BYDがテスラを追い抜く? 中国EV市場の未来と世界への影響中国メーカーの躍進とは!?
EV市場を席巻するテスラとBYD! 2社の戦略、成長、そして競争の行方は? バッテリーから自動車まで垂直統合するBYDの強み、テスラの新型車「ModelQ」の衝撃とは? EV業界の未来を占う、2社の激突に注目!
💡 BYDは中国のEVメーカーで、テスラに次ぐ世界2位の販売台数を誇る
💡 BYDはバッテリーからスタートした企業で、垂直統合戦略を採用している
💡 テスラはBYDからバッテリーを大量に購入している
それでは、第一章「BYDの成長とテスラとの関係」について解説して行きます。
BYDの成長とテスラとの関係
急成長するBYD、その成功のカギは?
EVとPHVの両輪戦略
BYDの成長は目覚ましいですね。
テスラとの関係も注目されています。
公開日:2022/06/14
✅ BYDの廉玉波執行副社長は、国営メディアのインタビューで、同社がテスラにEV用電池を供給する可能性について言及しました。
✅ この発言は、以前から噂されていたBYDのテスラへの電池供給が現実味を帯びてきたことを示唆しています。
✅ 廉副社長はインタビューの中で、テスラのイーロン・マスク氏について、「米国の資本市場含めて高度な戦略家である」と評価しました。
さらに読む ⇒電波新聞デジタル出典/画像元: https://dempa-digital.com/article/323694BYDの垂直統合戦略は、まさに経営の効率性を追求した戦略と言えるのではないでしょうか。
BYDは、元々はバッテリー製造会社としてスタートし、2003年に自動車産業に参入した中国企業です。
現在ではEV、PHV車だけでなく、大型蓄電池を含めたトータルエネルギーソリューションを提供する巨大企業に成長しており、時価総額はホンダ+パナソニックを超えています。
BYDの特徴は、電力制御する半導体(パワー半導体)まで内製化する垂直統合戦略を採用している点です。
2023年1月に日本市場にも参入し、EV「ATTO3」を販売開始しました。
BYDの急成長を支えているのは、テスラとは異なり、純粋なバッテリー式EV(BEV)に加え、独自開発のプラグインハイブリッド技術を使ったPHV車が人気である点にあります。
2022年の売上高は約8兆704億円、純利益は約3163億円と、巨大な収益を上げています。
近年では、BYDのEV販売台数はテスラに肉薄しており、7月~9月の販売台数ではテスラを僅差で下回っています。
しかし、テスラはBYDからバッテリーを大量に購入しており、両社はビジネスパートナーの関係でもあります。
BYDはテスラ以外にも、メルセデス・ベンツやトヨタと提携しており、自社のバッテリー技術や製品を積極的に活用することで、他社との協業を強化しています。
BYDとテスラの違いとしては、開発投資の重点分野が挙げられます。
BYDはバッテリーからスタートした企業であり、開発投資の多くをバッテリーに注力しており、EVバッテリー世界市場で2位を誇ります。
一方、テスラは自社開発の「4680バッテリー」を製造していますが、EVバッテリー市場のトップ10ランキングには入っていません。
BYDとテスラは競合でありながらも、ビジネスパートナーとしての関係を築き、互いに協力し合いながらEV市場を牽引していると言えるでしょう。
BYDのバッテリー技術はすごいらしいな。俺もBYDの株買っとけば良かったよ!
EV市場の競争激化
テスラはEV市場で独走状態だったけど、最近は状況が変わったってホント?
競合台頭で揺らいでる
EV市場は、競争が激化しているんですね。
公開日:2024/01/03
✅ 2023年10月~12月期の電気自動車(EV)の世界販売台数で、中国のBYDが米テスラを上回り、首位になる見通しとなりました。これは、世界のEV市場における中国の影響力が高まっていることを象徴しています。
✅ BYDは手頃な価格を武器に販売を急激に伸ばしており、日本国内では、テスラの人気SUV「モデルY」の価格が500万円台からに対し、BYDの新型EVは300万円台から購入できます。また、低価格な車両でも運転支援システムを充実させるなど、性能面でも評価を高めています。
✅ しかし、BYDの勢いがいつまで続くかは不透明です。EUは昨年、中国製のEVに不当な補助金が支給されていないか調査を開始しました。また、米国は中国からの輸入車に高い関税を課しています。さらに、BYDの主力市場である中国で景気が減速すれば、販売台数に影響が出る可能性もあります。
さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/economy/20240103-OYT1T50149/BYDの低価格戦略は、市場シェア拡大に効果があると思います。
テスラは過去6年間、米国におけるEV販売で他のメーカーの合計数を上回っていましたが、近年は競合他社の台頭によりその地位が揺らいでいます。
特に、2023年に入ってからは主要EVメーカーの多くが販売を伸ばしており、テスラの販売台数も前年比で減少しています。
テスラは、従来の自動車メーカーがEV市場に本格参入し始めたこと、新型モデルの投入が遅れていること、CEOであるイーロン・マスク氏の物議を醸すような発言などが、競争激化の要因だとされています。
しかし、テスラは依然として米国最大のEVメーカーであり、将来的には自動運転タクシーや人型ロボットといった新たな事業分野へ進出する計画を持っています。
投資家の中には、テスラの株価が競争激化による影響を受ける可能性を懸念する声も出ています。
一方で、テスラが将来、他のハイテク企業のように新たな分野で成功を収める可能性も期待されています。
2023年の世界EV市場は、テスラとBYDの2強がシェアを拡大し、他の自動車メーカーは苦戦しました。
テスラはモデルYとモデル3の販売好調により19.3%のシェアを獲得し、BYDはPHVを含めた販売台数で302万台を達成し16%のシェアを獲得しました。
一方、GM、日産・三菱自・ルノー連合、ホンダなどのメーカーはシェアを落としています。
GMは宏光ミニの販売減少の影響を受け、現代自動車・起亜グループは台数は伸びたもののシェアは低下しました。
日産・三菱自・ルノー連合はリーフなどの販売不振でシェアを落とし、ホンダはHondaeの生産終了でシェア低下となりました。
トヨタはbZ4Xの販売拡大でシェアを伸ばしましたが、依然として1%に留まり、HV販売に注力しています。
市場規模は拡大していますが、競争は激化しており、各メーカーは価格競争や新モデル投入で生き残りを図っています。
専門家は、中長期的にEV化は不可逆的であり、2024年のEV販売は3割増えると予測しています。
中国のEVメーカーの台頭は、今後の自動車業界の勢力図を塗り替えるかもしれませんね。
テスラの業績回復と今後の展望
テスラ、最新決算は好調?
増収、利益も上振れ
テスラは、革新的な技術で自動車業界を牽引しているんですね。
公開日:2024/01/22
✅ テスラは、革新的な電気自動車とイーロン・マスクの影響により、自動車産業におけるパラダイムシフトの中心に位置しています。
✅ テスラの市場での支配力は、ラインナップ拡大と価格削減戦略によって強化されており、販売台数の増加は持続可能な成長を示しています。
✅ 電気自動車市場は環境意識の高まりや技術革新によって成長しており、テスラはリーダーとして継続的なイノベーションによって市場での地位を維持する必要があります。
さらに読む ⇒テスラ情報サイト 〜テスラの株価情報やテスラニュース〜出典/画像元: https://tesla.niko-o.com/2024/01/22/tesla-innovation-market-trends/テスラは、自動運転技術など、将来的な事業展開も注目されています。
テスラは2024年7-9月期決算で、利益が市場予想を超え、5四半期ぶりの増収を発表した。
特に自動車事業は3四半期ぶりに増収に復帰し、粗利益率も上昇した。
さらに、イーロン・マスクCEOは2025年前半の新型車販売開始に向け、2025年の販売台数が20-30%増加すると見通しを示した。
これらの要因により、時間外取引でテスラの株価は急騰した。
しかし、足元では米国での金利上昇による逆風も吹いており、10-12月期の利益率は低下する可能性もある。
テスラの業績の今後の見通しには不透明感も漂う。
テスラは、まだまだ伸びしろがあると思うわ!
テスラの新型車「ModelQ」発表と今後の戦略
テスラが2025年に発表予定の新型エントリーモデル「ModelQ」の大きな特徴は?
コンパクトでリーズナブル
テスラは、価格を抑えた新型車を発表するんですね。
✅ テスラは2025年上半期に、価格を抑えつつ性能と製造コストの最適化を実現した新型エントリーモデル「Model Q」を発表予定。これは、世界市場、特に中国と北米市場におけるシェア拡大、そしてBYDやフォルクスワーゲンなどの競合との競争を目的としています。
✅ Model Qはコンパクトなデザインで、Model 3よりも15%短縮され、30%軽量化。これにより、操縦性の向上と生産コストの削減を実現し、価格はModel 3の約半分になると予想されています。
✅ Model Qはテスラにとって価格面での障壁を打破し、より幅広い層にEVを届けるための重要なモデルとなります。低価格帯ながらもテスラのブランド力と高い航続性能を活かし、エントリークラスのEV市場における新たな価格競争を巻き起こすことが期待されています。
さらに読む ⇒ MobyInfo出典/画像元: https://mobyinfo.com/makers/tesla-model-q-2025-ev-byd-vw-30000usd/Model Qは、テスラにとって重要な戦略的モデルになると思います。
テスラは2025年上半期に新型エントリーモデル「ModelQ」を発表予定です。
ModelQはコンパクトなデザインで、Model3より全長が15%短く、重量が30%軽量化されています。
これにより、優れた操縦性と製造コストの削減を実現し、テスラ史上最もリーズナブルなモデルになると期待されています。
動力システムは、リン酸鉄リチウム電池を搭載し、53kWhと75kWhの2種類のバッテリーオプションが用意されます。
航続距離は最大500kmに達する見込みです。
北米市場での価格は補助金適用後3万ドルを下回る予想で、海外市場では約2万5000ドルと見込まれています。
ModelQは、フォルクスワーゲンID.3やBYDドルフィンなどの主流の電気自動車と競合し、テスラのブランド力を武器に、より多くの消費者を引き付ける狙いです。
テスラはModelQに加えて、2025年下半期に3列シートのロングホイールベース版ModelYを投入する予定で、中国市場のさらなる拡大を目指します。
これらの製品計画は、テスラがエントリークラスのEV市場を重視し、より幅広い消費者層への展開を加速する決意を示しています。
ModelQの導入は、テスラが価格の壁を打ち破り、市場規模を拡大するための重要な一歩となるでしょう。
低価格帯ながらブランドの強みと高い航続性能を活かし、エントリークラスのEV市場に新たな価格競争を巻き起こすことが予想されます。
BYDやフォルクスワーゲンとの正面競争により、新たな市場の動向が生まれるでしょう。
Model Qは、テスラがさらなるシェア拡大を目指すために重要なモデルになるんだろうな。
EV販売台数競争の現状と今後の予測
2023年、EV世界首位の座は誰が獲得した?
BYD
BYDは、EV販売台数でテスラを抜き、世界首位に立ったんですね。
✅ 2024年に比亜迪(BYD)は乗用車425万台を販売し、前年比41%増と大幅な成長を遂げました。
✅ 12月の販売台数は50万9440台と月間記録を更新し、うちEVは20万7734台でした。BYDはEV年間販売台数でテスラに肉薄し、テスラは179万台と前年実績を下回りました。
✅ BYDの成功は欧米自動車メーカーの苦境と対照的で、欧米メーカーは中国市場での販売台数減少に加え、EVへの移行でも遅れを取っています。
さらに読む ⇒TBS NEWS DIG出典/画像元: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/withbloomberg/1648037?display=1BYDの成長は、中国のEV市場の勢いを示しています。
2023年第4四半期、テスラの販売台数は48万4507台でアナリスト予想を上回りましたが、BYDの52万6409台に抜かれ、EV世界首位の座を明け渡しました。
BYDは中国市場をメインに、比較的安価でラインナップの幅広いモデルを展開することで販売を伸ばしています。
一方、テスラは高価格帯のモデルを販売し、モデルYとモデル3が販売台数の95%を占めています。
テスラは2023年の販売台数目標180万台を達成したものの、イーロン・マスクCEOが予測した上振れには届きませんでした。
EV販売台数の順位変動は、中国の影響力の高まりを示しており、中国は2023年には日本を抜いて世界最大の乗用車輸出国になった可能性があります。
2024年のEV販売台数で、テスラは前年比1%減の178万9226台と、13年ぶりに前年割れとなりました。
一方、中国のBYDは12%増の176万4992台でテスラに肉薄し、勢いが続けば2025年には首位に立つ可能性があります。
テスラの販売低迷は、米国や欧州での補助金政策の変化、中国での安価な現地メーカーの台頭などが要因です。
テスラは2025年には低価格EV投入や自動運転技術改良で販売増を目指していますが、トランプ次期大統領のEV税制優遇見直しは逆風となる可能性があります。
BYDは中国政府の補助金効果もあり、EV販売は増加基調を維持し、PHV販売は73%増と好調でした。
BYDの乗用車販売は新エネルギー車(EVとPHV)が全てを占め、41%増と高い伸び率を維持し、海外販売も40万台を超えました。
中国メーカーの躍進はすごいわね。テスラも油断できないわよ。
今日の解説は以上となります。
EV市場の動向は、今後も注目していきたいですね。
💡 BYDはテスラを抜き、EV販売台数世界首位に立った
💡 テスラは価格を抑えた新型車「Model Q」を発表予定
💡 EV市場は中国メーカーの台頭により、競争が激化している