カナデビア(旧日立造船)データ改ざん問題:40年超の不正とは?企業のガバナンスは?カナデビアの企業倫理とガバナンス不全を検証
40年以上にわたるデータ改ざん発覚!カナデビア(旧日立造船)が組織的な不正を告白。燃料消費量やNOx放出量など、衝撃の事実が明らかに。ISO9001認証取り消し、ガバナンス機能不全が露呈。内部告発を無視し続けた企業体質が問われる。再発防止策を発表するも、不正は拡大。企業倫理とコンプライアンスの欠如が浮き彫りになった一大スキャンダル!
💡 カナデビア(旧日立造船)で40年以上にわたる組織的なデータ改ざんが発覚。船舶エンジンデータ改ざん問題を中心に、広範囲な不正が明らかに。
💡 ガバナンス機能不全とコンプライアンス意識の欠如が浮き彫りに。内部告発への対応や経営陣の責任が問われる。
💡 再発防止策として、品質保証体制の強化や組織風土改革が実施。今後の取り組みと関連ニュースに注目。
それでは、長年にわたる不正行為が明らかになったカナデビア(旧日立造船)のデータ改ざん問題について、詳しく見ていきましょう。
発覚と組織的な不正:40年以上にわたるデータ改ざん
カナデビアのデータ改ざん、何が問題だった?
40年間の燃料消費量などの不正。
問題の発端とカナデビア(旧日立造船)を取り巻く状況を紐解いていきましょう。
公開日:2025/04/07

✅ カナデビア(旧 日立造船)の船舶エンジンデータ改ざん問題に関し、長年にわたる不正行為と歴代経営陣の黙認の実態が調査報告書で明らかにされた。
✅ 不正は、1999年以降に出荷された1375台のエンジン全てで燃料消費量や排ガス濃度などのデータ改ざんが行われており、1980年代から行われていた可能性も指摘されている。
✅ 30年以上続く不正を断ち切る機会が複数回あったにも関わらず、同社は対応せず、悪質な隠蔽が行われていたことが判明した。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/AST442HK2T44PEFT001M.html長年にわたって不正が行われていたことに驚きを隠せません。
企業としての倫理観が問われるとともに、なぜ長期間にわたって見過ごされてきたのか、その背景に興味があります。
2025年3月25日、カナデビア(旧日立造船)による衝撃的な調査報告書が発表されました。
1980年代から40年以上もの間、燃料消費量やNOx放出量などのデータ改ざんが組織的に行われていたことが明らかになったのです。
主に日立造船の有明工場と子会社のアイメックスが関与し、その結果、ISO9001認証の取り消しという事態にも発展しました。
弁護士の浅見隆行氏もこの問題に注目しています。
これは酷い話だ。40年以上もデータ改ざんがまかり通っていたとは、企業としての信用を大きく損なう行為ですね。経営陣の責任は重い。
ガバナンスの崩壊:内部告発と経営陣の対応
カナデビア、データ改ざん問題の根本原因は?
ガバナンス機能不全とコンプライアンス意識の欠如。
企業がどのようにガバナンス体制を構築していくのか見ていきましょう。

✅ 企業価値向上、株主への透明性、コンプライアンス重視を目的としたコーポレート・ガバナンス体制を構築・強化している。
✅ 取締役・使用人の行動指針徹底、コンプライアンスに関する啓蒙活動、内部通報システムの整備、指名・報酬委員会の設置などを通じて、法令遵守を徹底する体制を整備している。
✅ リスク管理体制の構築、効率的な業務遂行のための組織体制、子会社管理規程に基づく経営管理などを通じて、企業集団全体の業務適正を確保している。
さらに読む ⇒TOP出典/画像元: https://www.nippon-antenna.co.jp/ja/ir/management/governance.html内部告発が無視され、問題が放置された事実は、企業のガバナンス体制がいかに脆弱であったかを示しています。
コンプライアンスの欠如は、企業の存続を脅かす要因となりますね。
このデータ改ざん問題は、カナデビアのガバナンス機能不全とコンプライアンス意識の欠如を浮き彫りにしました。
内部告発や通報を無視する対応が繰り返され、2009年には他社からの内部告発を当時の品質保証部長が認識しながらも是正せず、2012年には法務・コンプライアンス部門の担当取締役が燃費に関する不適切行為の通報を受けながらも、改ざんを継続していたことが判明しました。
担当取締役は、改ざんを直ちに停止させる指導をせず、経営陣やコンプライアンス委員会への報告も行いませんでした。
これらの事実から、組織としての倫理観の欠如と、コンプライアンス体制の機能不全が明らかになっています。
ほんと、酷い話だべさ。内部告発があったのに、なんで放置したんだべ?企業ってのは、社員を守んなきゃダメなんだよ。
次のページを読む ⇒
カナデビア、子会社2社の燃費データ改ざん問題で再発防止策を発表。不正は35件に拡大、企業風土改革と品質保証強化へ。 倫理とガバナンスが問われる。