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エシカルバンブー:竹でつくる未来は?地域と共存するビジネスモデルとは!?

エシカルバンブー:竹でつくる未来は?地域と共存するビジネスモデルとは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 高齢化や販売量の減少により事業継続が困難な状況だった竹炭洗剤の事業を、東京の起業家が継承した

💡 竹を使った再生経済モデル「バンブービレッジ」を推進するインドネシアの社会起業家を紹介

💡 竹の力を使った安全で優しい洗剤「バンブークリア」の開発秘話

本日は、竹の活用を通して持続可能な社会を目指すエシカルバンブー株式会社についてご紹介します。

起業家の誕生:竹との出会い

高齢化によって事業継続が危ぶまれていた竹炭洗剤の事業を受け継ぐという、田澤さんの決意に感動しました。

山口で見つけた竹ミネラルは究極のエシカル!100年先まで続く事業をつくる「エシカルバンブー」

公開日:2022/07/07

山口で見つけた竹ミネラルは究極のエシカル!100年先まで続く事業をつくる「エシカルバンブー」

✅ 山口県防府市の伊藤清志さんは、地域の人々と協力して竹炭と湧き水だけで作った安全な洗剤「竹ミネラル」を開発したが、高齢化や販売量の少なさから事業継続が困難な状況だった。

✅ 東京で竹繊維タオルを開発していた田澤恵津子さんは、安全な洗剤を探していた際に竹ミネラルの存在を知り、伊藤さんのもとを訪れる。

✅ 伊藤さんの高齢化と事業の存続を危惧した田澤さんは、OEMではなく事業そのものを継承することを決意。地域文化やコミュニティも受け継ぎ、竹ミネラルの販売を継続していくことになった。

さらに読む ⇒ ニホン継業バンク ニホン継業バンク出典/画像元: https://keigyo.jp/succession/succession00027/

事業承継を通して地域の文化やコミュニティを受け継ぐという、田澤さんの行動は素晴らしいですね。

田澤恵津子さんは、東京でフリーのマーケティングプランナーとして活躍していました。高校時代から起業を志し、障がいを持つ兄のために働きやすい職場を作りたいと考えていました。2006年に独立し、2008年から竹繊維の開発を始め、2010年には世界初の国産モウソウチクを原料とした竹繊維を 30% 以上含有したタオルの製造・販売を開始しました。その後、竹タオルのユーザーから洗剤に関する要望を受け、安全な洗剤を探し始めた田澤さんは、竹ミネラルを製造していた伊藤緑地建設に出会います。同社は竹ミネラル事業の継続が難しく、事業承継を希望していました。田澤さんは、事業の将来性を感じ、2015年に600万円で竹ミネラル事業を承継し、エシカルバンブーを設立しました。当初は、価値観の違いから、おじいちゃん達との間で衝突がありましたが、炭窯貯金を始め、尊敬と感謝の気持ちを伝えることで良好な関係を築きました。田澤さんは、製造業が「作る責任と使う責任」を果たすことの重要性を訴え、環境負荷を減らし、地域に貢献する持続可能な事業を展開しています。

田澤さん、すごいわね。高齢化が進む中で、地域と事業の未来を繋ぐなんて、本当に素晴らしいわ。

エシカルバンブー:持続可能な未来への挑戦

バンブービレッジの取り組みは、環境問題だけでなく、社会問題にも貢献する素晴らしいプロジェクトですね。

竹による再生経済を創る社会起業家が来日! サントリーCSRとエシカル協会代表と語る 「ビジネスが創る、人と社会と自然が共繁栄する未来」

公開日:2024/07/01

竹による再生経済を創る社会起業家が来日! サントリーCSRとエシカル協会代表と語る 「ビジネスが創る、人と社会と自然が共繁栄する未来」

✅ インドネシアの社会起業家アリーフ・ラビック氏が、竹を用いた再生経済モデル「バンブービレッジ」の創設者として来日し、イベントを開催。

✅ イベントでは、竹による再生経済の必要性、アリーフ氏が解決する社会課題について議論。特に、竹林によるCO2吸収、農村部の貧困解消、男女格差の改善などが注目される。

✅ アリーフ氏は、1000箇所のバンブービレッジ設置を目指す「1000バンブービレッジプロジェクト」を推進しており、企業との連携による持続可能な社会の実現を目指している。

さらに読む ⇒Earth CompanyEarth Company出典/画像元: https://www.earthcompany.info/pressrelease/2023-08-31/

アリーフ氏の「1000バンブービレッジプロジェクト」は、地球規模での持続可能な社会の実現に貢献する素晴らしい取り組みですね。

エシカルバンブーは、竹を原材料とした商品企画・製造・販売を行う企業です。竹の無限の可能性を活かし、顧客や時代のニーズに応える「ものづくりの姿勢」を大切にし、協働する仲間と共に完全循環型経済の発展を目指しています。地域や社会への貢献を重視し、日本の竹の優れた特性を生かした未来に繋がるものづくりを追求しています。竹の葉から根まで活用することで、サステナビリティの高い製品を生み出し、持続可能なエシカルな事業を展開しています。エシカルバンブーは、竹を使った製品開発を通して、環境保全、地域活性化、社会貢献に取り組んでいます。竹の持続可能な利用を推進することで、自然と人々が共存できる未来を目指しています。

竹って、こんなにいろんなことができるんだね!私も、竹製品をもっと使ってみようかな。

竹の力:安全で優しい洗剤「バンブークリア」

天然成分100%で、しかも竹の力を使った洗剤なんて、環境にも優しいし、魅力的ですね。

ethical bamboo】Bamboo Clear(バンブークリア)
ethical bamboo】Bamboo Clear(バンブークリア)

✅ バンブークリアは、日本の竹を原料とした天然成分100%の無添加洗濯用竹洗剤です。昔ながらの灰汁を使った洗濯の知恵を活かし、竹炭と竹炭灰、湧き水のみで製造されています。

✅ 界面活性剤、香料、着色料、化学物質を含まないため、敏感肌の方や赤ちゃんにも安心です。また、シルクやウールなどのデリケートな衣類にも優しく洗えます。

✅ 柔軟剤がなくても、竹炭のミネラル効果でふっくらとした仕上がりになります。さらに、竹炭の消臭効果で衣類や洗濯槽の臭いを軽減します。すすぎが1回で済むため、従来の洗剤と比べてコストを抑えることも可能です。

さらに読む ⇒Cosme Kitchen Webstore(コスメキッチンウェブストア)Cosme Kitchen Webstore(コスメキッチンウェブストア)出典/画像元: https://www.cosmekitchen-webstore.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=4580039801022

バンブークリアは、伝統的な知恵と現代の技術を融合させた、まさに革新的な洗剤ですね。

エシカルバンブーの活動は、竹の潜在的な価値を再認識させ、人々の暮らしと環境の調和を目指す新しいビジネスモデルを示しています。具体的には、竹炭、竹炭灰、湧水のみを使用した無添加洗濯用竹洗剤「バンブークリア」を開発しました。界面活性剤、漂白剤、柔軟剤、香料は一切含まれていません。敏感肌の方や赤ちゃんにも安心して使えます。昔ながらの灰汁を使った洗濯の知恵を活かし、竹炭の窯元と共同開発しました。特徴としては、赤ちゃんや肌の弱い方にも安心、シルクなどのデリケートな衣類にも安心、柔軟剤不要でふっくら仕上がり、泡立ちが少なく、すすぎ1回でOKなどがあります。汚れが落ちる仕組みは、アルカリ成分が皮脂汚れなどの脂肪酸と反応し、石鹸になるからです。汚れを包み込み、分解する仕組みです。使い方は、お洗濯前につけ置きすることで効果的です。水量 30L に対して約 10ml、水量 65L に対しては約 25ml を目安に、約 20 分つけ置きしてから洗うと効果的です。赤ちゃんのおむつ洗い、女性の布ナプキン、おしゃれ着洗い、掃除など様々な用途に使用できます。

安全性と環境への配慮、それに経済性も兼ね備えてるなんて、まさに理想的な商品だな!ビジネスチャンスもあるぞ!

エシカルバンブーの歩み:成長と挑戦

竹ラボは、竹の魅力を体感的に学べる素晴らしい施設ですね。

体感的に竹の可能性を知る エシカルバンブーが手掛ける 竹の総合施設「竹ラボ」

公開日:2024/08/20

体感的に竹の可能性を知る エシカルバンブーが手掛ける 竹の総合施設「竹ラボ」

✅ 「竹ラボ」は、廃校を活用した竹の総合施設で、竹に関する資料や竹楽器の展示を通して、来館者に竹の可能性を体感的に学べる場を提供している。

✅ 田澤恵津子さんは、竹ラボを運営するエシカルバンブー株式会社の代表取締役社長兼CEOであり、竹の活用を促進するため、竹炭と湧水で作る洗剤原液「竹ミネラル」の事業承継や、竹を使った商品の企画・製造・販売などを行っている。

✅ 竹ラボでは、竹の巨大オブジェや風鈴、竹民具などの展示を通して、竹の魅力を多角的に紹介している。また、社内研究施設「ethical labo」では、より良い竹製品の開発を目指した品質追求が行われている。

さらに読む ⇒広島・山口の魅力を伝えるポータルサイト「てみて」広島・山口の魅力を伝えるポータルサイト「てみて」出典/画像元: https://www.westjr-temite.jp/feature_article/post724/

竹の素材の魅力を最大限に活かした、洗剤やタオルの開発など、エシカルバンブーの取り組みは素晴らしいですね。

1975年に伊藤緑地建設が竹ミネラルを開発し、2003年に販売を開始しました。2014年に伊藤緑地建設から事業承継し、2016年にエシカルバンブー株式会社を設立しました。2017年には竹ミネラルの製造を開始し、2019年には愛媛営業所と長野営業所を設立しました。2020年には消臭剤・抗菌剤ラボと竹の総合施設「竹LABO」を設立しました。2021年にはエシカルクリーニング事業を開始し、社内研究施設「ethicallabo」を設立しました。2022年には山口県産業技術振興奨励賞を受賞し、2023年には中国四国農政局「ディスカバー農山漁村の宝」で選定賞を受賞しました。2023年には竹利活用プラットフォーム「YAMAGUCHIBambooMission」を立ち上げました。2024年にはBambooClear(竹洗剤)がソーシャルプロダクツ賞とサステナブル★セレクションを受賞しました。

竹ラボ、行ってみたいな。竹製品、もっと知りたいわ。

未来への展望:竹と共存する社会

事業承継を通して、地域貢献と持続可能な事業の両立を目指す田澤さんの想いは素晴らしいですね。

ノリで放置竹林対策゛に危機感。東京生まれの経営者が移住してまで竹事業を承継したワケ
ノリで放置竹林対策゛に危機感。東京生まれの経営者が移住してまで竹事業を承継したワケ

✅ 田澤恵津子さんは、竹繊維を使ったタオルの開発から始まり、竹のミネラル成分を抽出した洗剤「竹ミネラル」の事業承継に至りました。

✅ 事業承継は、竹ミネラル事業の継続を望んでいた伊藤緑地建設からの依頼を受け、600万円で買い取り、契約書を交わすことで行われました。

✅ 田澤さんは、事業承継にあたり、事業の確立と、竹ミネラルに関わる高齢者の方々のコミュニティーとしての居場所の維持という、2つの課題に取り組んでいます。

さらに読む ⇒マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイトマイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト出典/画像元: https://agri.mynavi.jp/2024_08_25_277719/

田澤さんの行動力と、地域への貢献意欲は、他の起業家にも大きな影響を与えるのではないでしょうか。

田澤さんが起業したいと思ったのは、兄の面倒をみるためで、早く稼ぎたかったという強い独立心が原動力でした。東京でタオル販売を始めた後、山口県で起業したのは、事業承継という形で竹事業に関わることになったためです。この事業承継は、田澤さんの持続可能なものづくりに対する情熱と、山口県の高齢化社会における課題解決への貢献意欲によって実現しました。エシカルバンブーは、洗剤だけでなく、タオルや抗菌剤など、竹の各部位を活かした持続可能な製品作りを目指しています。バンブークリアは、環境問題と地域活性化に貢献するだけでなく、肌への優しさも兼ね備えた洗剤として注目されています。

田澤さんみたいに、熱い気持ちで仕事してる人って、本当に素敵ね!私も、何かできることはないかな。

本日は、竹の活用を通して、環境問題と地域活性化に貢献するエシカルバンブー株式会社をご紹介しました。

🚩 結論!

💡 高齢化が進む地域で、竹炭洗剤の事業を継承し、地域活性化に貢献

💡 インドネシアの社会起業家との連携で、竹を使った再生経済モデルを推進

💡 竹の力を使った安全で優しい洗剤「バンブークリア」を開発し、環境問題と地域活性化に貢献