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マゾヒズムって、なんで痛みを快楽に感じるの?そのメカニズムとは!?

痛みへの快楽? マゾヒズムの科学を探る! 脳とホルモン、そして変性意識が織りなす奇妙な興奮の世界を、論文を参考に解き明かす。

マゾヒズムって、なんで痛みを快楽に感じるの?そのメカニズムとは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 マゾヒズムは、痛みや侮辱を快楽として感じる性癖のことです。

💡 マゾヒズムは、ドーパミンやオキシトシンの分泌など、様々な生理学的・心理学的メカニズムによって引き起こされます。

💡 マゾヒズムは、深刻な影響を与える可能性があり、治療が必要な場合があります。

それでは、最初の章に移りましょう。

マゾヒズム:痛みを快楽へと変えるメカニズム

マゾヒズムで痛みを快楽に感じる理由は?

信頼関係や儀式が重要

マゾヒズムは、痛みや侮辱に喜びを感じる性癖であり、なぜネガティブな刺激がポジティブな感情を生むのかは、科学的に興味深いテーマです。

マゾヒズムの心理学:なぜ痛みが快楽になるのか?

公開日:2023/12/09

マゾヒズムの心理学:なぜ痛みが快楽になるのか?

✅ マゾヒズムでは、痛みや侮辱が快楽として感じられる。これは、視覚刺激や状況、感情、人間関係、記憶、性的興奮などが痛みへの前向きな期待を生み出し、ドーパミンやオキシトシンの放出による鎮痛効果、さらに内因性オピオイドやカンナビノイドの放出が、痛みに対する生理学的・心理学的反応を調節することで、意識変容を引き起こし、痛みが快楽に変容すると考えられている。

✅ マゾヒズム体験には、特定の文脈や設定が重要で、信頼できる相手や儀式的なシチュエーションが、性的覚醒を高め、痛みへの感覚を変化させる。ドーパミンは覚醒レベルを高め、オキシトシンは信頼関係のある相手と触れ合うときに放出され、どちらも痛み知覚を低下させる効果を持つ。

✅ これらの要素によって、痛みへのポジティブな期待が高まり、痛み知覚が低下する。痛み刺激によって、ドーパミンやコルチゾールなどのホルモンが放出され、内因性オピオイドやカンナビノイドによる高揚感が生じる。最終的に、マインドフルネス状態や意識変容が引き起こされ、痛みが快楽として感じられるようになると考えられている。

さらに読む ⇒脳科学コンサルティングのオフィスワンダリングマインド出典/画像元: https://what-is-man.me/masochism/

なるほど、信頼できる相手との関係や儀式的な状況といった文脈が、痛みを快楽に変える上で重要な役割を果たしているんですね。

マゾヒズムは、痛みや侮辱に喜びを感じる性癖であり、なぜネガティブな刺激がポジティブな感情を生むのかは、科学的に興味深いテーマです。

本記事では、マゾヒズムの心理学的・生理学的メカニズムを、論文を参考に説明しています。

まず、痛みを快楽として感じるには、信頼できる相手との関係や儀式的な状況といった文脈が重要です。

これらの要素が、性的覚醒を高め、痛みに対する感覚を変化させ、トリップしたような感覚を引き起こすと考えられています。

このような状況では、ドーパミンやオキシトシンの分泌が促進されます。

ドーパミンは覚醒レベルを高め、痛み知覚を低下させる働きがあり、オキシトシンは信頼関係のある相手との触れ合いによって分泌され、同じく痛み知覚を低下させ、愛情に溢れた感覚をもたらします。

これらによって、痛みへのポジティブな期待が高まり、痛みの知覚が低下します。

痛み刺激を受けると、様々なホルモンや神経伝達物質が分泌され、内因性オピオイドやカンナビノイドも放出されます。

これらはランナーズ・ハイのような高揚感や快感情を引き起こします。

最終的に、これらの変化によってマインドフルネス状態が引き起こされ、「いま、ここ」に意識が集中します。

また、トリップしたような感覚である変性意識状態が誘発され、痛みが快楽として感じられると考えられています。

へぇ、そうなのか。マゾヒズムって奥が深いな。俺もちょっと試してみようかな。笑

マゾヒストの脳活動:痛みへの反応の変化

マゾヒストは痛みを感じるとき、脳はどう変わる?

脳の活動が変化する

この章では、マゾヒストの脳活動について、最新の研究結果が示されています。

痛みについてのQ&A

公開日:2021/02/15

痛みについてのQ&A

✅ この記事は、痛みの仕組み、痛みの役割、痛みの診療について解説している。

✅ 痛みの仕組みでは、古代から現代に至るまでの痛みの研究の歴史や、痛みを感じる仕組みを神経線維や脳の働きに着目して説明している。

✅ 痛みの役割では、痛みは生体を守るための警告信号であり、痛みを感じないと重大な怪我や病気に繋がりかねないことを説明している。また、痛みの診療では、痛みは危険な病気のサインであり、適切な対処が必要であることを強調している。

さらに読む ⇒慢性の痛み情報センター- 肩の痛み、膝の痛み、腰痛、神経痛など、慢性の痛みに関する総合情報サイト出典/画像元: https://itami-net.or.jp/aboutpain-qa

マゾヒストは、痛みに対する反応が変化し、脳の特定の領域の活動が上昇するんですね。

この論文は、マゾヒストが痛みを感じるときの脳活動とホルモンの変化について調査した2つの研究を紹介しています。

研究1(Kamping et al. 2016)は、fMRIを用いて、マゾヒストがマゾヒスティックな画像を見ている際に痛みに対する反応が変化することを発見しました。

マゾヒストは、マゾヒスティックな画像を見ているときは痛みの感覚が低下し、それ以外の状況では非マゾヒストと同じように痛みを感じました

脳活動の変化では、マゾヒストはマゾヒスティックな画像を見ながら痛みを感じているときに、中心弁蓋部と頭頂弁蓋部の活動が上昇し、同時に頭頂弁蓋部と情動的知覚領域の機能的連結が低下しました。

このことから、マゾヒストでは情動的知覚のコントロールに関わる脳領域の活動が変化することで、同じ刺激であっても痛みを感じ方が変わると考えられます。

なるほど、脳の活動が変わると、同じ刺激でも違う感覚になるんだね。面白いね。

性的マゾヒズム障害:深刻な影響と治療

性的マゾヒズム障害とは?

苦痛や機能障害を引き起こすマゾヒズム

この章では、性的マゾヒズム障害について、その深刻な影響と治療について解説されています。

性嗜好の特性パラフィリア障害8種の概念と8種のセルフチェックリスト
性嗜好の特性パラフィリア障害8種の概念と8種のセルフチェックリスト

✅ この記事は、パラフィリア障害群(性嗜好障害)について解説しています。

✅ 具体的には、小児性愛障害、異性装障害、露出障害、フェティシズム障害、窃視障害、窃触障害、性的サディズム/マゾヒズム障害など、様々なタイプの障害とその特徴について詳しく説明されています。

✅ また、パラフィリア障害群はDSM-5(精神障害の診断および統計マニュアル)やICD-11(国際疾患分類)における定義、倫理的な問題、治療の必要性なども触れられています。

さらに読む ⇒メンタルケア研究室 | 対面心理療法3時間無料サービス-精神付添人出典/画像元: https://mentalcare-lab.com/paraphylic/

性的マゾヒズム障害は、パラフィリアの一種で、著しい苦痛や機能障害を引き起こすんですね。

性的マゾヒズムは、性的興奮のために、侮辱、叩かれること、縛られることなどの虐待を受ける行為に意図的に参加することです。

性的マゾヒズム障害は、性的マゾヒズムの中でも、著しい苦痛や機能障害を引き起こすものです

多くの人はマゾヒズム的な興味を持ちますが、臨床的に重大な苦痛や機能障害を引き起こす場合は、性的マゾヒズム障害と診断されます。

性的マゾヒズム障害はパラフィリアの一種ですが、その有病率は不明です。

マゾヒズム的行為は儀式化され、長期化する傾向があり、侮辱や殴打は演技として捉えられますが、一部の人々は、時間の経過とともに行為の激しさが増し、重傷や死亡につながる可能性があります。

性的マゾヒズム障害の診断は、DSM-5の基準に基づいて行われ、治療は効果的とは言えません。

マジ?怖い話ね。でも、マゾヒズムって、人それぞれだから、一概に悪いとは言えないと思うわ。

窒息性愛:生命を脅かす危険な行為

窒息性愛はどんな危険な行為?

意識消失や脳損傷のリスク

この章では、窒息性愛について解説されています。

MOCHI:世界初の窒息レジストリ研究
MOCHI:世界初の窒息レジストリ研究

✅ 窒息による死亡は増加傾向にあり、高齢化社会の進む日本では重要な公衆衛生上の課題となっている。

✅ 2020年の国際蘇生連絡委員会(ILCOR)のコンセンサス(CoSTR)では、窒息解除手技に関する推奨事項が変更され、背部叩打、腹部突き上げ法、異物の口からの取り出し、Magil鉗子を用いた異物除去などが推奨された。一方で、盲目的な掻き出しや吸引式気道クリアランス装置のルーチン使用は推奨されなくなった。

✅ 気道異物による窒息の発生率や患者統計、処置内容、介入成功率、合併症、転帰などを正確に記述した研究が不足しており、MOCHI研究班はこれらの情報を明らかにすることで窒息解除手技に関するエビデンスを強化することを目指している。

さらに読む ⇒Home | 医学書院出典/画像元: https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2021/3406_03

窒息性愛は、生命を脅かす危険な行為なので、絶対にやってはいけません。

窒息性愛は性的マゾヒズム障害の亜型で、オルガスムの際に呼吸を制限することで、性的興奮を高めます。

窒息性愛は、脳への血流を遮断し、意識消失や脳損傷、死亡のリスクを伴うため、危険な行為です。

おいおい、窒息性愛ってマジかよ。命に関わることだから、絶対にやっちゃダメだぞ!

本日は、マゾヒズムについて、様々な角度から解説させて頂きました。

🚩 結論!

💡 マゾヒズムは、痛みや侮辱を快楽として感じる性癖であり、ドーパミンやオキシトシンの分泌など、様々な生理学的・心理学的メカニズムによって引き起こされます。

💡 マゾヒズムは、脳活動の変化や、信頼できる相手との関係といった文脈によって、痛みに対する反応が変化することが明らかになっています。

💡 性的マゾヒズム障害は、深刻な影響を与える可能性があり、治療が必要となる場合があります。窒息性愛は、生命を脅かす危険な行為であり、絶対にやってはいけません。