日産とホンダ、経営統合はなぜ破談? 未来のモビリティ戦略への影響は?The Arc、そして破綻… 経営統合に関する詳細
未来を賭けた日産とホンダの経営統合協議、破談。巨大シナジーを目指した合意はなぜ崩壊したのか?グローバル競争、技術革新、企業文化の違い…自動車業界の激しい変化の中で、日産は自力再建へ。三菱自動車の参画、鴻海やルノーからの買収話も浮上。EVシフト、新モビリティ時代を生き抜く鍵とは?日産の「Nissan Ambition 2030」に込められた未来戦略を読み解く。
💡 日産とホンダの経営統合協議が破談に至った経緯と背景を解説します。
💡 両社の経営戦略と企業文化の違いが破談の要因となった理由を分析します。
💡 日産の今後の戦略と、モビリティ業界の持続可能な未来への展望を探ります。
それでは、本日の記事でご紹介する内容を3つのポイントにまとめました。
今後のモビリティ業界の動向を読み解くために、ぜひご注目ください。
未来への協奏曲 日産とホンダの経営統合への序章と三菱自動車の参画
日産・ホンダ・三菱、経営統合で目指す未来とは?
カーボンニュートラルと新価値創造!売上30兆円超えも。
2024年3月、日産とホンダは経営統合に向けた協議を開始。
三菱自動車も参画を検討するなど、未来のモビリティを見据えた動きがありました。
しかし、最終的な合意には至らず、その背景には様々な要因が。

✅ 日産とホンダは経営統合に向けた協議を開始することで合意し、三菱自動車も参画を検討することになりました。最終的な判断は2025年1月末までに行われます。
✅ ホンダは、資本の適正化のため、1.1兆円の自己株式取得(発行済み株式総数の23.7%)を取締役会で決議しました。
✅ 3社の経営統合は、未来のモビリティにおける知能化・電動化への対応を強化し、新しい移動の価値を生み出すことを目指しています。
さらに読む ⇒自動車ニュースマガジン、ネクストモビリティ出典/画像元: https://www.nextmobility.jp/special_issue/nissan-honda-and-mitsubishi-motors-summary-of-press-conference-on-business-integration-discussions20241213/経営統合は、電動化と知能化への対応強化、新しい移動の価値創造を目指していました。
スケールメリット、商品力の向上、開発効率の向上など、期待される効果は大きかったですが、結果としては…。
2024年3月、日産自動車とHondaは、カーボンニュートラルと交通事故死者ゼロ社会の実現を目指し、経営統合に向けた協議・検討を開始することで合意しました。
両社は、2024年8月には深化に関する覚書と次世代SDVプラットフォームの共同研究契約を締結するなど、協業に向けた準備を進めていました。
グローバル競争の激化と技術革新の加速を受け、両社は経営統合によるシナジー創出、企業価値向上、モビリティの新価値創造を目指していました。
具体的には、統合準備委員会を設置し、売上高30兆円、営業利益3兆円超を目指し車両プラットフォームの共通化によるスケールメリットの獲得、商品力の向上、原価低減、開発効率向上、デジタルサービスの収益最大化などを目指していました。
そして、2024年8月には、日産とHondaが進める共同持株会社設立による経営統合の検討に、三菱自動車が参画・関与し、シナジーを享受する可能性について検討することで合意しました。
三菱自動車は、3社の強みを活かした最適な形態を検討し、2025年1月末をめどに参画・関与の可能性に関する検討結果を出す予定でした。
日産の内田社長、Hondaの三部社長、三菱自動車の加藤社長は、それぞれの期待を表明し、顧客への価値向上、モビリティの新価値創造、3社の強みを活かした最適な形態の検討を目指していました。
なるほど、未来のモビリティを考えると、3社の経営統合は非常に魅力的ですね。しかし、そう簡単にはいかないものですね。様々な思惑が交錯していることがよくわかります。
TheArc、そして破談 日産自動車の中期経営計画と経営統合の終焉
日産、ホンダとの経営統合破談!その理由は?
対等な認識とスピード感の相違。
日産は、The Arcという中期経営計画を発表し、販売台数100万台増を目指していました。
電動化への投資も積極的に行っていましたが、経営統合の破談という事態に。
その影響は?。
公開日:2024/03/26

✅ 日産自動車は、2024年3月25日に新たな経営計画「The Arc」を発表し、2026年度までに販売台数100万台増、営業利益率6%以上を目指す。
✅ 同計画では、30車種の新型車投入(うち16車種は電動車両)、EVのコスト削減、戦略的パートナーシップ強化、株主還元率30%などが掲げられ、電動化と収益性向上を両立する戦略が示された。
✅ 地域ごとのカスタマイズ戦略を展開し、2026年度までに40%を電動車両とする目標を設定。2030年度には新規ビジネスから最大2.5兆円の売上を見込む。
さらに読む ⇒新型車解説の自動車メディアTRANS CAR(トランスカー)出典/画像元: https://transcarweb.com/nissan-businessplan-thearc-2024/新型車投入、EVのコスト削減、株主還元と、意欲的な計画でしたね。
地域最適化戦略も興味深いですが、破談という結果は、今後の日産の戦略に大きな影響を与えそうですね。
日産自動車は、2026年度までの販売台数100万台増、営業利益率6%以上を目指す中期経営計画「TheArc」を発表しました。
新型車30車種(うちEV16車種)投入、ICE車ラインナップ刷新、EVコスト30%削減、ファミリー開発、戦略的パートナーシップ拡大、株主還元率30%を目指していました。
2030年度までに新規ビジネスで最大2.5兆円の売上を目指し、地域最適化戦略に基づき販売台数を拡大する計画でした。
しかし、2024年12月に発表された日産自動車とホンダの経営統合協議は、2月13日に正式に破談となりました。
両社の間には、対等な立場の認識とスピード感に関する相違があり、日産は自力再建を目指す姿勢を示していました。
一部メディアの報道が事態を複雑化させ、ホンダの判断に影響を与えた可能性も指摘されています。
日産は2023年度に好決算を記録し、財務状況も健全であり、倒産の危機にあったわけではありませんでした。
最終的に、ホンダは代替案として日産の子会社化を打診しましたが、合意には至りませんでした。
日産は鴻海精密工業からの買収に関心を持たれ、ルノーからの株買い取りの可能性も浮上しています。
あら〜、日産の状況は、なかなかシビアやね。でも、自力で再建ってのも、悪くないんじゃない? 頑張ってほしいね、応援してるよ!
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日産とホンダ、合併破談の真相!企業文化と戦略の違いが浮き彫りに。未来の自動車業界を読み解く、技術革新と持続可能な成長への道。