Diamond Edge Logo Menu opener

ユニチカ、繊維事業撤退後の再建への道のりとは?ユニチカ、セーレンへの事業譲渡で再建へ

1889年創業の老舗、ユニチカが繊維事業撤退へ。構造改革に伴う赤字計上も、新社長の下、事業再生へ舵を切る。売上高増加、黒字転換も減損損失が響き、セーレンへの事業譲渡で再建を目指す。技術を活かした素材展開へ注力し、2028年3月期の黒字化を目指す。高分子、無機系素材、モノフィラメント事業を軸に、新たなユニチカの姿を創り出す。

ユニチカ、繊維事業撤退後の再建への道のりとは?ユニチカ、セーレンへの事業譲渡で再建へ

📘 この記事で分かる事!

💡 ユニチカは、経営不振により繊維事業から撤退し、セーレンへの事業譲渡を決定。

💡 2025年3月期は最終赤字ながら、営業・経常利益は黒字転換。事業再生へ。

💡 藤井新社長就任。2026年3月期からの事業再生計画を最重要目標に掲げる。

本日はユニチカの事業再編について、詳しく見ていきましょう。

繊維事業からの撤退と新たな船出

ユニチカ、繊維事業撤退後の再建策は?新社長の目標は?

2026年3月期からの事業再生計画。従業員と責任重視。

ユニチカが繊維事業からの撤退を発表。

セーレンへの事業譲渡と経営再建を目指します。

ユニチカ藤井社長「事業譲渡は8月が絶対の期限」 25年3月期は243億円の最終赤字

公開日:2025/05/15

ユニチカ藤井社長「事業譲渡は8月が絶対の期限」 25年3月期は243億円の最終赤字

✅ ユニチカの2025年3月期連結決算は、営業・経常利益が黒字転換したものの、純損益は243億円の赤字となり、2期連続の最終赤字となった。

✅ 昨年11月からの構造改革で379億円の減損損失を計上し、繊維事業の譲渡を進めており、8月中に譲渡か廃業かの判断を下す。

✅ 繊維事業の中核会社であるユニチカトレーディングは、売上高260億円、純損益3億円の赤字だった。

さらに読む ⇒WWDJAPAN出典/画像元: https://www.wwdjapan.com/articles/2005825

減損損失による最終赤字は厳しい結果ですが、黒字転換した部分もあり、今後の事業展開に期待ですね。

1889年創業の老舗繊維メーカーであるユニチカは、長引く業績不振から、2024年11月に繊維事業からの撤退を決定しました

この苦境を受け、2025年3月期連結決算は、売上高は増加、営業・経常利益は黒字転換を果たしたものの、最終的には243億円の赤字を計上。

これは、昨年11月からの構造改革に伴う379億円の減損損失が主な要因です。

4月30日には、藤井実氏を新社長に迎え、新体制を構築し、事業再生への歩みを本格化させました。

藤井氏は1987年ユニチカ入社後、ナイロンファイバー製造やガラス繊維事業などを歴任し、現在は上席執行役員技術統括部長を務めています。

経営再建に向けて、藤井社長は2026年3月期からの事業再生計画を最重要目標に掲げ、従業員の自信回復とステークホルダーへの責任遂行を重視しています。

ふむ、構造改革と減損損失か…これは大変だったでしょうね。ただ、黒字転換という点は評価できます。経営陣の手腕に期待しましょう。

セーレンへの事業譲渡

ユニチカ、繊維事業撤退!譲渡先は?

セーレンが事業承継します。

セーレンへの事業譲渡が決定。

詳細な手続きが今後の焦点となります。

ユニチカがセーレンに衣料関連事業などを譲渡 繊維撤退の一環として

公開日:2025/06/20

ユニチカがセーレンに衣料関連事業などを譲渡 繊維撤退の一環として

✅ ユニチカは経営悪化を受け、2024年11月に繊維事業からの撤退を発表し、2028年3月期に全事業での黒字化を目指している。

✅ セーレンへの事業譲渡が決定し、対象事業は岡崎事業所のポリエステル重合、衣料繊維、不織布、産業繊維事業。雇用も含む承継を前提としている。

✅ ユニチカが設立する新設分割会社に事業を承継させた上で、その株式をセーレンに譲渡する計画で、詳細な手続きは協議の上決定される。

さらに読む ⇒FASHIONSNAP ファッションスナップ出典/画像元: https://www.fashionsnap.com/article/2025-06-20/unitika-seiren/

セーレンはユニチカの事業力やノウハウ、雇用を評価しての譲渡決定。

シナジー効果に期待ですね。

繊維事業からの撤退に伴い、ポリエステル重合事業、衣料繊維事業、不織布事業、産業繊維事業(ステープル・ファイバー、高強力糸(ETY)事業、外部委託加工事業)、そして三菱ケミカルとの合弁会社「日本エステル」の事業は、同じく繊維メーカーであるセーレンに譲渡されることになりました。

ユニチカは、セーレンの事業力やノウハウ、事業シナジー、雇用を含む全体承継を評価し、譲渡先としてセーレンを選定しました

両社は7月末までに条件を協議し、8月初旬に最終契約を締結、年内の事業譲渡を目指しています。

譲渡は、ユニチカが新設する会社にこれらの事業を会社分割で承継させ、その株式をセーレンに譲渡する形を想定しています。

供給網への影響を最小限に抑えることを重視し、2025年8月までの合意を目指しています。

セーレンがどのようにユニチカの技術を活かすか、楽しみだね!雇用も守られるのは、素晴らしいわ。

次のページを読む ⇒

ユニチカ、構造改革で純損失も売上高増。繊維事業厳しく、事業譲渡へ。2028年黒字化目指し、技術を活かした素材展開で再建へ。