日産自動車の復活劇と、その影【日産、ゴーン、EV、ガバナンス？】日産自動車の構造改革と今後の課題

組織再編とEV戦略の加速

日産は、組織再編とEV戦略の加速を進めています。

内田誠CEOの退任に伴い、新たなリーダーシップ体制も発表されました。

日産、新リーダーシップ体制発表 執行役員廃止などポジション2割削減でフラットな執行職体制へ移行

公開日:2025/03/19

✅ 日産自動車は、CEO内田誠氏の退任に伴い、4月1日付で新たなリーダーシップ体制を発表しました。

✅ 意思決定の迅速化と効率化のため、階層のないフラットな執行職体制に移行し、執行役員の削減を行います。

✅ 組織の簡素化と権限移譲を進め、各メンバーの責任範囲を拡大することで、意思決定のスピード向上と組織内の役割明確化を目指します。

さらに読む ⇒Car Watch出典/画像元: https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1671523.html

組織の簡素化と権限委譲、そして意思決定の迅速化を目指しています。

フラットな執行職体制への移行も、その一環ですね。

日産は、2025年4月1日付での組織再編を発表し、意思決定の迅速化と効率化を目指しています。

フラットな執行職体制への移行を目的とし、執行職の約2割削減、各地域への権限委譲、役割と責任の明確化が行われます。

グローバルセールス＆マーケティング、グローバルデザイン、R&AE戦略、車両計画など、様々な分野の執行職の人事異動が行われました。

また、R&D、生産、財務など、多岐にわたる分野で理事の人事異動も行われました。

このリーダーシップ体制の変更は、日産の組織構造改革と、持続的な成長に向けた取り組みの一環です。

さらに、日産は電動化戦略に注力しており、新型EV車の投入や、EVシフトへの対応を強化しています。

具体的には、2つの新型EVを投入し、7車種で9000億円を投資しています。

既存のガソリン車への投資を抑制し、EVへのシフトを加速させています。

あらまあ、社長交代ね。EVにも力を入れてるみたいだけど、新しい車は高いんでしょ？私たちみたいな庶民にはなかなか手が出ないわよねえ。

V-upプログラム：日産復活の秘密兵器

本書では、日産自動車の躍進を支えた全社的課題解決手法「V-up」について解説しています。

詳細を見ていきましょう。

日産V

✅ 本書は、日産自動車の躍進を支えた全社的課題解決手法「V-up」の設計思想から手法までを解説しています。

✅ V-upは、現場主導で課題を抽出し、部門横断的なチームで解決策を検討・実行することで、組織全体の改革を促進するプログラムです。

✅ 本書では、V-upの実践事例、人材育成、グローバル展開など、V-upプログラムの詳細が紹介され、GEのシックスシグマを参考に開発されたことも言及されています。

さらに読む ⇒セブンネットショッピング｜本・雑誌・CD・DVD 通販出典/画像元: https://7net.omni7.jp/detail/1106274017

V-upは、現場主導で課題を解決し、組織全体の改革を促進するプログラムです。

GEのシックスシグマを参考に開発されたとあります。

日産のV-upプログラムは、カルロス・ゴーン体制下での劇的なV字回復を支えた全社的な課題解決手法です。

クロスファンクショナルチーム（CFT）を結成し、部門間の壁を越えて課題解決を図りました。

現場が主体的に課題を抽出し、クロスファンクショナルチームで解決策を検討することで、現場の主体性が高まり、改善が継続的に行われるようになりました。

V-upは、GEのシックスシグマを模倣しつつ、ゴーンの課題解決手法を取り入れ、独自の進化を遂げました。

本書は、日産がV-upで培ったノウハウを詳細に公開しており、組織改革を目指す企業にとっての貴重な情報源となります。

V-up、これは面白い！現場が主体的に課題を解決し、組織全体を改善していく手法ですね。あのゴーンも影響を与えていたとは。まさに、日産復活の秘密兵器と言えるでしょう！

新たな挑戦と課題：暗雲立ち込める日産

日産自動車は、内田誠社長退任、イヴァン・エスピノーサ氏の新社長就任を発表しました。

経営体制の刷新を図っています。

日産社長、内田氏から商品企画のエスピノーサ氏に 経営体制を刷新

公開日:2025/03/11

✅ 日産自動車は、内田誠社長が退任し、商品企画責任者のイヴァン・エスピノーサ氏が新社長に就任することを発表。業績悪化を受け、経営体制の刷新を図る。

✅ 新社長のエスピノーサ氏は、日産の潜在力に期待を示し、米国でのハイブリッド車ラインナップ強化や中国市場向け電気自動車の投入など、事業立て直しへの意欲を表明。

✅ 一方、エスピノーサ氏の商品企画への課題や経営経験不足を指摘する声もあり、短期的な問題解決と長期的な視点での経営の両立が求められる。

さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/economy/industry/4UCMNFB5TNLLVKMXTLSP76SEZQ-2025-03-11/

2024年4月から12月期の純利益が大幅に減少し、厳しい状況に直面しています。

商品企画部門の権力集中が、課題となっているようです。

しかし、2024年4月から12月期の純利益が大幅に減少し、厳しい状況に直面しています。

内田誠社長の辞任に伴い、イヴァン・エスピノーサ氏が新社長に就任しました。

商品企画部門のトップであるエスピノーサ氏は、商品企画に長く携わってきました。

日産の現状では、カルロス・ゴーン元社長時代に導入された商品企画部門の権力集中が、マーケティングと開発・販売との連携を阻害する要因となっています。

PD（プログラムダイレクター）が開発費をかけた高機能な車を開発する一方、マーケティングや収益管理部門からは高すぎて売れないという声が上がっています。

英語会議での意思決定や外国人社員にかかる高額コストなど、経営の足かせになっている状況も指摘されています。

これらの問題が、日本市場で求められているコンパクトカーを開発できない一因ともなっています。

エスピノーサさんが社長か〜。商品企画の人だよね？でも、ゴーンさんの時の商品企画部門のやり方を変えないと、また同じことの繰り返しになるんじゃないの？

日産自動車の復活劇は、構造改革、ガバナンス改革、EV戦略を通じて、大きな変化を遂げています。

今後の課題を乗り越え、更なる成長を期待したいですね。