オスプレイの安全性を検証?2024年事故と、佐賀配備計画の現状は?オスプレイ、事故から飛行再開へ。佐賀配備や米軍の対応状況を解説
沖縄での陸自オスプレイ事故から見える、運用と安全への深い課題。機体損傷の原因は、クルー連携不足とインテリム・パワーの操作ミス。度重なる事故と米軍の飛行停止要請を受け、陸自も飛行を見合わせる事態に。安全対策と情報公開を求める声が高まる中、佐賀への配備計画も進行。オスプレイの安全性を巡る現状と今後の動きに注目。
💡 オスプレイは、ヘリコプターと固定翼機の両方の特性を持つティルトローター機。垂直離着陸が可能で、陸上自衛隊も運用しています。
💡 2024年10月、与那国駐屯地で陸上自衛隊のオスプレイが事故を起こしました。クルーの連携不足が原因。
💡 オスプレイの安全性への懸念から、米軍は飛行を一時停止。陸上自衛隊も独自に運用を見合わせました。
オスプレイの現状について、様々な角度から見ていきましょう。
まずは、オスプレイの基本的な情報と、最近起きた事故についてご紹介します。
オスプレイを巡る現状と、2024年10月に発生した事故の詳細
与那国オスプレイ事故、原因は?
インテリム・パワー忘れと連携不足。
本日はオスプレイについて詳しく見ていきましょう。
まずは、オスプレイの基本情報と、最近発生した事故について解説します。
公開日:2025/05/10

✅ V-22オスプレイは、ヘリコプターのように見えるが、ローターを傾けてプロペラのように飛行するため、厳密にはヘリコプターではなく、ティルトローターと呼ばれる種類の航空機である。
✅ オスプレイは、垂直離着陸が可能なパワード・リフト機の一つであり、その中でもローターの角度を変えることでヘリコプターと固定翼機の両方の特性を持つティルトローターに分類される。
✅ オスプレイはVTOL(垂直離着陸機)であり、ヘリコプターもVTOLに含まれるが、オスプレイは固定翼機に近い特性を持つと筆者は考えている。
さらに読む ⇒拉致被害者を奪還せよ!出典/画像元: https://www.yobieki-br.jp/post/helicopter5オスプレイは、固定翼機に近い特性を持つという点が興味深いですね。
垂直離着陸できる能力は、災害時などにも役立ちそうです。
2024年10月、沖縄県与那国駐屯地において、陸上自衛隊のオスプレイが事故を起こしました。
元陸上自衛官の影本賢治氏によると、これは日米共同統合演習中の患者後送訓練中に発生し、離陸時に機体が損傷したものの、搭乗者16名に怪我はありませんでした。
事故原因は、離陸直前の搭乗者数の増加による混乱と、エンジン出力を上げる「インテリム・パワー・スイッチ」の入れ忘れでした。
機体重量が重かったため、通常より大きな出力が必要だったにも関わらず、クルー間の連携不足によりスイッチ操作がおろそかになったと分析されています。
インテリム・パワーは、重い搭載量に対応するための臨時出力で、その使用には厳格な手順が求められます。
事故機は、スイッチを入れ忘れた状態で離陸し、上昇中に高度が低下。
パイロットは離陸を中止し接地を試みるも、機体はロールし、左ナセルが地面に接触しました。
影本氏は、クルー・コーディネーション、すなわちパイロット間の情報共有と操作確認の徹底が、事故を防ぐ上で不可欠だったと指摘しています。
また、陸自オスプレイは、米海兵隊のものより燃料搭載量が多いという特徴も示されています。
なるほど、オスプレイってティルトローター機っていうんですね。ヘリコプターとは違う構造で面白い。それにしても、事故原因がクルーの連携不足とは…これは早急な対策が必要ですね!
オスプレイの安全性を巡る懸念と、米軍による飛行停止措置
オスプレイ、また飛行停止?事故原因と今後の対応は?
相次ぐ事故、陸自も飛行見合わせ、安全最優先。
オスプレイの安全性に対する懸念は、様々な議論を呼んでいます。
墜落事故の原因究明と安全対策の徹底が求められます。
公開日:2023/12/30

✅ 鹿児島県・屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故を受け、木更津市は、木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイと、同駐屯地に定期整備で飛来する米海兵隊のオスプレイについて、飛行中止を防衛省北関東防衛局に口頭で要請した。
✅ 要請の理由は、事故原因の究明と安全確保まで飛行を中止すること。
✅ オスプレイは陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されている。
さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20231130/k00/00m/040/360000c屋久島沖での事故原因がギアボックスの不具合というのは、深刻ですね。
飛行停止措置も、安全確保のためには当然の対応でしょう。
オスプレイの安全性については、かねてから懸念の声が上がっており、米議会でも疑問視する声が出ています。
特に、昨年11月に屋久島沖で発生した墜落事故は、機体のギアボックスの不具合が原因と報告されています。
2024年11月には、ニューメキシコ州で別のオスプレイ事故が発生し、米軍は飛行を一時的に停止しました。
米海軍航空システム司令部からの提言を受け、日本政府にもこの情報が通知されました。
事故調査の初期情報では、これまでになかった機材の故障が見つかっており、海兵隊、空軍、海軍も同様の措置をとりました。
これを受けて陸上自衛隊も、保有するオスプレイ17機について「任務飛行をのぞき、一時的に飛行を見合わせ」ました。
陸自は米側に飛行停止に至った詳細を確認中で、「安全確保を最優先」に独自判断したと説明しており、過去にもオスプレイの運用見合わせを繰り返しています。
安全性が疑われてるのは知ってたけども、米軍も飛行停止って、事態は深刻よね。しっかり原因を究明して、再発防止に努めてほしいわ。
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陸自オスプレイ、飛行再開へ。安全対策は?インテリム・パワー問題や佐賀配備計画も。米軍オスプレイの運用停止情報も交え、最新状況を徹底解説。