JALの株主総会とAGP非公開化問題：対立の背景と今後の展望？JALとAGPの非公開化を巡る対立と株主総会での議論

それでは、JALを取り巻く様々な問題を、時系列に沿って詳しく見ていきましょう。

株主総会と株主提案への対応

今回のJAL株主総会では、株主提案への対応を中心に議論が行われました。

JAL、投資ファンドの株主提案反対 空港施設めぐり定款変更要求（Aviation Wire）

✅ 日本航空（JAL）は、香港の投資会社から提出された2件の株主提案（天下り禁止と共同保有に関する開示義務の新設）に対し、いずれも反対する方針を決定。

✅ 「天下り禁止」の提案は、JAL出身者の上場子会社での取締役就任を制限し、空港施設におけるANAとの人材交流を問題視。JALは、取締役選任は企業価値の向上を基準に判断しており、出身母体を理由とした制限は不適切と反論。

✅ 「共同保有の開示」提案は、JALと他株主の議決権行使に関する合意内容の開示を義務化するもの。JALは、事前合意や共同保有の事実はなく、既存の情報開示体制で十分であるとして、定款での義務化は過剰と主張。

さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/articles/29f15ca12b75d664210818f8e5ca59c3b5015427

株主総会では様々な議題が話し合われ、経営陣と株主との間で活発な意見交換が行われたようです。

日本航空（JAL）は、2022年の株主総会で経営状況、中期経営計画、業績見通し、ESG戦略などについて説明しました。

株主からは活発な質疑応答があり、経営への関心の高さが示されました。

一方で、香港の投資会社系列のリム・ジャパン・イベント・マスター・ファンドからの株主提案に対し、取締役会は反対を表明しました。

これらの提案は、上場子会社への天下り禁止と共同保有の開示を求めるものでした。

JALは、前者については企業価値向上を阻害する可能性と経営判断の制約を理由に、後者については適切な情報開示体制を整備していることを理由に反対しました。

うーん、天下り禁止とか共同保有の開示義務とか、もっと本質的な問題に焦点を当てて議論すべきじゃないのか？株主総会のあり方も考え直す必要がありそうだ。

AGP非公開化を巡る対立

JALがAGPの非公開化を進めようとしているみたいですね。

インタビュー〉JALとAGPが激突、「非公開化提案の是非」を渦中のキーマン2人が語った

公開日:2025/06/13

✅ JALは、AGPの非公開化を通じて、航空業界の課題解決と空港内事業への投資を強化したいと考えている。

✅ JALは、AGPの経営を正常化し、脱炭素化や人材への投資を積極的に行うことで、公正性を高めると主張している。

✅ AGPはJALの非公開化提案に反対しており、6月26日の株主総会での決定が注目される。

さらに読む ⇒ 東洋経済オンライン出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/883736

JALがAGPの非公開化を進めたい気持ちは分かるけど、AGP側の反発ももっと詳しく知りたいところね。

非公開化が本当に公正なのか、しっかり見極める必要があるわ。

特に注目されたのは、JALとグループ会社であるAGP（空港インフラ事業を展開）の非公開化を巡る対立です。

JALは、効率的なガバナンス体制の構築、利益相反構造の解消、そして、インバウンド増加対応や脱炭素化といった課題への対応を理由に、AGPの非公開化を提案しました。

JALは、AGPの投資抑制を批判し、空港内事業への投資と人材へのリソース集中を促し、脱炭素化投資や待遇改善も必要だと考えています。

JAL執行役員の弓﨑雅夫氏は、友好的なTOBを望んでいたと述べ、AGPの非公開化が公正性を高めるという見解を示しています。

一方、AGPはJALの提案に強く反発し、ガバナンス検証委員会報告書の内容を開示するなど対抗しています。

AGPは、JALの買収提案が根拠に乏しく、少数株主を軽視しているとして、上場維持を目指しています。

JALは、空港インフラ事業を手掛けるAGPの株主平等性を重視する姿勢が経営資源の集中や投資判断に課題を生じさせていると指摘しました。

日本航空は、羽田空港運営の日本空港ビルデングとANAホールディングスの賛同を得て、AGPの非公開化を提案しています。

JALがAGPを非公開化したい理由は、インフラ投資を強化したいとか、脱炭素化を進めたいとか、もっと聞こえの良いこと言ってるけど、結局は自分たちの都合でしょ？株主のことなんか二の次なんじゃないの？