Diamond Edge Logo Menu opener

ユニクロと良品計画のコロナ禍における業績比較?コロナ禍でのファッション業界の明暗

コロナ禍で明暗分かれたアパレル業界。ファーストリテイリングは国内ユニクロとECが健闘するも、海外ユニクロは苦戦。一方、良品計画は大幅減収減益。両社とも、国内事業とEC強化が鍵を握る。良品計画は人権尊重を重視し、バリューチェーン全体で人権デュー・ディリジェンスを強化。サプライチェーンでの人権リスク特定、生産パートナーとの協働を通じて持続可能な経営を目指す。

ユニクロと良品計画のコロナ禍における業績比較?コロナ禍でのファッション業界の明暗

📘 この記事で分かる事!

💡 ファーストリテイリングは、コロナ禍でも国内ユニクロとECの好調で業績を維持。

💡 良品計画は、欧米事業の不振と過剰在庫が響き、大幅な減収減益に。

💡 両社ともに、EC戦略と人権尊重の重要性を示唆。

本日は、コロナ禍におけるアパレル業界、特にファーストリテイリングと良品計画の業績比較についてお話しします。

まずは、それぞれの企業が直面した状況をみていきましょう。

コロナ禍におけるファーストリテイリングの業績

ユニクロの国内事業は好調だが、海外事業は苦戦中?

海外事業は苦戦。

本章では、コロナ禍におけるファーストリテイリングの業績について詳しく見ていきましょう。

株式会社ファーストリテイリングの決算売上経常利益を調べ、情報を徹底調査
株式会社ファーストリテイリングの決算売上経常利益を調べ、情報を徹底調査

✅ ファーストリテイリングは2020年8月期第1四半期決算で、売上収益、営業利益ともに前年同期比で減少しました。これは、韓国不買運動や香港デモの影響、国内での暖冬による防寒衣料販売の不振などが原因です。

✅ 特に韓国と香港では、ユニクロ事業が赤字となり厳しい状況が続いています。一方で、中国大陸や北米では増収増益を達成しました。

✅ ファーストリテイリングは、これらの影響を考慮し、通期の業績予想を下方修正しました。売上収益は2.2%増、営業利益は4.9%減と見込んでいます。海外ユニクロ事業は増収減益予想に変更となり、韓国ユニクロは大幅な減収減益、赤字となる見込みです。

さらに読む ⇒国内最大級の起業家支援メディア起業ログ出典/画像元: https://kigyolog.com/company.php?id=11

ユニクロ事業は国内では健闘しましたが、海外ではコロナの影響が大きかったようです。

特に韓国での赤字は、厳しい状況を物語っていますね。

2020年3~8月期の決算では、ファーストリテイリングは国内ユニクロ事業の売上収益が通期で7.6%減と健闘し、営業利益は2.2%増加しました。

EC売上も29.3%増と成長しましたが、大手アパレルのEC比率が3割、4割に達する中では伸び悩んでいます。

ジーユー事業も売上収益、営業利益ともに増加しました。

一方、海外ユニクロ事業は、北米・欧州でのコロナ感染拡大の影響で売上収益が17.7%減、営業利益が63.8%減となりました。

特に、韓国では閉店が相次ぎ、米国での店舗使用権の減損も重なり、海外ユニクロ事業全体で158億円の減損損失を計上しています。

グローバルブランド事業も、欧米でのコロナ感染拡大の影響で、各ブランドが赤字を記録しました。

結果的に、ファーストリテイリングの売上収益に占める国内ユニクロ事業のシェアは40.2%、ジーユー事業は12.3%となり、合計で52.5%と過半数を占めました。

一方、海外ユニクロ事業のシェアは30.6%に落ち込んでいます。

なるほど、国内と海外で業績の差が出たわけですね。ECの成長は素晴らしいですが、海外事業の立て直しが今後の課題でしょう。

良品計画の苦境

良品計画は2020年3~8月期にどうだった?

大幅な減収減益

本章では、良品計画の苦境に焦点を当てて、その要因と課題を掘り下げます。

最新論文
最新論文

✅ ファーストリテイリングは、国内ユニクロとジーユーの健闘により、コロナ禍でも売上収益と営業利益を確保し、EC売上も拡大した。一方、良品計画は欧米事業の悪化と過剰在庫を抱え、大幅な減収減益となった。

✅ ファーストリテイリングは、国内ユニクロとジーユーのEC売上拡大や海外事業の回復により、コロナ禍からの早期回復を果たした。一方、良品計画は欧米事業の不振と過剰在庫による減損損失が響き、業績悪化が続いている。

✅ ファーストリテイリングは、国内事業の堅調さとEC事業の拡大によってコロナ禍の影響を最小限に抑え、業績を安定させた。一方、良品計画は欧米事業の不振と過剰在庫を抱え、コロナ禍によるダメージが大きく、両社の業績格差が拡大した。

さらに読む ⇒小島ファッションマーケティングファッションビジネスサイト出典/画像元: http://www.fcn.co.jp/thesis/wwd201021/

良品計画は、欧米事業の不振と過剰在庫が業績悪化の大きな要因だったんですね。

コロナ禍の影響が大きかったことがわかります。

良品計画は、2020年3~8月期の決算で売上収益が16.1%減、営業利益が80.1%減と大幅な減収減益となりました。

コロナ禍に加え、欧米事業の不振とコロナ前からの過剰在庫が業績悪化の要因です

やっぱり、海外事業の苦戦と在庫管理のミスが痛かったね。コロナ禍で消費者の行動も変わったでしょから、戦略の転換が必要だったんじゃないかしら。

次のページを読む ⇒

コロナ禍でも国内事業とECが鍵!良品計画は人権尊重を強化。サプライチェーンでの人権リスクを特定・評価し、透明性の高い企業活動を推進。