米不足？価格高騰？『令和の米騒動』とは？（コメ、価格高騰、消費者物価指数）コメ不足と価格高騰の背景、原因、今後の展望

それでは、令和の米騒動について、詳しく見ていきましょう。

令和の米騒動と始まり

今回は、米不足の現状と、その背景にある要因について掘り下げていきます。

令和のコメ騒動゛コメどころ新潟でも…スーパーは仕入れに奔走も確保できるコメは例年の4分の1 営業20年で初の販売制限

公開日:2024/08/23

✅ 2023年の猛暑の影響でコメの品質が低下し、全国的に在庫が不足している。特に新潟県では、スーパーでの販売制限も始まっている。

✅ スーパー各社は仕入れに苦労しており、例年の４分の１程度の確保しかできていない状況。客からはコメ不足を心配する声が上がっている。

✅ JAによると、コシヒカリの新米が出回る9月中旬にはコメ不足は解消される見通し。スーパーは新米までの在庫確保に努めている。

さらに読む ⇒FNNプライムオンライン｜フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/747709?display=full

コメ不足の原因は、気候変動による米の品質低下、そして減反政策による供給不足ですね。

スーパーでの販売制限は、消費者としては不安になります。

2024年、「令和のコメ騒動」が幕を開けました。

これは、2023年の記録的な猛暑による米の品質低下と、それに続く米不足、価格高騰によって引き起こされた問題です。

減反政策の影響も大きく、2025年までこの状況が続くと見られています。

2023年の猛暑は、北日本や東日本を中心に気温を押し上げ、米の生育に悪影響を与えました。

その結果、1等米の全国平均比率は過去最低を記録し、新潟県など米どころでも1等米比率が急落しました。

高温は、白未熟粒や胴割粒の発生を促し、収穫量にも影響を与えています。

気象庁は、この猛暑に地球温暖化が寄与していると分析しており、気候変動が米の生産に深刻な影響を与えていることが明らかになっています。

なるほど、気候変動が米の生産にこんなにも影響を与えているとは。企業としては、安定供給の確保が急務だな。

価格高騰の背景と要因

米価高騰の背景には、53年間も続いている生産調整政策があるんですね。

価格を維持するための政策が、結果的に米産業を縮小させているとは。

令和の米騒動・米価格高騰の最大の要因－米の生産調整 －水田農業の存続・発展の条件－直接支払と米・加工品の輸出拡大－ 「その一」

公開日:2024/10/30

✅ 令和の米騒動における米価格高騰の最大の要因は、53年間継続されてきた硬直的な生産調整政策であり、これが米の需給バランスを不安定にし、価格高騰を招いている。

✅ 農林水産省は米の需要増要因を説明しているが、それらの要因を合計しても、価格高騰の根本原因にはなっていない。作況指数が平年並みにも関わらず米価が高騰しているのは、生産調整による供給量の抑制が原因である。

✅ 生産調整は米価を維持するために行われているが、結果として米産業と水田農業の縮小を招き、その存続を脅かしている。今後は、直接支払や米・加工品の輸出拡大による水田農業の再生が重要となる。

さらに読む ⇒一般財団法人農政調査委員会出典/画像元: https://apcagri.or.jp/apc/prescolumn/6959

5月の消費者物価指数が3.7%上昇、米類は101.7%上昇ですか。

これは家計への大きな負担になりますね。

米の価格高騰は、主に生産調整政策に起因しています。

この政策は53年間も継続され、米産業と水田農業を縮小させ、米の供給量を減少させてきました。

農水省は需給均衡を重視していますが、作付面積の減少が価格高騰を加速させています。

2024年5月の全国消費者物価指数は3.7%上昇し、2年4ヶ月ぶりの高い伸び率を示しました。

特にコメ類は前年同月比101.7%と大幅な価格上昇を見せており、これが物価上昇を牽引しています。

インバウンド需要の増加や買いだめも、米の価格を押し上げる要因となっています。

米の価格高騰は、消費者だけでなく、企業にとっても大きな問題だよね。原材料費の上昇は、利益を圧迫するし、消費者の購買意欲も削ぐことになる。