農林中金の巨額損失!赤字はなぜ?今後の対策と影響を徹底解説?農林中金、1.9兆円の赤字見込み!
農林中金が1.9兆円の巨額赤字を発表。米金利高騰で外債売却を余儀なくされ、理事長交代へ。ポートフォリオ改革、外部人材登用で立て直しを図る。10兆円の債券売却、CLO投資、政府支援が焦点。農業支援への影響も懸念される中、財務健全化へ向けた対策が急務。今後の動向から目が離せない。
💡 農林中央金庫(農林中金)が巨額損失を計上し、経営陣が引責辞任。
💡 外債運用失敗が原因で、2兆円超の含み損を抱え、赤字幅が拡大。
💡 今後の対策として、ポートフォリオ再構築や外部人材の登用を検討。
それでは、農林中央金庫の現状について、詳しく見ていきましょう。
農林中金の赤字と新体制
農林中金は巨額赤字でどうなる?
経営改革で黒字化目指す
まず、農林中金が巨額損失を計上した背景について説明します。

✅ 農林中央金庫の奥和登理事長が、外債運用失敗による巨額損失を受け、3月末に辞任する意向を固めました。
✅ 後任には北林太郎常務執行役員が昇格する方向で調整されており、経営管理委員会で内定する予定です。
✅ 農林中金は、海外金利上昇に伴い保有債券の含み損が24年3月末時点で2兆円超に拡大し、24年4~12月期連結決算では1兆4145億円の赤字となりました。25年3月期通期は1.5兆~2兆円の赤字が見込まれています。
さらに読む ⇒時事通信ニュース出典/画像元: https://sp.m.jiji.com/article/show/3451482巨額の赤字と、経営陣の交代劇は、今後の金融市場に大きな影響を与える可能性がありますね。
農林中央金庫(農林中金)は、2025年3月期に1兆9000億円程度の赤字を計上する見通しを発表しました。
これは、米金利上昇による外貨調達コスト増加に伴い、含み損を抱えた外国債券の売却を進めたことが原因です。
この巨額損失を受け、奥和登理事長は引責辞任し、北林太郎最高財務責任者(CFO)が新理事長に就任します。
北林氏は、債券中心だった投資ポートフォリオの多様化や外部人材の登用など運用改革に取り組み、貸し出しを含むクレジット資産等を積み増すことで、収益の分散化を目指します。
農林中金は、不採算の外債売却などを通じた有価証券ポートフォリオの再構築を進め、来期(26年3月期)には300億-700億円程度の黒字回復を見込んでいます。
また、経営体制強化のため、新たにCFOを議長とする財務戦略委員会を設置し、外部人材の採用も検討する予定です。
農林中央金庫法の改正が必要となるため、外部理事の参加は当面は検討段階ですが、同委員会に専門性を有する外部見識者を招へいする予定です。
うーん、これは痛いな。2兆円の含み損か。でも、北林新理事長は、きっとこのピンチをチャンスに変えて、更なる成長を遂げるでしょう!
巨額の債券売却と影響
農林中金の巨額債券売却は、日本の農業にどんな影響を与える可能性がある?
活性化を阻害する可能性
次に、巨額の債券売却とその影響について解説していきます。

✅ 農林中央金庫は2024年4-12月期に1兆4145億円の赤字を計上しました。これは、保有債券の価格下落による含み損拡大と、運用金利より調達金利が上回る「逆ザヤ」の債券運用による含み損が主な原因です。
✅ 農林中央金庫は低利回り債券の売却を進めていますが、2024年12月末時点で運用資産全体では8859億円の含み損を抱えています。これは、運用資産全体45.2兆円の1.95%に相当します。
✅ 農林中央金庫の運用成績が芳しくない原因の一つとして、株式への投資比率が低いことが挙げられます。リスク回避のため株式への投資を控え、米国債等に偏ったポートフォリオを組成しているため、近年上昇している株式市場の恩恵を受けられていません。
さらに読む ⇒【マイベストプロ】全国版信頼できる専門家が集まる出典/画像元: https://mbp-japan.com/tokyo/ria-japan/column/5186295/10兆円もの債券売却は、市場に大きな影響を与える可能性がありますね。
今後の動向に注目です。
農林中央金庫(農林中金)は、保有する外国債券の含み損が拡大しているため、2024年度中に約10兆円分の債券を売却することを発表しました。
この売却により、今期の赤字はリーマンショックを超える1兆5000億円規模に達する見込みです。
農林中金は、日本の農業、林業、漁業、農協などを支援する金融機関です。
近年、金利上昇の影響で、農林中金が保有する外国債券の価格が下落し、含み損が拡大していました。
この含み損を処理するため、農林中金は債券を売却することを決断しました。
10兆円という巨額の債券売却は、農林中金の財務体質を悪化させる可能性があります。
売却益は得られるものの、含み損が確定して巨額の損失を計上することになります。
また、大量の債券売却は、市場に供給過剰を引き起こし、金利上昇圧力が高まる可能性も懸念されています。
農林中金は、日本の農業を支える重要な役割を果たしています。
今回の債券売却による財務体質悪化は、農林中金の貸出業務などに影響を与える可能性があり、ひいては日本の農業全体の活性化を阻害する要因となる可能性があります。
農林中金が10兆円という巨額の債券を売却することは、農林中金の財務体質や金利動向、さらには日本の農業に大きな影響を与える可能性があります。
今後の農林中金の動向に注目する必要があります。
ま、まるで、リーマンショックの時を思い出しますね。農家さんたちのこと考えると、ちょっと心配だわ。
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農林中金、10兆円の外債売却へ。ポートフォリオ再編で、株式やプロジェクトファイナンスに投資。巨額損失も、財務健全性には影響なし。今後の戦略に注目!