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企業物価指数とは?わかりやすく解説!~最新の動向と消費者物価指数との関係?~2023年6月 企業物価指数、3ヶ月連続で鈍化!

日本銀行の企業物価指数(CGPI)は、企業間の価格変動を捉え、景気と金融政策を読み解く羅針盤。国内、輸出入の価格動向を月次で分析、翌月発表。2020年基準と2015年基準のデータで、物価上昇のメカニズムや消費者物価との関係性を解説。最新のCGPI速報から、今後の物価動向を探る。経済分析に不可欠な指標。

企業物価指数とは?わかりやすく解説!~最新の動向と消費者物価指数との関係?~2023年6月 企業物価指数、3ヶ月連続で鈍化!

📘 この記事で分かる事!

💡 企業物価指数は、企業間の財の価格変動を測る指標です。景気や金融政策の判断材料として重要です。

💡 最新データでは、2023年6月の企業物価指数は前年比2.9%上昇。伸び率は鈍化傾向です。

💡 消費者物価指数との比較や、価格転嫁についても解説。経済の現状を多角的に分析します。

今回は、企業物価指数について詳しく見ていきましょう。

まずは、企業物価指数の概要から、最新のデータ、そして消費者物価指数との関係まで、幅広い情報をお届けします。

企業物価指数の概要

企業物価指数、何に役立つ?景気判断の材料?

企業間の価格変動を測定、景気判断に役立つ。

企業物価指数とは、いったいどのようなものなのでしょうか? まずは、その概要から見ていくことにしましょう。

基礎的な情報から、その重要性までを分かりやすく解説していきます。

企業物価指数(2020年基準)の概要 : 日本銀行 Bank of Japan
企業物価指数(2020年基準)の概要 : 日本銀行 Bank of Japan

✅ 企業物価指数は、企業間の財の価格変動を測定するもので、景気動向の把握や金融政策判断のための材料を提供することを目的としており、国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数から構成されています。

✅ 調査対象は企業間で取引される財であり、品質を固定した商品の価格を継続的に調査し、基準時点(2020年)の価格を100として指数化しています。国内企業物価指数は生産者段階の価格を、輸出・輸入物価指数は通関段階の価格を調査しています。

✅ 指数は月次で公表され、翌月の第8営業日(9月は第9営業日)にインターネットで公開されます。基本分類指数に加えて、連鎖方式による国内企業物価指数や戦前基準指数などの参考指数も存在します。ウエイトはそれぞれ、国内向け出荷額または貿易統計の平均値を使用しています。

さらに読む ⇒ホーム : 日本銀行 Bank of Japan出典/画像元: https://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/pi/cgpi_2020/outline.htm

企業物価指数の構成や公表スケジュール、調査対象など、詳細な情報が整理されていて分かりやすいですね。

月次で公表され、翌月の第8営業日に公開されるという点も、注目すべきポイントです。

日本銀行調査統計局が作成する企業物価指数は、企業間の取引価格の変動を測定し、景気動向や金融政策判断の材料を提供します

この指数は月次で作成され、翌月の第8営業日(9月は第9営業日)に公表されます。

指数は、国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数の基本分類指数と、参考指数から構成されており、国内企業物価指数は国内で生産され国内需要家向けに販売される財の価格を対象とします。

輸出物価指数は輸出品の通関段階における船積み時点の価格を、輸入物価指数は輸入品の通関段階における荷降ろし時点の価格を調査します。

各指数は、日本標準産業分類に基づき分類され、2020年基準で作成されています。

参考指数には、連鎖方式による国内企業物価指数や、消費税を除く国内企業物価指数などがあります。

ふむ、なるほど。企業物価指数は、景気動向を把握する上で、非常に重要な指標ということだな。これは、今後の投資戦略を立てる上で、しっかりチェックしておく必要がありそうだ。

データ公開状況

企業物価指数、最新データはいつ公開?

2025年6月データは2025年7月10日に公表。

企業物価指数に関するデータは、どのように公開されているのでしょうか? 公開状況と、最新のデータから読み解けることについて見ていきましょう。

具体的な数字を参考にしながら解説します。

企業物価指数2025年4月~国内企業物価は5ヵ月連続で前年比4%台~
企業物価指数2025年4月~国内企業物価は5ヵ月連続で前年比4%台~

✅ 2025年4月の国内企業物価は前年比4.0%と、5か月連続で4%台の高い伸びを示し、電気・都市ガス代の支援策終了やコメ価格の高騰が上昇要因となった。

✅ 円ベースの輸入物価は、円高の影響と原油価格の下落により、前年比で7.2%の大幅なマイナスとなった。

✅ 今後の国内企業物価は、エネルギー価格の高止まりや食料品値上げの継続が見込まれるものの、足元の原油価格の下落等により、鈍化傾向が続くと予想される。

さらに読む ⇒ シンクタンクならニッセイ基礎研究所 出典/画像元: https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=81981?site=nli

2025年4月のデータや、円ベースの輸入物価のマイナス幅など、具体的な数字が出ていて、現状が把握しやすいですね。

エネルギー価格や食料品の値上げが続くなか、鈍化傾向にあるというのは、少し安心材料かもしれません。

企業物価指数のデータは、2020年基準と2015年基準で提供されており、各年各月のデータがPDF形式で公開されています

2020年基準では、2025年1月から6月までのデータが公開されており、2025年7月10日に2025年6月のデータが公表されています。

2024年1月から12月までのデータは2025年1月16日に2024年12月のデータが公表されるなど、具体的な公表日と対象月が示されています。

2023年、2022年についても同様の形でデータが公開されています。

2015年基準のデータは、2022年4月から12月までのデータが2022年5月16日に2022年4月のデータが公表、2021年1月から12月までのデータが2022年1月14日に2021年12月のデータ、2020年9月から12月までのデータは2021年1月14日に2020年12月のデータが公表されています。

これらのデータは、企業物価の変動を把握するための重要な情報源となっています。

へー、2020年基準と2015年基準でデータが見られるんだね。それにしても、2025年6月のデータが7月に公表されるって、結構スピーディーなのね! こういう情報って、ちゃんとチェックしないと損だわ。

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6月企業物価指数は2.9%上昇。伸び鈍化も、非鉄金属や農林水産物が上昇。物価の行方を左右する企業努力と、消費者物価への影響を解説。