EVシフト、FCV、インフラ整備…自動車業界の未来はどうなる?EVシフトの世界的潮流と、FCVの将来展望
世界中で加速するEVシフト。EUの政策、ESG投資、日本のカーボンニュートラル目標が後押しする中、充電インフラ整備や電力供給への影響など課題も山積。一方で、欧州ではEVシフト減速の動きも。トヨタのハイブリッド車普及など、多様な取り組みが展開されるEVの未来。NASCARにおけるトヨタの参入に見る、アメリカ市場の現実主義とEVシフトへの影響も考察。
💡 欧州グリーンディールは、脱炭素社会を目指す政策で、EVシフトを後押ししています。
💡 トヨタのFCV「MIRAI」は、水素社会実現に向けた重要な一手です。
💡 EV普及には、充電インフラの整備が不可欠です。チャデモ規格の進化にも注目です。
本日はEVシフトを取り巻く様々な情報を深掘りしていきます。
まずは、EVシフトの世界的潮流から見ていきましょう。
EVシフトの世界的潮流
EV普及の後押しは?日本は何を目指している?
EU政策、ESG投資、カーボンニュートラル、新車100%電動化。
世界的に加速するEVシフト。
EUの政策や日本の目標、各社の戦略など、多角的に見ていきましょう。

✅ 欧州グリーンディールは、カーボンニュートラルを目指すEUの包括的な政策であり、COVID-19復興基金やREPowerEU計画とも連動して推進されている。
✅ 本研究は、欧州グリーンディールの具体策である新産業戦略に焦点を当て、脱炭素経済への移行経路における現状と課題を分析し、日EUグリーンアライアンスを通じて日本への影響を考察する。
✅ 産学連携により、欧州の脱炭素化における産業適応と移行経路の共創過程を分析し、日本の脱炭素経済への移行経路を考える上で示唆を得ることを目指す。
さらに読む ⇒ 日本国際経済学会出典/画像元: https://www.jsie.jp/symposium/1932/EUの脱炭素化への取り組みは、日本にも大きな影響を与えそうですね。
産学連携による分析結果が興味深いです。
電気自動車(EV)の普及は、世界的な流れとなっており、その背景には、欧州連合(EU)の『欧州グリーンディール政策』や、ESG投資の拡大によるEV投資バブルの誘発、そして日本政府の『カーボンニュートラル』目標などが挙げられます。
日本は2035年までに新車100%電動化を目指す方針を打ち出しましたが、その解釈については、ハイブリッド車も含むのか、政府と自動車工業会との間で確認作業が進められています。
現状では、日産のクロスオーバーSUV、アリアの発売など、EVシフトの具体例も見られます。
なるほど、EVシフトは世界的な大きな流れか。日本も2035年までに新車100%電動化か。しかし、ハイブリッド車も含むのか…細かいところはちゃんと詰めておかないと、ビジネスチャンスを逃しかねないぞ。
FCVの将来への疑問と欧州のEVシフト
FCVの未来は?BEVシフトが加速する欧州、その影響は?
BEV中心でFCVは不確実。欧州のZEV目標が影響。
EVシフトの陰で、燃料電池車(FCV)の将来に疑問符が投げかけられています。
FCVの現状と課題を探ります。
公開日:2018/03/02

✅ トヨタ自動車は、2020年頃に次期型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」を発売予定で、年間3万台以上のグローバル販売を目指している。
✅ 現行モデルは車両価格と水素インフラが普及のネックとなっているため、次期型では燃料電池システムのコストを半減させ、車両価格を下げる計画。
✅ FCVは電気自動車の一種であり、水素と酸素の化学反応で電気を生成して走行する。トヨタはFCVを「究極のエコカー」と位置づけ、2020年代の本格普及を目指している。
さらに読む ⇒ 東洋経済オンライン出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/206543?display=bトヨタがFCVを『究極のエコカー』と位置づけているのは、興味深いですね。
しかし、BEVへのシフトが加速している現状を見ると、FCVの今後の動向は注視する必要があります。
EVシフトが加速する一方で、燃料電池車(FCV)の将来には疑問の声も上がっています。
欧州では、2035年までに新車100%をゼロエミッションビークル(ZEV、BEVまたはFCV)にするという目標がありますが、ZEVの中心は電気自動車(BEV)となっており、メルセデス・ベンツやボルボなど、多くの自動車メーカーがBEVへのシフトを加速させています。
これは、FCVの将来に対する不確実性を高める要因となっています。
うーん、FCVねぇ。水素ステーションのインフラ整備とか、まだまだハードル高そうやん?BEVにシフトする方が現実的かもしれんね。
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