日産の経営危機?ダットサンブランド終焉からホンダとの統合破談、巨額損失と構造改革の行方(日産、経営、リストラ?)日産の苦境:ダットサンブランドの終焉、ホンダとの破談、そして巨額損失
日産の凋落は、ダットサンブランド消滅という戦略ミスから始まった。ホンダとの経営統合破談、巨額損失計上、9000人規模のリストラ…混迷を極める日産。北米市場の低迷、過剰な生産能力、社内政治…。再建への道は険しいが、新たなパートナーシップ模索や次期CEOへの期待も。日産の未来を左右する、内田体制後の行方とは?
💡 かつてのダットサンブランドの軽視が、日産のアメリカ市場での競争力低下につながった。
💡 日産とホンダの経営統合交渉は、両社の認識のずれから破談となった。
💡 日産は、2025年3月期に過去最大の赤字を計上する見通しで、経営再建を急いでいる。
日産自動車の現状について、いくつかの重要なポイントを詳しく見ていきましょう。
苦難の始まり:ダットサンブランドの終焉と戦略的失敗
日産苦境の原因は?ダットサンブランド消滅が致命的?
ダットサンブランド消滅による、アメリカ市場での競争力低下。
日産の業績悪化は、ダットサンブランドの軽視と、米国市場での戦略的失敗が大きな要因です。
技術軽視や官僚主義も問題として横たわっています。

✅ 日産の業績悪化は、中国と北米市場での販売不振が主な原因であり、官僚主義的な社風による経営の停滞も影響している。
✅ 日産は過去にも経営危機を繰り返し、その背景には独裁と腐敗を生みやすい官僚主義的な体質がある。
✅ かつて日産に貢献した「フェアレディZの父」である片山豊氏が、社内で冷遇されたことも、技術力を軽視する日産の体質を象徴している。
さらに読む ⇒ ECナビ出典/画像元: https://ecnavi.jp/mainichi_news/article/cd40de93d04fa7751ba1067af6384988/ダットサンブランドの消滅は、日産の歴史における大きな過ちだったと思います。
技術力とブランドイメージを活かせなかったのは非常に残念です。
日産の苦境は、アメリカ市場におけるダットサンブランドの軽視から始まったと言えるでしょう。
かつて技術力とアメリカ進出で優位性を持っていた日産は、米国日産の元社長、片山豊氏が築き上げたダットサンブランドを、石原俊社長の個人的な感情から消滅させました。
これは、市場に定着したブランドイメージを無駄にする致命的な判断であり、その後の日産のアメリカ市場での競争力低下を招きました。
カルロス・ゴーンがダットサンブランドの重要性を認識し復活を試みたものの、時すでに遅く、ブランド再建は叶いませんでした。
もしダットサンブランドが存続していれば、日産はアメリカ市場でより強い存在となり、トヨタとの競争関係も異なっていたかもしれません。
このアメリカ市場での戦略的な失敗が、現在の経営統合騒動に繋がるほどの深刻な問題へと発展したのです。
素晴らしい内容でしたね。企業のブランド戦略がいかに重要か、よく理解できました。特に、片山さんのような功労者を冷遇する体質は、企業の成長を阻害する大きな要因となりますね。
破談:ホンダとの経営統合交渉の行方
日産とホンダ統合交渉、なぜわずか2ヶ月で決裂?
認識の相違、スピード感、自主性重視が原因。
日産とホンダの経営統合交渉は、EVシフトやAIの進化に対応するための規模拡大を目指しましたが、様々な要因が重なり破談となりました。

✅ 日産とホンダの経営統合交渉が破談となり、日産は「自力再建」を目指す方針を決定した。
✅ 統合交渉では、ホンダが日産に対し子会社化を打診したことに対し、日産が反発したことが要因の一つ。
✅ 両社はEV分野での協業は続けるものの、今後の関係性については協議を重ねる予定。
さらに読む ⇒JBpress (ジェイビープレス) | リアルな知性で世界に勝つ出典/画像元: https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/86471経営統合の交渉決裂は、非常に残念な結果でした。
両社の認識のずれや、スピード感の違いが、溝を深めた原因だったようですね。
2024年12月、日産とホンダの間で経営統合協議が始まりましたが、わずか2ヶ月後の2024年2月13日に破談となりました。
EVシフトやAIの進化といった自動車業界の大変革期に対応するため、規模拡大を目指したものでしたが、両社の間には様々な認識のずれがありました。
日産は「対等」な関係を望みましたが、業績不振を「救済」する構図としていたホンダとの間では、その認識に大きな隔たりがありました。
ホンダは統合を迅速に進めることを望み、リストラの具体的な内容の決定を求めましたが、日産側の調整が難航し、スピード感の違いが溝を深めました。
最終的に、ホンダは日産の子会社化を提案しましたが、日産は経営の自主性を重視し、この提案を拒否。
日産の業績悪化、ルノーとの関係、台湾の鴻海からの買収への関心といった複雑な要因も絡み合い、統合交渉は決裂しました。
内田誠社長は、第3四半期決算説明会にて、この経緯を改めて説明しました。
いやー、北海道のオバチャンでもわかるくらい、日産、迷走してんなーって感じだわ。 企業同士の思惑が一致しないと、どんなに良い話でもまとまらないってことね。
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ホンダとの経営統合破談後、日産が過去最大の赤字へ。リストラとCEO交代も。生き残りをかけ、提携と構造改革で再建を目指す!未来は次期トップの手腕にかかる。