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京阪HD、未来への羅針盤:再開発とビジネス戦略の現在地?京阪HDの再開発戦略: 京橋駅再開発を中心に

京阪HD、未来を描く!2030年までに京橋駅再開発に着手し、大阪東西軸の玄関口へ。高層ビル建設でオフィス、ホテル、商業施設、マンションを誘致。枚方市駅再開発のDNAを受け継ぎ、新たな街づくりへ。新社長・平川氏のもと、過去最高益を達成し、鉄道事業改革と新規事業開拓で成長を目指す。インバウンド戦略も鍵。

京阪HD、未来への羅針盤:再開発とビジネス戦略の現在地?京阪HDの再開発戦略: 京橋駅再開発を中心に

📘 この記事で分かる事!

💡 京阪HDは、歴史と実績に裏打ちされた駅周辺の再開発を積極的に推進。地域社会への貢献も重視。

💡 大阪IR構想の影響を受けながらも、中之島線延伸や京橋駅再開発など、新たな戦略を模索している。

💡 京阪HDは、京橋、枚方市駅を中心に、オフィス、ホテル、商業施設などの複合開発を進めている。

さて、本日は京阪ホールディングス(HD)の戦略と、特に注目の京橋駅再開発を中心にご紹介していきます。

まずは、この記事でわかることの概要を説明します。

京阪ホールディングスの歩みと新たな挑戦

京阪ホールディングスの目指す未来像は?

美しい沿線と世界への繋がる成長

京阪ホールディングスの歩みと、枚方市駅再開発の事例から、そのまちづくりへの想いと、今後の展望を探ります。

:プロジェクトはこうして始まった
:プロジェクトはこうして始まった

✅ 枚方市駅周辺の再開発プロジェクトは、2018年の駅リニューアルを起点に、地権者や関係者の強い想いと協力体制によって、異例のスピードで進められている。

✅ 京阪ホールディングスは、駅と一体型のまちづくりを長年行ってきた歴史があり、今回の再開発プロジェクトもそのDNAを継承したもの。特に淀屋橋延伸時の天満橋駅の事例や、京橋駅に日本初のショッピングモールを誕生させた経験は、現在のプロジェクトにおいても大きな影響を与えている。

✅ プロジェクトは、駅周辺の活性化だけでなく、地域住民の生活の質を高め、住みたくなるまちづくりを目指しており、京阪は地域社会への貢献を重視している。

さらに読む ⇒こころまちつくろう京阪グループ出典/画像元: https://www.keihan.co.jp/corporate/business/hirakatashi/report/vol1.html

歴史を紐解くと、京阪のDNAとも言える駅と一体のまちづくりが、現在の再開発にも息づいているのが分かりますね。

京阪ホールディングスは、2016年4月に京阪電気鉄道が持株会社体制に移行し、ホールディングスとして新たなスタートを切りました。

創業以来、鉄道を軸に沿線地域の活性化に貢献してきた京阪グループは、時代の変化に対応し、不動産、流通、レジャーなど事業を拡大してきました。

2008年にはホールディングス化が議論され、各事業の競争力強化、M&Aによる新規事業参入、グループシナジーによる更なる成長を目指しています。

2018年5月には経営ビジョン「美しい京阪沿線、世界とつながる京阪グループへ」と長期戦略構想を発表しました

目標年次を2050年に設定し、長期的な成長を展望しています。

同時に、目標年次2026年の長期経営戦略を発表し、沿線における大型開発プロジェクトなどを推進してきました。

しかし、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、計画の見直しを迫られる事態となりました。

ふむ、京阪は沿線開発に長けているな。これはうまくいけば、株価も上がるんじゃないか?

変化への対応と新たな戦略

京阪グループの最新戦略で、最も注目すべき点は?

中之島線延伸の変更

中之島線延伸計画や、IR構想の動向について、詳しく見ていきましょう。

京阪中之島線延伸、大阪認定を受け検討本格化、大阪メトロ『九条駅』で乗り換え前提?相互直通運転が実現するのか?
京阪中之島線延伸、大阪認定を受け検討本格化、大阪メトロ『九条駅』で乗り換え前提?相互直通運転が実現するのか?

✅ 京阪ホールディングスは、2030年前後に開業予定の大阪IR整備計画を受け、夢洲方面への中之島線延伸を今年度内に最終決定する方針を明らかにしました。

✅ 延伸計画は、大阪IRと京都を結びつけ、訪日外国人を夢洲に運ぶインバウンド路線とすることで、利用客の増加を目指しています。

✅ しかし、大阪メトロ中央線の第三軌条方式と京阪のパンタグラフ方式という集電方式の違いが課題であり、相互直通運転の実現には、集電ハイブリッド車両や蓄電池搭載ハイブリッド車両の開発が必要となります。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://saitoshika-west.com/blog-entry-8649.html

IR構想と中之島線延伸の行方が、今後の京阪の戦略を左右する重要なポイントになりそうですね。

社会環境の変化、特に技術革新によるテレワークやリモートワークの普及、観光などの体験価値の再認識などを踏まえ、長期経営戦略のディティールを活かしながら、新たな戦略策定に向けた準備を進めています。

京阪グループは、長期経営戦略・中期経営計画「BIOSTYLE~深化と挑戦~」を発表。

従来の「大阪の東西軸の開発」を継続する内容だが、中之島線延伸(大阪メトロ「九条駅」まで)は2030年以降に先送り、京阪「京橋駅」周辺の再開発も「検討」にとどまり、大型再開発計画は大きな進展は見られなかった。

中之島線延伸は、大阪IRの国による認定が正式決定後に着手予定。

第一段階では、中之島駅から九条駅までの2kmを延伸し、大阪メトロ中央線に乗り継ぎなしで走行できる車両の開発を検討。

第二段階では、西九条駅まで延伸する計画もある。

従来は、中之島線を直接JR大阪環状線「西九条駅」まで延伸し、関空特急「はるか」に接続する予定だったが、「なにわ筋線」が2031年春に開業予定となり、中之島駅で接続することになったため、西九条駅での接続必要性が低下し、九条駅との接続の方が有利と判断された

ほほう、IR構想がこんなにも京阪の戦略に影響を与えとるんや。でも、これはあくまでも計画。どうなるか分からんから、しっかり見とかんとね。

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京阪電鉄、京橋駅再開発で大阪東西軸を活性化!駅直結の高層ビル計画や、枚方市駅再開発のDNAを継承。新社長のもと、過去最高益を達成し、未来へと繋がる成長戦略を描く。