武富士はなぜ消滅した？高金利と違法行為の代償とは！？

それでは、武富士の凋落から再生への道のりについて詳しく見ていきましょう。

武富士の凋落 高金利と違法行為が招いた破滅

武富士は、高金利と違法行為で成長し、社会問題を引き起こしました。

🔖 関連記事の要約！武富士 倒産と過払い金訴訟

✅ 武富士の倒産は、過払い金請求の増加と資金繰り悪化が原因で、その結果、過払い金の多くが債権カットの対象となりました。

✅ 武井家は消費者金融で莫大な資産を築いており、武富士の倒産後も、武井一族を相手取る裁判が継続しています。

✅ 武富士の倒産により、過払い金請求の時効が短縮され、また、カードローン業界は銀行主導へと変化しています。

さらに読む ⇒粉飾決算 脱税と倒産出典/画像元: http://funshoku.blogspot.com/2013/09/takefuji-tousan-kabaraikin-soshou.html

武富士の倒産は、消費者金融業界だけでなく、社会全体に大きな影響を与えたと感じます。

武富士は、かつて消費者金融業界のトップに君臨していた企業でしたが、2010年に経営破綻、2017年には完全に消滅しました。その急成長の裏には、高金利での貸付や違法な取り立てなど、現在のブラック企業も真っ青な経営体制がありました。武富士は1966年に個人事業「富士商事」として創業し、1974年に株式会社武富士を設立しました。その後、1991年には元警視総監の福田勝一を非常勤顧問として迎えるなど、着実に事業を拡大していきました。1996年には店頭市場公開、1998年には東京証券取引所第1部上場、2000年にはロンドン証券取引所上場を果たし、その勢いはとどまることを知りませんでした。しかし、武富士は高金利での貸付や違法な取り立て、社員へのパワハラなど、数々の問題を抱えていました。これらの問題は、武井保雄創業者のワンマン経営と、従業員に対するノルマ達成のプレッシャーが要因であると考えられています。2000年にはジャーナリスト宅盗聴事件が発生し、2001年には武富士弘前支店強盗殺人・放火事件が発生するなど、武富士は社会的に大きな問題を引き起こしました。また、2003年のジャーナリストへの名誉毀損訴訟や、2004年のジャーナリスト宅盗聴事件で創業者の武井保雄に有罪判決が下るなど、倫理的な問題も指摘されました。2005年の朝日新聞への「編集協力費」問題や、2006年の週刊金曜日からの不当提訴による損害賠償請求など、武富士は問題を起こし続け、社会からの信頼を失っていきました。2009年には資金繰りの悪化により貸し付けを停止し、2010年にはついに経営破綻しました。武富士の倒産は、消費者金融業界の規制強化や、世間の倫理的な意識の変化などの要因が複合的に重なり合った結果です。武富士の事例は、企業が倫理的な行動を怠ると、社会からの信頼を失い、最終的には倒産に追い込まれることを示しています。

マジ！？武富士って、そんなとこやったんや！

新たなスタート 新・武富士ダンサーズが誕生

武富士ダンサーズは、かつて武富士のCMで人気を博しましたね。

🔖 関連記事の要約！武富士ダンサーズ

✅ 武富士ダンサーズは、1991年から2010年まで消費者金融を営んでいた武富士のテレビコマーシャルに出演していたダンス集団です。

✅ 彼らは、武富士のCMで印象的なダンスを披露し、同社のイメージアップに貢献しました。

✅ 武富士が事業撤退した後、武富士ダンサーズは解散し、メンバーはそれぞれ別の道を歩み始めました。

さらに読む ⇒Wikiwand出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/%E6%AD%A6%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%BA

新・武富士ダンサーズは、武富士の新たなスタートを象徴する存在ですね。

株式会社武富士は、経営破綻後も、その存在感を示す取り組みを行っています。1991年から活躍してきた「武富士ダンサーズ」を、装いも新たに「新・武富士ダンサーズ」として活動を再開することを発表しました。新ダンサーは厳選された15名で、コリオグラファーにはTRFのメンバーであるSAM、CHIHARU、ETSUを起用し、ヒップホップ要素を取り入れた斬新なダンスを披露します。7月8日より、ウェブサイト「http//www.dance-ch.tv/」がオープンし、80秒のフルダンス映像やダンサーのブログなどを公開しています。また、7月9日から公開される映画「スターウォーズエピソード3」のシネアドや、7月16日から公開される「宇宙戦争」のシネアドにも登場予定です。さらに、渋谷109の屋外ビジョンなど、様々な広告媒体でも展開されます。新・武富士ダンサーズは、武富士の企業イメージである「若さと躍動感」を表現するイメージリーダーとして、今後の活動に期待が寄せられています。

え、武富士ダンサーズってまだおるんや！

再生への道 武富士の更生手続き開始と今後の課題

武富士の再生は、消費者金融業界にとって重要な課題です。

🔖 関連記事の要約！サラ金」の歴史（後編）過払金請求のピークから銀行カードローン問題まで

✅ 1983年以降、消費者金融業界は規制強化が進み、上限金利が引き下げられた。

✅ 2006年の法改正によりグレーゾーン金利が撤廃され、過払金請求が急増。業界再編が進んだ。

✅ 銀行カードローンが台頭し、アイフルは唯一の独立系消費者金融として生き残り、現在は銀行との提携や新たなサービス開発に取り組んでいる。

さらに読む ⇒Strainer（ストレイナー）- 決算・ビジネスニュースをシンプルに解説出典/画像元: https://strainer.jp/notes/2166

武富士の再生は、今後の消費者金融業界の動向に大きな影響を与えるでしょう。

東京地裁は武富士の会社更生手続開始を決定し、旧経営陣は関与できない従来型の会社更生法に移行しました。当初は旧経営陣の一部が経営に携わるDIP型が検討されていましたが、管財人団が弁護士のみで構成されたことで、旧経営陣の関与はなくなりました。武富士の再生には、約4000億円の貸付金残高の利息制限法金利への引き直しによる圧縮が大きなカギとなります。圧縮率によっては、スポンサー候補が事業再生よりもローン債権の買い取りに関心を寄せる可能性も出てきます。現時点で約20社のファンドや消費者金融会社が買収意向を示していますが、スポンサー選定は11月中旬から来年2月中旬にかけて行われる予定です。今後は、貸付金残高の圧縮と社員数圧縮が再生の成否を左右すると考えられます。

武富士って、まだ再生するんかな？

武富士の凋落から再生への道のりは、長い道のりですが、今後の展開に注目していきましょう。