2024年春闘と中小企業の賃上げ（UAゼンセン、連合、価格転嫁）は？中小企業の賃上げ実現に向けた課題と政府の取り組み

本日は、中小企業の賃上げを取り巻く状況について、多角的に掘り下げていきます。

まずは、賃上げに関する基本的な情報から見ていきましょう。

2024年の春闘と2025年の展望

春闘の現状と2025年の展望について解説します。

パート賃上げ％で過去最高年春闘、ゼンセン：ニュース：中日ナビ

✅ この記事は、中小企業の小売業に関する労働組合に関連する内容である。

✅ 記事の公開日は2025年3月13日で、会員限定の記事である。

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さらに読む ⇒中日ナビ出典/画像元: https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/101795/

中小企業の労働環境に関する貴重な情報ですね。

会員限定というのが、さらに深い内容への期待感を高めます。

2024年の春闘では、33年ぶりに5%台の賃上げが実現しましたが、物価高騰と中小企業への波及不足が課題として残りました。

連合は、2025年春季生活闘争方針を決定し、賃上げ要求の目標を設定しました。

具体的には、ベアなど賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上の賃上げを全体的な目安とし、中小組合では、格差是正分1%を加え、1万8000円・6%以上の賃上げを目標としています。

UAゼンセンは、2025年春闘において、正社員の賃上げ目標を月給ベース1万7000円、非正規雇用を時給ベース80円とし、ベアを含めた賃上げ目標を6%基準、非正規雇用を7%基準としました。

パートタイム労働者の賃上げは好調で、2025年3月13日時点での平均賃上げ率は6.53%と過去最高を記録しています。

なるほど。中小企業は、6%以上の賃上げを目指すのか！ 素晴らしい。非正規雇用の方々の待遇改善も重要だね！

中小企業の現状と課題

中小企業の現状と課題について解説します。

中小企業の賃上げ率「％以上」は年度の「賃上げ」は企業の％が予定

✅ 2025年度に賃上げを予定する企業は85.2%と過去最高となる見込みだが、中小企業で連合が掲げる賃上げ目標である6%以上を達成するのは9.1%にとどまる。

✅ 賃上げを実施しない理由は原材料価格の高騰が最も多く、価格転嫁が進んでいない企業ほど賃上げを見送る傾向がある。

✅ 賃上げを継続できるか不透明な企業が約3割を占め、特に診療報酬が定められている医療業ではその割合が高い。

さらに読む ⇒東京商工リサーチ出典/画像元: https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200988_1527.html

中小企業の多くが賃上げを予定しているものの、目標達成にはまだ課題があることがよく分かります。

2025年度の賃上げについて、東京商工リサーチのアンケート調査によると、企業の85.2%が賃上げを予定しており、これは2016年度以降で最高となる見込みです。

しかし、5%以上の賃上げを見込む企業は36.4%、中小企業で6%以上を見込む企業は9.1%にとどまっています。

中小企業は原材料価格の高騰や価格転嫁の困難さから、賃上げに苦戦しており、賃上げを「実施しない」理由として、原材料価格の高騰が最も多く挙げられています。

中小企業の賃上げ実施率は84.9%であり、約2割が賃上げできていない現状があります。

賃上げができない場合、人材確保の難しさ、離職率の上昇、企業の評判低下といった影響が考えられます。

2022年から2024年の春闘における中小企業の賃上げ率は、大企業と比較して低く推移しており、企業規模が小さいほど賃上げ率も低い傾向が見られます。

企業の8割以上が賃上げを考えているのは良いけれど、中小企業での実現が難しいのが現実なのね… 辛いね。