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日本の農業産出額は増加傾向!?令和4年と5年の違いは?農業産出額と農業所得の推移、主な品目別の変化

農業総産出額は上昇も所得は減少!令和4年、5年の農業経済を徹底分析!価格上昇と生産資材高騰がもたらす光と影とは?

令和5年の主な品目別の産出額の変化

2023年の農産物販売額、最も伸びたのは?

野菜

北海道が農業産出額で首位を独走しているのは、やはり広大な土地と豊富な水資源があるからでしょうね。

農業産出額とは?都道府県別ランキングと品目別推移を解説

公開日:2024/12/12

農業産出額とは?都道府県別ランキングと品目別推移を解説

✅ 日本の農業産出額は、2022年には9兆146億円であり、北海道が1兆2,919億円で首位を独走している。

✅ 部門別構成比では、上位5道県全てにおいて耕種部門の割合が低下し、畜産部門の割合が増加している。

✅ 農業産出額は、都道府県ごとの品目別の生産量に農家庭先販売価格をかけて算出され、農業総産出額とは推計方法が異なるため数値が一致しない。

さらに読む ⇒ミノラス)農業経営の課題を解決するメディア出典/画像元: https://minorasu.basf.co.jp/81030

畜産部門の割合が増加しているのは、畜産経営の規模拡大や効率化が進んでいるからでしょうか。

米は、需要が堅調で価格が上昇したため、前年比1247億円(8.9%)増加し、1兆5193億円となりました。

いも類は、加工食品向け需要や焼き芋需要の高まりにより、前年比102億円(4.6%)増加し、2301億円となりました。

野菜は、高温少雨の影響で生産量が減少し価格が上昇したため、前年比949億円(4.3%)増加し、2兆3243億円となりました。

果実は、高品質な品目への転換や国内外需要の堅調さにより、前年比358億円(3.9%)増加し、9590億円となりました。

花きは、イベント需要の増加により前年比30億円(0.9%)増加し、3522億円となりました。

茶は、栽培面積の減少と天候不順による収穫量減少により、前年比28億円(5.9%)減少した443億円となりました。

肉用牛は、和牛の需要が軟調で価格が低下したため、前年比561億円(6.8%)減少した7696億円となりました。

生乳は、乳価の上昇により、前年比394億円(5.0%)増加した8310億円となりました。

豚肉は、巣ごもり需要や節約志向による需要増加で価格が堅調に推移したため、前年比481億円(7.2%)増加した7194億円となりました。

あら、米の産出額が大幅に増加したんですね!今年は豊作だったのかな?

令和5年の主な品目別の産出額の詳細

食料品価格はどう動いた?

全体的に上昇傾向

農業は、天候や市場状況に大きく左右されるので、安定的な収益を確保するのが難しいですね。

年末に発表された農業総産出額からみる日本の農業の現在。

公開日:2024/04/22

年末に発表された農業総産出額からみる日本の農業の現在。

✅ 2022年の農業総産出額は前年比1.8%増の9兆15億円と増加しましたが、生産農業所得は7.3%減の3兆1,051億円と減少しました。

✅ 産出額増加の要因は米や野菜などの価格上昇ですが、所得減少の要因は肥料や光熱動力などの農業生産資材価格上昇です。

✅ 米の産出額は2022年に増加しましたが、需要は一貫して減少傾向にあり、2020年以降は主食用米から飼料米や他の作物への転換が進んでいます。

さらに読む ⇒株式会社カクイチ出典/画像元: https://www.kaku-ichi.co.jp/media/tips/column/japanese-agriculture-seen-from-the-total-agricultural-output

米の需要は減少傾向にあるんですね。

今後の食糧政策も気になります。

米は主食用米の取引価格回復により増加、いも類はばれいしょの生産量増加とかんしょの価格低下により増加、野菜は高温少雨による生産量減と価格上昇により増加、果実は夏の高温による生産量減と価格上昇、高単価品種の生産量増加により増加、花きは天候不順による出荷量減と価格堅調により増加、茶は栽培面積減少と天候不順による収穫量減少により減少、肉用牛は和牛需要の軟調による価格低下により減少、生乳は夏場の猛暑と生産抑制による生産量減と乳価上昇により増加、豚は需要増加による価格堅調により増加となっています。

うむ、経営戦略として、安定的な収益を確保するためには、多角化や輸出戦略なども考えていく必要があるな。

令和5年の農業産出額増加の主な要因

最近の農産物価格はどうなってる?

全体的に上昇傾向

農業産出額の増加は、色々な要因が複雑に絡み合っているんですね。

ばれいしょの需要変化と品種の動向
ばれいしょの需要変化と品種の動向

✅ 記事は、1970年代から2014年までの日本の出生率の推移と、その要因について分析しています。

✅ 分析によると、出生率は1970年代から減少傾向にあり、特に1975年以降は急速に低下しています。

✅ 出生率低下要因としては、晩婚化、少子化、女性の社会進出などが挙げられています。

さらに読む ⇒農畜産業振興機構出典/画像元: https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000646.html

需要と価格、そして生産コストのバランスが、農業経営にとって非常に重要なんですね。

主な要因としては、米は主食用米の需要堅調による取引価格上昇、いも類はばれいしょの需要増加とかんしょの安定需要、野菜は高温少雨による価格上昇、果実は高品質品種の需要増加、花きはイベント需要回復による価格堅調、茶は栽培面積減少と天候不順による収穫量減少、肉用牛は和牛需要の軟調による価格低下、生乳は乳価上昇による産出額増加、豚は需要増加による価格堅調などが挙げられます。

ふむふむ、今後の農業は、需要の変化や環境問題にも対応していく必要があるわね。

令和4年と5年の農業産出額と農業所得の推移について、詳しくご紹介しました。

日本の農業は、様々な課題を抱えながらも、変化に柔軟に対応していくことが求められています。

🚩 結論!

💡 令和4年の農業産出額は増加したものの、生産農業所得は減少しました。

💡 令和5年の農業産出額は、米、野菜、鶏卵等の価格上昇により前年比5.5%増加しました。

💡 生産農業所得も、農産物価格上昇により6.1%増加しました。