DV相談件数は増加傾向?男性の被害も増加しているってホント?DV相談件数の推移とは!?
💡 DV相談件数は増加傾向にある。
💡 男性からのDV相談件数も増加している。
💡 近年は、精神的なDVの相談が増加している。
それでは、DV相談件数の推移について詳しく見ていきましょう。
相談件数と検挙件数の推移
DV相談件数の推移は、社会におけるDV問題の深刻さを示していますね。
✅ 2016年のDV相談件数は約7万件で、ストーカー被害相談の3倍以上であり、検挙件数は約8,000件で、被害者の85%は女性で、そのうち約70%が婚姻関係にある夫婦間で発生しています。
✅ DV被害者は30代が最も多く、20代から40代で全体の77%を占め、加害者も同様に30代が多く、20代から40代で全体の73%を占めており、DVはごく普通の家庭でも起こりうる問題であると言えるでしょう。
✅ DV被害者は、警察や配偶者暴力相談支援センターなどに相談することで、支援を受けることができます。DVは我慢すると状況が悪化しやすく、被害者の精神状態や子供の教育にも影響するため、早期に相談することが重要です。
さらに読む ⇒ シニアガイド出典/画像元: https://seniorguide.jp/article/1053675.html近年は、DVの相談件数が増加しているとのことですが、検挙件数は伸び悩んでいるのが現状です。
令和5年における配偶者からの暴力相談件数は9092件で、前年から703件増加しました。相談者の性別の内訳は、女性が7151件(78.7%)、男性が1941件(21.3%)です。相談者の年齢層は、30歳代、20歳代、40歳代が上位を占めています。一方で、DV防止法(保護命令違反)の検挙件数は1件、DV事案に起因する刑法犯・他の特別法犯の検挙件数は694件でした。相談者と行為者の関係では、婚姻関係(元を含む)が6458人(71.0%)を占め、続いて同棲関係(元を含む)が2287人(25.2%)、内縁関係(元を含む)が347人(3.8%)となっています。
ほう、これは深刻だな。やはり、DV問題は根深く、社会全体で取り組む必要があるようだ。
男性のDV被害増加と背景
男性のDV被害が増加していることは、社会構造の変化を示唆していますね。
✅ DVの男性被害者は10年間で約18倍に増えている。これは、女性の社会進出による経済力強化や共働き世帯の増加など、従来の男性優位の家庭構造が変化したことが原因の一つと考えられる。
✅ 男性被害者は、身体的な暴力よりも精神的な暴力を受けるケースが多い。具体的には、言葉による侮辱や脅迫、家事分担を巡る要求、性的な要求などが挙げられる。
✅ メディアなどで「精神的なDV」が認知されるようになったことで、男性も自分がDV被害にあっていることに気づきやすくなった。そのため、男性被害者の相談件数が増加していると考えられる。
さらに読む ⇒TBS NEWS DIG出典/画像元: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/83648?page=2男性もDV被害にあうという事実を知って、多くの人がショックを受けていると思います。
男性のDV被害者は、ここ10年で約18倍に増加しており、2021年には20895人に達しています。これは、女性の社会進出による経済力や社会的地位の向上、共働き家庭の増加による経済的負担、そしてメディアを通じて「精神的なDV」に対する認識が高まったことなどが要因として考えられます。男性に対するDVは、侮辱的な言葉や精神的な追い詰め、性的な要求の強要など、様々な形で起こります。女性の社会進出は、男性のDV被害増加の一つの要因と考えられていますが、DVの根底には、力関係による「支配」という側面があると言えるでしょう。
なるほど、男性だって被害者になることがあるんだな。これは知らなかった。
DVの根絶に向けた取り組み
DVは、男女問わず深刻な問題であり、早急な対策が必要ですね。
✅ DVは配偶者や親密な関係にある男女間の暴力で、身体的暴力だけでなく精神的、経済的、性的、社会的暴力、子どもを利用した暴力も含まれます。
✅ DVは、男性から女性に向けられるケースが多く、根底には固定的な性別役割分担意識や男女の社会的地位、経済力格差などがあるとされており、暴力の容認という考え方も存在します。
✅ DVは、加害者から離れることは困難で、脅迫や無力感、経済的依存などの要因が挙げられます。子どもへの影響も深刻であり、DVは家族全体にとって深刻な問題です。
さらに読む ⇒ 舞鶴市 公式ホームページ出典/画像元: https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kurashi/0000002054.htmlDVの根絶には、社会全体で意識改革を進める必要があります。
DVは、男女問わず深刻な問題であり、その背景には複雑な社会構造や心理的な要因が絡み合っています。被害者だけでなく、加害者に対しても支援が必要であり、DVの防止と根絶に向けた取り組みが求められます。
DV防止には、法的な対策はもちろんのこと、教育や啓発活動なども重要だな。
調査の概要と目的
DV防止のための取り組みは、様々な機関で進められていますね。
✅ デートDV防止スプリング・フォーラムは、デートDVにまつわる最新の情報や研究成果を発表するイベントで、今年はオンライン形式で開催されました。
✅ 内閣府、文部科学省、警察庁の各機関は、デートDV対策として、相談体制の強化、啓発活動、教育の充実などを進めています。
✅ 中でも内閣府と文部科学省は、性暴力予防のための教育教材を共同で開発し、4月から中学校・高校でモデル授業を実施する予定です。
さらに読む ⇒notAlone -デートDVの情報提供と啓発サイト-出典/画像元: https://notalone-ddv.org/column/5360/啓発活動や教育の充実など、多角的なアプローチが重要です。
本調査は、男女間における暴力の実態を調査し、社会環境の変化に対応した被害傾向の変化等を把握することで、施策検討に必要な基礎資料を得ることを目的としています。1999年から3年毎に実施されており、全国18歳以上59歳以下の男女5000人を対象に、配偶者や交際相手からの暴力被害、つきまといや不同意性交等の経験について、郵送による調査票配布と回収、オンライン回収等により調査が行われています。調査結果に基づき、男女間暴力に関する政策の改善や新たな対策の検討が行われています。
これは素晴らしい取り組みだな。若い世代への教育は特に重要だと思う。
DVは、深刻な社会問題であり、今後も積極的に対策を進めていく必要があることを改めて認識しました。
💡 DVの相談件数は増加傾向にある。
💡 男性のDV被害も増加している。
💡 DVの根絶には、社会全体で意識改革を推進していく必要がある。