめぐり提訴請求」 : 企業法務ナビ
ニュース「小林製薬の大株主が紅麹サプリの健康被害問題をめぐり提訴請求」 : 企業法務ナビ

✅ 小林製薬の「紅麹」サプリメントによる健康被害問題を巡り、大株主のオアシス・マネジメントが、当時の経営陣に対し損害賠償を求めて提訴するよう請求し、請求額は100億円超とされている。

✅ 株主代表訴訟とは、役員等の任務懈怠により会社に損害が生じた場合に、株主が会社の利益のために提訴できる制度であり、今回の件では、会社が提訴しない場合、株主が25年1月下旬に訴訟を提起できる可能性がある。

✅ 会社は提訴請求に対し、理由を通知する義務があり、濫用的な訴訟は禁止されている。提訴請求を受けた場合は、提訴の理由や株主の意図を含め、慎重な調査・検討が必要となる。

さらに読む ⇒企業法務ナビ - 日本最大級の企業法務支援サイト出典/画像元: https://www.corporate-legal.jp/news/5942

オアシスの行動は、迅速かつ的確ですね。

株主としての権利を最大限に行使しようとする姿勢は、非常に勉強になります。

2024年、小林製薬は紅麹サプリメントによる健康被害問題に見舞われました

この問題を受け、10.1%以上の株式を保有する香港の投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、小林製薬のコーポレートガバナンス改善を目指し、積極的な行動を開始しました。

オアシスは、紅麹問題における責任を追及し、創業家依存からの脱却を求めて、臨時株主総会での提案、そして株主代表訴訟の準備へと進んでいきます。

今回のオアシスの動きは、企業価値を高めるための、まさに『攻めの経営』といったところですね。100億円超の損害賠償請求は、さすがです!

株主総会での攻防と分析結果

オアシスが小林製薬に求めた、最も重要な変化は何?

特別顧問と取締役の辞任です。

臨時株主総会でのオアシスの提案、そしてその結果について見ていきましょう。

そこから見えてくる、企業統治の問題点にも注目します。

小林製薬、香港投資ファンドの提案否決 賛成は3割弱 臨時株主総会

公開日:2025/03/21

小林製薬、香港投資ファンドの提案否決 賛成は3割弱 臨時株主総会

✅ 小林製薬の臨時株主総会で、大株主のオアシス・マネジメントが提案した紅麹サプリメントによる健康被害の再調査案と社外取締役選任案が否決された。

✅ オアシス・マネジメントは、小林製薬の創業家依存からの脱却が不十分であると批判し、健康被害に関する再調査と企業統治に詳しい弁護士の選任、および製薬業界に詳しい医師らの社外取締役就任を求めた。

✅ 小林製薬によると、両提案の賛成割合は3割弱だった。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20250219/k00/00m/020/209000c

株主総会での結果は、必ずしもオアシスの期待通りではなかったようですが、その後の分析によって、状況が大きく変わったのは興味深いですね。

オアシスは、まず小林製薬のコーポレートガバナンス改善策を提案するため、臨時株主総会および定時株主総会に臨みました。

具体的には、新たな社外取締役の選任や、会社法が定める調査者の選任などを要求しました。

臨時株主総会では、創業家関連者の反対により当初は必ずしもオアシスの意図通りには進みませんでした。

しかし、議決権行使結果を詳細に分析した結果、オアシスの提案は、創業家関連者を除けば過半数の賛同を得ていたことが判明しました。

また、定時株主総会でも、定款の一部変更議案への賛成、小林章浩氏の再任議案への反対が過半数に達していたことも明らかになりました。

この結果を踏まえ、オアシスは小林製薬に対し、自浄作用を促すために、小林一雅特別顧問と小林章浩取締役の辞任を強く要請しました。

株主総会での攻防、まさに企業買収劇の様相を呈しているね。オアシスの戦略、見事としか言いようがないわ!株主も会社のことも考えてるんだろうけど、やっぱり自分の利益も考えている、ってことだね!

次のページを読む ⇒

小林製薬 紅麹問題、オアシスが株主代表訴訟へ。約110億円の損害賠償を求め、ガバナンス改革と再発防止へ。今後の動向に注目。