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川崎重工と水素エネルギー:未来を拓く技術と挑戦とは?世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の挑戦

川崎重工が挑む水素社会への道!世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」で、クリーンな水素の大量輸送を実現。低コスト化を目指し、液化技術やサプライチェーン構築を加速。16万m3型大型船の開発も! 2050年カーボンニュートラルに向け、水素エネルギーの未来を切り開く、川崎重工の革新的な取り組みを紹介。

川崎重工と水素エネルギー:未来を拓く技術と挑戦とは?世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の挑戦

📘 この記事で分かる事!

💡 川崎重工は、水素エネルギーの製造から輸送、利用まで、幅広い分野で技術開発を進めています。

💡 世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を建造し、豪州からの液化水素輸送に成功しました。

💡 水素社会の実現に向け、大型液化水素運搬船の開発や、水素供給インフラの整備を推進しています。

本日は、川崎重工業の水素エネルギーへの取り組みについて、詳しく見ていきましょう。

まずは、川崎重工の概要から。

川崎重工業の水素エネルギーへの取り組み

川崎重工業は水素社会実現にどう貢献している?

水素製造から利用まで、全段階で技術開発

川崎重工の水素エネルギーへの取り組みは、多岐にわたっており、具体的な技術開発が紹介されていました。

液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が日本海事協会から船級を取得
液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が日本海事協会から船級を取得

✅ 川崎重工が建造した世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が、日本海事協会から船級を取得しました。

✅ 「すいそ ふろんてぃあ」は、75トンの液化水素を運搬可能で、水素の特性を考慮した安全対策を施され、構造、機関、艤装品、材料などの検査を受けて船級登録されました。

✅ 今後は、HySTRAプロジェクトとして国際的な液化水素の大規模海上輸送実証試験開始に向け、日豪関係省庁および関係企業と詳細スケジュールの調整を進めていきます。

さらに読む ⇒川崎重工業株式会社出典/画像元: https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20211203_1.html

液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の船級取得は、大きな進歩ですね。

今後の実証試験に期待です。

川崎重工業は、水素エネルギーの製造、輸送、貯蔵、利用の各段階において世界をリードする技術開発に取り組んでいます。

同社は、二酸化炭素排出ゼロの「クリーン」な水素製造に焦点を当て、低コスト化を目指しています

輸送・貯蔵においては、マイナス253℃での液化技術を活用し、大量輸送・大量貯蔵を可能にすることで、効率的な水素流通を促進しています。

川崎重工業は、商用液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」の実証実験を経て、商用規模の液化水素運搬船の開発を進めており、世界初の液化水素荷役実証ターミナル「Hytouch神戸」を建設・納入しています。

利用においては、水素供給インフラの整備に力を入れており、圧縮水素輸送パイプライン網や水素利用機器の開発、製造、販売を行っています。

これらの取り組みを通じて、川崎重工業は、「水素社会」の実現に貢献しています。

なるほど、川崎重工は水素社会実現に向けて、本気で取り組んでいるんですね。素晴らしい!

世界初の液化水素運搬船『すいそふろんてぃあ』

川崎重工の水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が受賞した賞は?

内閣総理大臣賞

この船の技術力、すごいですよね。

真空二重断熱方式とか、私には全然わかりませんけど(笑)。

内閣総理大臣賞液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」川崎重工業
内閣総理大臣賞液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」川崎重工業

✅ 川崎重工業は、液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を建造し、豪州から日本への液化水素輸送の実証に成功しました。

✅ 同船は、世界初となる実証船であり、液化水素タンクの開発において、真空二重断熱方式を採用することで、高い保温性と強度を実現しました。

✅ 今後、商用化に向けて、現在の1250立方メートルから16万立方メートルに大型化する計画ですが、真空二重断熱方式ではなく、新たな技術を用いる予定です。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://biznova.nikkan.co.jp/article/feature/00000233

日本産業技術大賞の内閣総理大臣賞受賞、おめでとうございます!次世代エネルギーとしての水素輸送に貢献する技術として、高く評価されているんですね。

川崎重工が開発した世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」は、日刊工業新聞社主催の第51回日本産業技術大賞において、最高位の内閣総理大臣賞を受賞しました。

次世代エネルギーとして期待される水素を、海外から効率よく安定して日本に輸送する技術の確立を目的に開発された「すいそふろんてぃあ」は、気体の水素を-253℃に冷やし、体積を800分の1に縮小した液化水素を75トン積載できる約1250m3の高い断熱性を有するタンクを搭載しています。

2015年のNEDO助成事業「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」として開発が開始され、岩谷産業株式会社、シェルジャパン株式会社、電源開発株式会社との技術研究組合「HySTRA」を結成し、2021年12月には日本海事協会より船級を取得しました。

2022年1月にはオーストラリアで製造した液化水素を神戸港まで輸送する実証試験を成功させ、次世代エネルギーである水素の大量海上輸送を実現しました。

本船の開発に併せて液化水素を安全に輸送するための国際標準規格づくりにも参画し、海外から水素を安全に輸送できるサプライチェーンを構築することで、地球規模の社会課題であるカーボンニュートラルの実現に大きく貢献する点が評価されました。

今後、水素社会の実現に向け、16万m3の液化水素を輸送する大型液化水素運搬船を開発し、水素供給コストの低減に取り組み、「すいそふろんてぃあ」の開発で培った技術やノウハウを活かして、水素を「つくる、はこぶ・ためる、つかう」サプライチェーンを構築し、水素が当たり前に使われる未来を目指します。

すごいね! 世界初の液化水素運搬船が、こんなに評価されてるなんて、誇らしいね!

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川崎重工、水素エネルギーで脱炭素社会へ!液化水素輸送技術を駆使し、2030年までに年間22.5万トンの水素輸送を目指す。グリーン水素製造も推進!