テート・モダン：近現代アートと建築の融合？〜イ・ミレのインスタレーション「Open Wound」を中心に〜バンクサイド発電所の変貌：テート・モダン

世界を魅せる展示、来館者数の変化

次に、来館者数の変化についてです。

世界最多の来館者数を誇るテート・モダンですが、近年、様々な要因で来館者数が変化しています。

その現状と課題について見ていきましょう。

テート・モダンに若者離れ？ 来館者数1位を誇った現代美術館の財政難はなぜ起きたのか

✅ 世界最多の来館者数を誇るテート・モダンは、来館者数の減少と財政難に直面しており、展覧会内容への批判もあるが、ブレグジットなどの外的要因も影響している。

✅ テートの調査によると、国内からの来館者数は回復傾向にあるものの、海外からの来館者は低迷しており、特に16〜24歳のヨーロッパからの来館者が大きく減少している。

✅ イギリス政府の統計やテート自身の調査などを総合的に分析した結果、来館者数の減少は社会経済的要因、特にブレグジットによる若年層への影響が大きいことが示唆されている。

さらに読む ⇒ ARTnews JAPAN（アートニュースジャパン）出典/画像元: https://artnewsjapan.com/article/41280

来館者数の減少は、少し残念ですね。

ブレグジットや経済的な要因も影響しているとのことですが、テート・モダンがどのような対策を考えているのか、注目したいですね。

テート・モダンは、世界最多の来館者数を誇りながらも、近年、来館者数の減少という課題に直面しています。

ブレグジットや社会経済的要因が影響し、特に海外からの来館者の回復が遅れています。

16～24歳のヨーロッパからの来館者減少が顕著で、生活費の高騰なども影響していると分析されています。

テート全体でも来館者数が減少し、その打開策として、若年層の誘致に焦点をあてています。

世界最多って言っても、減っちゃうこともあるのね。生活費が高くなると、美術館に行くのも大変になるもんねー。

タービンホールを舞台にした、イ・ミレの壮大なインスタレーション

最後に、現在開催中のイ・ミレによるインスタレーション「Open Wound」をご紹介します。

産業化による傷をテーマにした、その壮大な展示内容を見ていきましょう。

8日（現地時間）、英国ロンドンのテイト·モダン美術館。 中に入ると、高さ35メートルの天井から頭の上まで鎖にぶら下がった100あまりの赤い布切れが視線を圧倒した。 同時に動く機械の音、液体がぽたぽた落..

公開日:2024/10/09

✅ 韓国人作家イ・ミレが、ロンドン・テート・モダン・タービンホールで、産業化による傷をテーマにした大型インスタレーション作品「Open Wound」を展示し、史上最年少かつ初の韓国人作家として注目を集めている。

✅ 高さ35メートルの空間に、赤い染料を流すタービンと、染料で染められた布を配置し、機械音や染料が落ちる音といった聴覚的な刺激も取り入れ、産業化が残した傷を表現している。

✅ 作品は、傷と共に生きることの美しさを表現しており、社会問題への意識を喚起するとともに、観客に感情的な刺激を与えることを目指している。

さらに読む ⇒매일경제出典/画像元: https://www.mk.co.kr/jp/culture/11135375

イ・ミレさんの作品は、本当に印象的ですよね。

巨大な空間を活かしたインスタレーションで、見る人の感情に強く訴えかける作品だと思います。

テート・モダンのタービンホールでは、イ・ミレの大型インスタレーション作品「OpenWound（開かれた傷）」が展示されています。

史上最年少かつ初の韓国人として選ばれたイ・ミレは、産業化が残した傷を表現。

高さ35メートルの空間に吊るされた100個以上の赤みを帯びた布切れ、タービン、赤い液体などを用いて、悲しみや切なさ、不安といった感情を喚起します。

7メートルの大型タービンを始め、グロテスクな素材と機械装置を使用し、環境問題、労働問題、不平等といった社会問題を象徴。

作品は、商業主義や芸術における挫折経験を出発点とし、傷の無気力さではなく、開かれたまま癒えない傷と共に生きることの美しさを表現しています。

展示は、来年3月16日まで開催される予定です。

うーん、イ・ミレさんのこの作品、ビジネスの観点からも興味深いですね！社会問題をテーマにしつつ、美しさも表現する。これは、見る人の心を揺さぶり、記憶に残る作品ですね！

本日はテート・モダンの魅力、そして課題についてご紹介しました。

変化を恐れず、常に新しい挑戦を続けるテート・モダンに、今後も注目していきたいと思います。