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柏崎刈羽原発の安全対策と再稼働への道のりは?能登半島地震と7号機再稼働の行方

能登半島地震でも安全確認!柏崎刈羽原発の耐震・津波対策、福島原発事故の教訓を活かした対策を紹介。7号機再稼働への道のり、地元との課題も。6号機発煙事故の詳細と、安全対策、情報公開の重要性も解説。

柏崎刈羽原発の安全対策と再稼働への道のりは?能登半島地震と7号機再稼働の行方

📘 この記事で分かる事!

💡 能登半島地震で柏崎刈羽原発は設備の異常や放射能の影響は確認されなかった。

💡 7号機の再稼働には地元の同意が不可欠であり、新潟県との調整が難航している。

💡 6号機で発煙事故が発生。原因は変圧器の配線ミスと発表された。

それでは、柏崎刈羽原発を取り巻く状況について、詳しく見ていきましょう。

能登半島地震と柏崎刈羽原発の安全

能登半島地震、柏崎刈羽原発はなぜ安全だった?

過去の教訓を活かした耐震・津波対策が功を奏した。

2024年の能登半島地震と柏崎刈羽原発の安全性について解説します。

能登半島地震に揺れる日本の原発政策を検証する『新潟から問いかける原発問題』

公開日:2024/05/01

能登半島地震に揺れる日本の原発政策を検証する『新潟から問いかける原発問題』

✅ 著者は、新潟県原子力発電所事故に関する検証総括委員会の委員長を任期切れにより解任され、その責任と経験から本書を執筆。新潟県の原発再稼働問題を巡る検証委員会の取り組みと挫折、および原発行政の問題点をまとめた。

✅ 本書は、新潟県の検証委員会の報告書の概要と考察、および柏崎刈羽原発の再稼働に関する議論を掲載。新潟県民や全国の原発立地自治体の人々、原発問題に関心を持つ人々に向けて、日本の原発政策を考える材料を提供する。

✅ 本書は、著者が委員長解任後に実施した原発キャラバンの内容や、検証委員会報告書の分析、原発事故への対応など、多角的な視点から原発問題について論じている。

さらに読む ⇒好書好日|出典/画像元: https://book.asahi.com/jinbun/article/15248003

中越沖地震や福島第一原発の事故の教訓が活かされ、耐震性や津波対策が強化されていることが証明されましたね。

2024年、能登半島地震が発生しましたが、柏崎刈羽原子力発電所では設備異常や放射能の影響は確認されませんでした

使用済燃料プールの水の溢れは確認されたものの、止水処理により外部への漏えいはなく、燃料への影響もありませんでした。

この事態を受けて、2007年の中越沖地震の教訓が活かされ、耐震安全性評価と耐震強化工事が実施され、基準地震動が定められていたことが証明されました。

また、福島第一原子力発電所の事故の教訓から、津波対策として防潮堤が設置され、電源の多重化・多様化が図られていました。

具体的には、F-B断層と長岡平野西縁断層帯による地震を想定し、最大想定津波高さを超える防潮堤が設置され、非常用ディーゼル発電機、電源車、ガスタービン発電機車が配備され、非常時の電源確保に備えていました。

中越沖地震での教訓から、変圧器ケーブル基礎の改良、油漏れ対策、液状化対策、活断層がないことの確認など、様々な対策が実施されていました。

今回の能登半島地震による発電所への影響は限定的であり、今後の新たな知見を対策に反映していく方針が示されました。

素晴らしいですね。想定外の事態にも対応できるような対策がとられているようです。これなら投資家も安心でしょう。

7号機再稼働への動きと地元調整の難しさ

柏崎刈羽原発7号機、再稼働への地元同意は?

新潟県の姿勢が不透明、見通しは不透明。

7号機の再稼働に向けた動きと、地元調整の難しさについて解説します。

柏崎刈羽原発号機テロ対策施設の完成遅れ、新潟県知事の再稼働判断に影響必至東京電力の゛本命゛は号機か
柏崎刈羽原発号機テロ対策施設の完成遅れ、新潟県知事の再稼働判断に影響必至東京電力の゛本命゛は号機か

✅ 東京電力柏崎刈羽原発7号機のテロ対策施設(特重施設)の完成が大幅に遅れ、設置期限である2025年10月の完成に間に合わない見通しとなった。

✅ これにより、再稼働の判断が難しい7号機よりも、設置期限に余裕のある6号機の再稼働が本命視される可能性が出てきた。

✅ 新潟県知事の判断や地元合意が再稼働には必要だが、県内では特重施設の完成遅れは既定路線と見られており、6号機へのシフトが容易に進むかは不透明である。

さらに読む ⇒新潟日報デジタルプラス新潟県内のニュース、話題出典/画像元: https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/563568

7号機のテロ対策施設の遅れは、再稼働への大きな足かせになりそうですね。

地元との調整は、本当に難しい問題です。

2024年、東京電力柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けた動きが活発化しました。

原子力規制委員会は、テロ対策の不備により出されていた事実上の運転禁止命令を解除し、7号機への核燃料装塡が完了しました。

これは、新規制基準への適合審査に合格した後のステップであり、再稼働への大きな一歩となりました

しかし、再稼働には地元の同意が必要不可欠であり、新潟県、柏崎市、刈羽村の間で足並みが揃っていない状況がありました。

柏崎市と刈羽村は前向きな姿勢を示す一方、新潟県は慎重な姿勢を崩しておらず、再稼働の見通しは不透明なままでした。

能登半島地震や福島第一原発の汚染水漏れトラブルも影響し、地元への働きかけは遅延しました。

東電は再稼働に向けた準備を進めているものの、廃炉計画の明確化など、課題は多く残されていました。

この状況は、原発再稼働を巡る複雑な状況を浮き彫りにしており、地元の理解を得ながら安全対策を進めることの重要性を示唆しています。

本当、難しいわよね。地元の人たちの不安を解消しながら、安全性を確保するって、まさに綱渡りだわ。

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世界最大級の柏崎刈羽原発で発煙事故!再稼働目指すも、安全対策と地元との信頼構築が不可欠。原因究明と透明性ある情報公開が鍵。