ユニチカ、繊維事業撤退後の再建への道のりとは？ユニチカ、セーレンへの事業譲渡で再建へ
1889年創業の老舗、ユニチカが繊維事業撤退へ。構造改革に伴う赤字計上も、新社長の下、事業再生へ舵を切る。売上高増加、黒字転換も減損損失が響き、セーレンへの事業譲渡で再建を目指す。技術を活かした素材展開へ注力し、2028年3月期の黒字化を目指す。高分子、無機系素材、モノフィラメント事業を軸に、新たなユニチカの姿を創り出す。
2025年3月期の決算と構造改革
ユニチカ、純損失243億円…その原因は？
構造改革に伴う減損損失です。
減損損失計上による純損失。
事業再構築による将来的な収益基盤強化を目指しています。
公開日:2025/05/14
✅ ユニチカは、繊維事業撤退に伴う減損損失により242億円の純損失を計上したが、本業の営業損益は黒字に転換した。
✅ 今回の赤字は、戦略的な事業再構築の一環であり、不採算事業からの撤退と他の事業の収益力向上により、将来的な収益基盤の強化を目指している。
✅ 今後の成長には、筋肉質な企業体質への転換と新たな成長分野への投資の加速が重要であり、自社の強みを活かした市場領域の開拓も必要となる。
さらに読む ⇒NewsPicks | 経済を、もっとおもしろく。出典/画像元: https://newspicks.com/news/14202666/?ref=user第4四半期の減損損失は痛手ですが、事業再生計画の達成に向けて、藤井社長の手腕に期待ですね。
2025年3月期の連結決算は、売上高が増加し営業・経常利益は黒字転換しましたが、純損失は243億円となりました。
これは、構造改革に伴う379億円の減損損失が要因です。
特に、第4四半期には大阪染工で24億円の減損を計上しました。
繊維事業の中核会社であるユニチカトレーディングも売上高減少と赤字を計上しており、厳しい状況が続いています。
藤井社長は、事業譲渡を鋭意進めており、8月中に譲渡または廃業の判断を下す予定です。
事業再生計画では、2028年3月期の全事業黒字化を目指しており、REVICの支援を受け、計画達成を最重要目標としています。
大変ね…でも、黒字化を目指してるなら、応援したくなるわ。頑張って！
事業戦略と生産体制の見直し
ユニチカの注力事業は？
高分子、無機系素材、モノフィラメント
中間決算は増収、営業利益も黒字化。
事業戦略と生産体制を見直しています。
✅ ユニチカの中間連結決算は、主力の食品包装や電気電子用途の市況回復により増収となり、営業利益は黒字化しました。しかし、インドネシア子会社の減損損失計上により最終赤字となりました。
✅ 営業利益は、価格改定やコスト削減の効果、販売数量の増加により大きく改善しました。セグメント別では、高分子事業と機能資材事業が好調で、繊維事業は減収減益となりました。
✅ 2025年3月期の通期業績予想は、減損損失を反映して修正され、売上高1,200億円、営業利益30億円、親会社株主に帰属する当期純損失103億円を見込んでいます。また、事業再生計画を策定し、REVICの支援を受けることになりました。
さらに読む ⇒みんかぶ - 資産形成のための情報メディア・株価予想・ニュース・SNS（旧みんなの株式）出典/画像元: https://minkabu.jp/news/4096936高分子事業、無機系素材事業、モノフィラメント事業に注力。
今後の成長戦略に注目ですね。
ユニチカは、高分子事業、無機系素材事業、モノフィラメント事業を軸に「技術をベースに素材展開する企業」を目指しています。
各事業戦略として、フィルムは食品包装用途での拡大、樹脂・コンパウンドは特殊グレード品の強みを活かす。
ガラス繊維は半導体関連用途へ、ガラスビーズは高精細タイプに注力。
活性炭繊維は浄水処理用途での需要拡大、PFAS除去にも期待。
モノフィラメント事業はナイロン中空糸に注力し、多分野での活用を目指します。
生産体制の見直しとして、インドネシア子会社では規模適正化、国内工場では高付加価値フィルムにシフトする予定です。
なるほど、高分子事業か。将来性を見込んでるってことだな。期待できる。
再建への道
ユニチカ、事業再建の鍵は？新体制の顔ぶれは？
技術基盤と新体制で事業再建。
セーレンへの事業売却合意。
再建への道を歩んでいます。
公開日:2025/06/20
✅ 大手繊維メーカーのユニチカが、業績不振により撤退する繊維事業の一部をセーレンに売却することに合意しました。
✅ 売却対象は、岡崎事業所（愛知県）のポリエステル重合事業、衣料繊維事業、不織布事業、産業繊維事業で、ユニチカと子会社「日本エステル」の事業が含まれます。
✅ ユニチカ社長はセーレンの高い技術力での再生を期待し、セーレン側は岡崎事業所の土地、人材、事業可能性に着目しており、8月初旬に契約締結を目指します。
さらに読む ⇒ｄメニューニュース｜NTTドコモ（docomo）のポータルサイト出典/画像元: https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/ytv/business/ytv-2025062007855639新体制で事業再建を目指すユニチカ。
今後の動向に注目しましょう。
ユニチカは、藤井社長のもと、従業員の自信回復とステークホルダーへの責任遂行を重視し、技術を基盤とした素材展開を進めています。
事業譲渡の期限を8月と定め、各工場の譲渡交渉を進めています。
新体制には、地域経済活性化支援機構、三菱UFJ銀行出身者、弁護士が新取締役として参画。
繊維事業からの撤退という大きな転換期を迎え、事業再建に向けて、着実に歩みを進めています。
ユニチカ、頑張ってくれ！新体制、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみね！
ユニチカの事業再編について、様々な角度から見てきました。
今後の再建に期待しましょう。
💡 繊維事業からの撤退、セーレンへの事業譲渡で再建を目指す。
💡 2025年3月期は赤字ながら、営業・経常利益は黒字転換。
💡 藤井新社長のもと、事業再生計画を推進。今後の成長に期待。
