ルネサスエレクトロニクス、再建の道は?業績悪化と労使対立、今後の展望は?半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクスの現状と課題
ルネサスエレクトロニクス、再建から世界をリードする半導体企業へ成長も、業績に陰り。2024年第3四半期決算で減収減益、人員削減と昇給見送りを発表。労組との対立激化し、団体交渉へ。自動車分野への期待と、円高や在庫調整、納入遅延などの課題。労使交渉の行方と、今後の半導体業界への影響も注目される、ルネサスの岐路。
💡 ルネサスエレクトロニクスは、東日本大震災や経営不振を乗り越え、再建を目指し黒字化を達成しました。
💡 2024年、半導体市場の減速により業績は悪化。人員削減と昇給見送りという事態に。
💡 労使交渉が始まり、今後のルネサスの経営方針と、従業員への影響が注目されています。
それでは、ルネサスエレクトロニクスの歴史と、現在の業績、そして今後の課題について詳しく見ていきましょう。
黎明と再建:ルネサスエレクトロニクスの誕生と試練
ルネサスの誕生秘話!合併前の企業は?
NEC、三菱電機、日立製作所がルーツ。
本日は、ルネサスエレクトロニクスの歴史についてご紹介いたします。

✅ ルネサスエレクトロニクスの那珂工場クリーンルームの写真が公開された。
✅ 同工場は東日本大震災で被災し、生産を停止している。
✅ 復旧に向けて作業が急ピッチで進められている。
さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/d4?p=san005-jlp10773790&d=d4_quake東日本大震災での被災からの復旧作業は、本当に大変だったと思います。
関係者の方々の努力があって、今のルネサスがあるんですね。
国内大手半導体ソリューションメーカーであるルネサスエレクトロニクスは、2002年にNECから分社した企業と、三菱電機と日立製作所から分社化した企業が経営統合して誕生しました。
自動車、産業、インフラ、IoT分野に製品を提供し、世界30カ国以上に事業を展開するグローバル企業へと成長を遂げました。
しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。
東日本大震災の影響や経営不振、事実上の国有化、長期的な株価低迷など、数々の困難を乗り越えてきました。
2014年には黒字化に成功し、再建への道を進み始めました。
ルネサスエレクトロニクス、まさに逆境からのスタートでしたね。経営統合、震災、そして国有化という波乱万丈の道のりを経て、黒字化まで漕ぎ着けたのは、素晴らしい!
躍進と課題:半導体市場での存在感と業績の変動
ルネサスの業績悪化、その原因は?
需要減と在庫増が響き、業績悪化。
ルネサスエレクトロニクスの業績についてご紹介いたします。
公開日:2022/10/28

✅ 2022年第3四半期のNon-GAAP売上高は3876億円、営業利益は964億円、当期純利益は1154億円でした。
✅ 2022年第4四半期の予測では、売上高は3850億円、営業利益は54.0%、当期純利益は30.5%と見込まれ、PC市場の減速の影響を受けています。
✅ 同社CEOは、PC市場の状況を踏まえ、Y-Cloud、CTO、IoTなどの分野に注力し、長期的な成長を目指すと述べています。
さらに読む ⇒EE Times Japan出典/画像元: https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2210/28/news073.html2024年の業績は、PC市場の減速の影響を受けているんですね。
IoTや自動車分野への注力は、今後の成長の鍵となるでしょう。
ルネサスエレクトロニクスは、2021年には半導体売上ランキングで世界15位にまで成長し、世界をリードする半導体企業としての地位を確立しました。
最新技術を用いた製品を提供し、IoT家電など人々の暮らしを豊かにするソリューションを提供しています。
しかし、2024年第3四半期決算では、売上高が前年同期比9.0%減、営業利益が34.5%減、当期利益が25.9%減と、業績に陰りが見え始めました。
Altium買収による収益計上があったものの、最終需要の弱含みとチャネル在庫の増加が業績を圧迫しました。
柴田CEOは自動車分野の成長に期待を示しつつ、長期的課題への取り組みを強調しました。
近年の業績は、まさにジェットコースターみたいだね。世界15位まで上り詰めたのはすごいけど、減益に転じたのはちょっと心配だね。 ま、柴田CEOの手腕に期待するしかないしょ!
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ルネサス、半導体需要低迷で人員削減と昇給見送り。労組は撤回要求し団体交渉へ。円高や業績悪化の中、労働争議勃発の可能性も。今後の交渉と業界への影響に注目。