P-1哨戒機の現状は?莫大な費用対効果と稼働率の課題とは?国産哨戒機P-1、巨額の費用と稼働率低下の真実
巨額の税金が投じられた国産哨戒機P-1。しかし、稼働率の低迷が明らかに!エンジンの不具合、部品調達の遅れ、塩害による腐食… 運用上の課題が山積しています。会計検査院の指摘を受け、防衛省は改善を約束。中国軍への警戒監視任務を担うP-1の、更なる活躍に向けて、その性能回復が急務です!
💡 P-1哨戒機は、広域警戒監視や哨戒を担う純国産機として開発され、既存機を上回る性能を持つ。
💡 1兆円を超える開発費が投じられたものの、エンジンの腐食や電子機器の不具合により稼働率が低迷している。
💡 部品調達の遅延や『共食い整備』といった問題も発生しており、防衛省は改善を迫られている。
それでは、P-1哨戒機の誕生から、現在抱える問題点、そして今後の課題について詳しく見ていきましょう。
P-1哨戒機の誕生と巨額の投資
P-1哨戒機の開発費、一体いくら?
約1兆7766億円です。
P-1哨戒機の誕生とその背景にある巨額の投資について見ていきましょう。
純国産のP-1の開発には、莫大な費用が投じられました。
しかし、その性能は現有機を上回り、日本の防衛力強化に貢献するはずでした。
海上自衛隊が運用する国産哨戒機P-1は、老朽化したP-3Cの後継として開発され、2013年に配備が開始されました。
川崎重工業が製造し、2023年度末時点で35機が配備されています。
この国産哨戒機の開発・運用には、1991年度から2023年度にかけて約1兆7766億円という巨額の国費が投じられました。
ふむ、1兆7766億円もの大金が投入されたのか!これだけあれば、もっと効率の良い投資先があったんじゃないか?
稼働状況の低調と原因の解明
P-1の稼働低調の原因は?
エンジンや電子機器の不具合、塩害。
P-1哨戒機の稼働状況が低調である原因を明らかにしていくわね。
公開日:2025/06/27

✅ 海上自衛隊のP-1哨戒機は、会計検査院の報告書で稼働率が低いと指摘され、主な原因としてエンジン素材の腐食による性能低下、電子機器の不具合、部品調達の遅れが挙げられています。
✅ エンジン腐食問題では、装備庁とIHIが過去の試験での不具合を軽視し、適切な対策を講じなかったことが、その後の性能低下と稼働率低下を招いたと指摘されています。
✅ 電子機器の不具合や部品不足も稼働率低下の要因となっており、会計検査院は装備庁とIHIの装備開発における知見と経験の不足を指摘しています。
さらに読む ⇒航空万能論GF出典/画像元: https://grandfleet.info/japan-related/board-of-audit-p-1-has-low-operating-rate-due-to-deterioration-of-performance-caused-by-corrosion-of-engine-material/エンジンの不具合や電子機器のトラブル、部品不足などが複合的に絡み合い、稼働率の低下を招いているようです。
原因の究明と対策が急務です。
会計検査院による調査の結果、このP-1の稼働状況が「低調」であることが判明しました。
2019年度から2023年度の5年間を対象とした報告書では、稼働率低下の主な原因として、IHI製のターボファンエンジン「F7-10」やミッション系電子機器の不具合が繰り返し発生していることを指摘。
特に、目標の情報収集に用いる「搭載電子機器A」の不具合は開発段階から問題があり、搭載武器の不具合も仕様検討の不備が指摘されました。
さらに、長時間の海上飛行による塩害もエンジンの腐食を促進し、性能低下の原因となっています。
あらまあ、そんなに問題が山積みだったなんてね。一体、何のために作ったんだべか?ちゃんと原因を究明して、対策を講じないと、税金の無駄遣いだよ。
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P-1の稼働率低下の裏に、部品調達の遅延が。修理長期化で「共食い整備」も。防衛省は改善を表明し、中国軍への警戒監視任務への影響も懸念。今後の対応に注目。