東海道新幹線は雨に弱い?豪雨対策とは!?
💡 東海道新幹線は、雨の影響を受けやすく、運転規制が行われることがある
💡 JR東海は、盛土の強化やセンサー設置など、安全対策を進めている
💡 豪雨対策は、運転規制の最適化や安全性の向上に貢献する
それでは、最初のテーマに移りましょう。
東海道新幹線と大雨
それでは、最初のテーマ、東海道新幹線と大雨についてお話して行きます。
✅ 東海道新幹線は、盛土区間が多く、雨の影響を受けやすく、これまで運転見合わせの判断基準となっていました。
✅ 近年、大雨が増加していることから、JR東海は盛土内部の水分量を計測するセンサーを設置し、データ分析に基づいた対策を進めています。
✅ この取り組みは、盛土の雨水対策を強化し、運転規制の最適化、ひいては安全性の向上に貢献すると期待されています。
さらに読む ⇒goo ニュース出典/画像元: https://news.goo.ne.jp/article/tvaichi/region/tvaichi-20240902-1830-05586.html近年は大雨が増加しているので、このような対策が必要で、とても重要ですね。
東海道新幹線は、線路の大部分が盛土の上に築かれているため、大雨によって盛土が崩壊する危険があり、安全上の配慮から運転見合わせが発生することがあります。JR東海は、東海道新幹線の運転見合わせに関する具体的な雨量基準を公表しており、盛土の強化対策として、一部区間での水位モニタリングを実施しています。しかし、東京~新大阪間全体の43%を占める盛土をすべてコンクリート製の基礎に置き換えることは非現実的で、当面は運転見合わせを受け入れるほかない状況です。盛土の強化技術の進歩に期待する一方で、リニア中央新幹線による代替手段の実現も期待されます。
なるほど、東海道新幹線は盛土区間が多いから、雨の影響を受けやすいんだな。
東海道新幹線の安全対策
続いて、東海道新幹線の安全対策についてお話ししましょう。
公開日:2024/08/15
✅ 台風7号は15日小笠原諸島付近を北上し、16-17日に暴風域を伴って伊豆諸島から関東甲信など東日本・東北に接近する恐れがある。
✅ 交通機関は東海道新幹線が16日に東京―名古屋間で終日運休、空の便も多数欠航が決まり、お盆のUターンラッシュと重なり影響は広がりそう。
✅ 気象庁は東日本で暴風や土砂災害、河川の増水・氾濫などに厳重警戒を呼びかけ、第3管区海上保安本部は東京湾に初めて避難勧告を出した。
さらに読む ⇒zakzak:夕刊フジ公式サイト出典/画像元: https://www.zakzak.co.jp/article/20240815-Y6PGDC6BSVLIDNLOVRVJMOU54M/台風7号の影響が心配ですね。東海道新幹線も運転見合わせになる可能性があるということで、利用者の皆さんも注意が必要です。
2023年8月の台風7号による大雨の影響で、東海道・山陽新幹線では計画運休や運転見合わせが発生し、新大阪駅での列車滞留も発生したため、新幹線は雨に弱いという印象を持たれた方もいるかもしれません。しかし、東海道新幹線は、1990年以降、自然災害による構造物の損壊で運休したことは一度もなく、雨に弱いわけではありません。東海道新幹線は、開業当初からバラスト軌道を採用しており、盛り土や切り取りなど、自然災害の影響を受けやすい箇所が多く存在します。そのため、開通直後から、盛り土の強化工事や、切り取りの安定化工事など、長年にわたる対策を実施してきました。これらの対策により、東海道新幹線は、自然災害に強い鉄道として、安定した運行を続けています。
新幹線の運行は、やっぱり天候に左右されるんだな。
東海道新幹線の豪雨対策
では、次のテーマは、東海道新幹線の豪雨対策についてです。
✅ JR東海は、昨年7月の熱海市伊豆山の大規模土石流を受け、東海道新幹線の運転規制基準を見直しました。
✅ 1日から、気象庁が発表する「土壌雨量指数」を導入し、雨による運転規制をより厳格化しました。
✅ この変更は、土砂災害のリスクをより正確に評価し、安全な運行を確保するために行われています。
さらに読む ⇒静岡新聞DIGITAL Web出典/画像元: https://news.at-s.com/article/1074801土壌雨量指数を導入したことで、より安全な運行が確保できるようになるといいですね。
東海道新幹線は、他の新幹線と比べて盛土区間が約半分を占めるため、大雨の影響を受けやすい傾向があります。盛土区間とは、土を盛った上に線路を敷いた区間のことで、大量の雨が浸透すると地盤が緩み、路盤の崩壊や土砂流入のリスクが高まります。そのため、東海道新幹線では、沿線などに設置された雨量計を用い、降雨量が規制値(60mm以上)に達した場合に、徐行や運転見合わせなどの運転規制を実施しています。近年では、気象庁の「土壌雨量指数」も導入し、線路から離れた場所を発生源とする土石流にも備えています。東海道新幹線は、開業当初は30mm以上の降雨で運転規制が行われていましたが、盛土区間の改良により基準値が引き上げられました。しかし、依然として大雨の影響を受けやすく、計画運休や長時間運転見合わせが発生することがあります。
土壌雨量指数って、具体的にどんなものなんだ?
JR東海の情報発信
続きまして、JR東海の情報発信についてお話します。
公開日:2024/05/27
✅ 東海道新幹線は、豪雨時でも駅と駅の間で長時間列車が停まることを避けるため、遠くても運転を見合わせることがある。これは乗客が車内で長時間待つ不便さを防ぐためである。
✅ 運転見合わせの基準は、1時間あたり60ミリを超える雨が降った時や、影しい雨が長時間降り続いた時など。
✅ 東海道新幹線の運転本数が多いため、一部区間のみの運転規制でも全線運休や一部列車運休となる場合がある。これは、列車が駅に集中して乗客の降車や次の駅への移動が困難になることを防ぐためである。
さらに読む ⇒ハフポスト - 日本や世界のニュース、会話を生み出す国際メディア出典/画像元: https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6653ec36e4b0ff881820faa1分かりやすい図解で説明することで、利用者の理解が深まると思います。
JR東海の公式Xアカウントは、東海道新幹線が運転を見合わせるのは、大雨が降っている場所から遠くても、駅間で列車が長時間停車することを防ぐためであることを解説する図解投稿を行いました。これは、激しい雨による遅れや運転見合わせが頻発する梅雨シーズンに向け、利用者に新幹線運行の特性を理解してもらうための取り組みです。投稿では、東京駅と新大阪駅が晴れていても、途中区間で雨が降っているため、両駅とも新幹線が出発できない状況が図解されています。これは、駅間で列車が長時間停車してしまうと、お客様が降車できなくなったり、次の駅に到着できなくなったりするといった問題が発生するためです。新幹線総合指令所によると、運転見合わせは、時雨量、連続雨量、10分雨量、土壌雨量指数のいずれかの条件を満たした場合に行われるとのことです。また、運行計画が決定していない状況でも、見通しを知らせるなど、利用者への情報提供に努めているそうです。この投稿は、分かりやすい図解と説明により、多くのユーザーから好評を得ており、いいね数は1万件を超えています。JR東海は、今後も、東海道新幹線の運行に関する情報を積極的に発信していくことで、利用者の理解と安心を深めていくことを目指しています。
情報発信は、やっぱり大切だな。
今後の対策
最後のテーマは、今後の対策についてです。
公開日:2024/09/19
✅ 台風10号による大雨の影響で東海道新幹線が1300本運休したことを受け、JR東海は愛知県内の大規模施設で新幹線の雨対策に関する研究を進めている。
✅ この研究施設では、東海道新幹線の盛り土を再現し、日本記録を超える1時間雨量200ミリの雨を降らせる実験を実施。盛り土内の水分量の変化を計測することで、現在の対策の有効性を検証している。
✅ JR東海は、この研究結果を基に、将来的には運転規制値の引き上げも視野に入れ、より安全な運行を目指していくとしている。
さらに読む ⇒au Webポータル出典/画像元: https://article.auone.jp/detail/1/2/2/340_2_r_20240919_1726710823953573研究を重ねて、より安全な運行を実現していくのは素晴らしいですね。
JR東海は、豪雨による東海道新幹線の運行への影響を最小限に抑えるため、以下の取り組みを発表しました。 運転見合わせの可能性がある場合、運行計画が決まっていない段階でも早めに公表する。 運転見合わせ時には、一定の頻度で運行見通しを知らせる。 運転再開時に駅が混雑する場合は、来駅を控えるよう呼びかけ、適切な移動時期を選択できるようにする。 豪雨時は、走行中の列車をできる限り駅に停車させ、車内での長時間待機を回避する。 必要な場合は、全線運転見合わせや臨時列車の運転を行う。 線路設備の安全性向上のため、実際の降雨時に盛土の土中における水の分布を詳細に把握し、性能評価を行うモニタリングを実施。これにより、豪雨時における安全な運行と利用者の利便性向上を目指しています。JR東海は、東海道新幹線への豪雨の影響を最小限に抑えるため、愛知県小牧市の小牧研究施設で実物大の盛り土を用いた超豪雨実験を実施しています。実験は、1時間に200ミリの雨量を2時間降り注ぎ、日本の最大雨量記録を上回る過酷な条件で行われています。この実験を通じて、豪雨時の新幹線運行への影響を分析し、安全対策を強化することで、安定した運行を目指しています。JR東海は、東海道新幹線の運行への影響を最小限に抑えるため、小牧研究施設で実物大の盛り土を用いた豪雨実験を繰り返しています。この実験では、1時間に200ミリの雨を2時間降らせることで、過去に日本で観測された最大雨量を上回る超豪雨を再現しています。実験を通じて、新幹線の安全性を高め、豪雨時でも安定した運行を実現する技術開発を進めています。
研究って、結構お金がかかるんじゃないかな?
本日は、東海道新幹線の豪雨対策について、詳しくご紹介しました。
💡 東海道新幹線は、雨に弱いわけではなく、安全対策が進められている
💡 豪雨時には、運転見合わせなど、安全確保のための対策が実施される
💡 JR東海は、情報発信や研究を通して、安全な運行を目指している