エルニーニョ現象って、雪にどんな影響があるの?温暖化と大雪の関係とは!?
💡 エルニーニョ現象、ラニーニャ現象など、地球規模の気象現象が日本の天候に影響を与えることを解説します。
💡 地球温暖化が進むと、日本海側で降雪量が増える可能性があることをご紹介します。
💡 これらの現象が、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか、考えていきましょう。
それでは、詳しく見ていきましょう。
温暖化と大雪の複雑な関係
それでは、Chapter-1へ参りましょう。
公開日:2019/12/17
✅ 地球温暖化が進むと、東北南部から中部地方の日本海側の山沿いで大雪の降雪量が増加するとの研究結果が発表されました。
✅ 気温が産業革命前より4度上昇すると、大雪が降る確率は約5倍になるとされており、現在はおよそ42年に1度起きるレベルの大雪が、8~9年に1度の高い確率で起こりうる可能性があります。
✅ 温暖化により海水蒸発量が増加し、日本海側では大雪が増加する一方で、太平洋側では大雪が減少する見込みです。
さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASMDJ4J8XMDJULBJ008.html温暖化と大雪の関係は、複雑で難しい問題ですね。
近年、記録的な寒波に見舞われ、豪雪による被害が深刻化しています。温暖化が進む一方で、大雪が起こるという矛盾に、疑問を持つ人も多いでしょう。温暖化と大雪は、実は密接な関係があります。温暖化によって海水温が上昇し、大気中の水蒸気量が増加することで、豪雨や台風と同様に、大雪も起こりやすくなります。また、ラニーニャ現象などの気象現象も、温暖化の影響で極端化し、大雪を引き起こす要因となります。一方、全国的な年間降雪量は減少傾向にあり、雪不足による影響も懸念されています。しかし、降雪量は減る一方で、短時間に大量の雪が降る「ドカ雪」が増加しているため、孤立や立ち往生などの被害が深刻化しています。温暖化は、雪不足と雪被害という、一見矛盾する現象を同時に引き起こす可能性があるのです。気象庁は、温暖化が進むと、雪不足が深刻化し、日本中の積雪量が大幅に減少すると予測しています。地球温暖化は、雪だけでなく、私たちの暮らしや地球環境に大きな影響を与えています。気候変動対策として、CO2排出削減など、早急な対策が必要です。
なるほど、温暖化と大雪の関係は複雑なんだな。でも、俺んとこのスキー場には良い影響があるんじゃないか?儲かるぞ!
確かに、温暖化が進む一方で、大雪が増えるのは矛盾しているように感じるわね。でも、地球規模で考えると、様々な要因が複雑に絡み合って、こういった現象が起こるんだと思うわ。
へぇー、そうなんだ。大雪って、温暖化と関係あるんだね。うちの雪かきは大変だけど、雪のない冬は寂しいから、ほどほどに降ってほしいわね。
エルニーニョ現象が日本の気候に及ぼす影響
続いて、Chapter-2です。
✅ エルニーニョ現象発生時は、春は東日本、沖縄・奄美で気温が高く、北日本では気温が並か高い傾向があります。夏は西日本で気温が低く、北・東日本では気温が並か低い傾向があります。秋は西日本で気温が低く、北日本では気温が並か低い傾向があります。冬は西日本で気温が並か高い傾向があります。
✅ 降水量に関しては、春は北日本太平洋側で少なく、夏は西日本日本海側で多く、冬は東日本太平洋側、沖縄・奄美で多い傾向があります。梅雨時期は西日本日本海側で降水量が多い傾向があります。
✅ 日照時間に関しては、春は北日本太平洋側で多く、夏は北日本日本海側で少なく、秋は北日本太平洋側で多く、冬は西日本太平洋側で少ない傾向があります。梅雨時期は特に顕著な傾向は見られません。
さらに読む ⇒ エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴出典/画像元: https://www.data.jma.go.jp/cpd/data/elnino/learning/tenkou/nihon1.htmlエルニーニョ現象は、日本の天候に様々な影響を与えるんですね。
エルニーニョ現象発生時の日本の天候は、季節によって特徴的な傾向が見られます。春(3~5月) 東日本・沖縄・奄美では気温が高く、北日本では気温が並か高い傾向です。 北日本太平洋側では降水量が少なく、日照時間が長い傾向です。夏(6~8月) 西日本では気温が低く、北・東日本は気温が並か低い傾向です。 西日本日本海側では降水量が多く、北日本日本海側は日照時間が少なく、東日本日本海側は日照時間が並か少ない傾向です。秋(9~11月) 西日本では気温が低く、北日本では気温が並か低い傾向です。 北日本太平洋側では日照時間が多く、西日本日本海側では日照時間が並か多い傾向です。冬(12~2月) 西日本では気温が並か高い傾向です。 東日本太平洋側と沖縄・奄美では降水量が多く、西日本太平洋側は日照時間が少なく、東日本太平洋側は日照時間が並か少ない傾向です。梅雨の時期 西日本日本海側では降水量が多い傾向です。 北陸地方と四国地方では梅雨入りが早く、近畿地方・四国地方・奄美地方・沖縄地方では梅雨明けが遅く、東北北部・東海地方・中国地方は梅雨明けが並か遅い傾向です。
なるほど、エルニーニョ現象は日本の気候に影響を与えているのか。温暖化対策だけでなく、エルニーニョ対策も必要だな。
エルニーニョ現象は、日本だけでなく、世界中の天候に影響を与える大きな現象なんだよね。
エルニーニョ現象って、聞いたことあるけど、よく分からなかったわ。でも、日本の気候に影響があるって知って、ちょっと怖いわね。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象が日本の天候に及ぼす影響
次は、Chapter-3です。
✅ エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、1年以上続く現象です。貿易風の弱まりにより、暖かい海水が東側に広がり、南米沖の海水温が上昇します。
✅ エルニーニョ現象が発生すると、日本は冷夏や暖冬になりやすい傾向があります。夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱まり、気温が低く、日照時間が少なくなり、西日本日本海側では降水量が増加します。冬季は、西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなります。
✅ エルニーニョ現象は、台風の発生場所や進路にも影響を与えます。太平洋高気圧の勢力が弱まるため、秋は台風が日本付近へ近づきにくくなりますが、発生場所が南東にずれる傾向があり、台風が日本へ接近する際は海上を進む距離が長くなる可能性があります。
さらに読む ⇒日本気象協会 tenki.jp - tenki.jp出典/画像元: https://tenki.jp/suppl/tenkijp_labo/2023/09/15/32165.htmlエルニーニョ現象とラニーニャ現象は、どちらも日本に大きく影響を与えるんですね。
エルニーニョ現象は西太平洋熱帯域の海面水温を低下させ、積乱雲の活動を抑制するため、日本の夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱まり、気温が低く、日照時間が少なくなり、西日本日本海側では降水量が多くなります。冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなります。ラニーニャ現象は西太平洋熱帯域の海面水温を上昇させ、積乱雲の活動を活発化させるため、日本の夏季は太平洋高気圧が北に張り出し、気温が高くなります。沖縄・奄美では南からの湿った気流の影響を受け、降水量が多くなります。冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなります。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象は、全く逆の現象なんだな。面白いな。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象の違いが、よく分かったわ。
へぇ~、エルニーニョとラニーニャって、こんなにも影響が違うんだね。知らなかったわ。
インド洋熱帯域の海面水温が日本の天候に及ぼす影響
それでは、Chapter-4です。
✅ この記事では、エルニーニョ現象とラニーニャ現象、インド洋ダイポールモード現象(IOD現象)という3つのテレコネクション現象について、日本の気候への影響を解説しています。
✅ エルニーニョ現象は太平洋の熱帯域における海面水温の上昇によって発生し、日本の夏の冷夏と冬の暖冬に影響を与えます。一方、ラニーニャ現象は太平洋の熱帯域における海面水温の低下によって発生し、エルニーニョとは逆の影響を与えます。
✅ インド洋ダイポールモード現象はインド洋の熱帯域における海面水温の変動によって発生し、正のダイポールモード現象は日本の夏から初秋の気温上昇と降水量の減少に、負のダイポールモード現象は日本の気候への影響がまだ明らかになっていません。
さらに読む ⇒三井住友DSアセットマネジメント出典/画像元: https://note.smd-am.co.jp/n/n9012d6052958インド洋ダイポールモード現象は、初めて知りました。
インド洋熱帯域の夏季の海面水温が高い場合、インド洋全域で海面気圧が低くなり、低気圧場は赤道に沿って西太平洋まで伸張します。このときフィリピン付近では下降流が発生し、積乱雲の活動が不活発になるため、日本付近では太平洋高気圧の北への張り出しが弱まり、北日本を中心に多雨・寡照、沖縄・奄美では高温となる傾向が見られます。インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ/ラニーニャ現象に遅れて変動するため、エルニーニョ現象終息後の夏季は北日本を中心に多雨・寡照、沖縄・奄美で高温となる傾向があります。ラニーニャ現象終了後の夏季は逆の傾向が見られますが、インド洋の海面水温が高いほど顕著ではありません。
インド洋ダイポールモード現象は、日本の気候にどんな影響を与えるんだ?ビジネスチャンスがあるか調べてみよう!
インド洋ダイポールモード現象は、まだ研究段階なんだね。今後の研究が楽しみだわ。
インド洋ダイポールモード現象って、難しい言葉だけど、日本の天気にも関係しているんだね。
ラニーニャ現象発生時の日本の天候の特徴
最後のChapter-5です。
✅ ラニーニャ現象が発生する確率は前回よりも10ポイント下がり、50%になりましたが、発生した場合、西・東日本で気温が低くなり、日本海側では降雪量が多くなる傾向が見られます。
✅ ラニーニャ現象が発生しなくても、大気の流れはラニーニャ的な特徴を示すため、日本海側では大雪となる時期がある可能性があります。
✅ 今年の冬は、ラニーニャ現象の影響で、昨年の暖冬とは対照的に、冬らしい寒さと降雪が予想されます。
さらに読む ⇒Yahoo!ニュース出典/画像元: https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4bbbabac4cea4371ca862d52e2b5a44a451dcf27ラニーニャ現象は、冬に大雪が降る可能性が高いんですね。
ラニーニャ現象発生時の日本の天候の特徴は、季節によって異なります。春は東日本太平洋側で降水量が多く、日照時間は少ない傾向があります。夏は北日本で気温が高く、北日本太平洋側では日照時間が長い傾向があります。秋は北日本日本海側で降水量が並か多く、西日本太平洋側では少ない傾向があります。冬は顕著な特徴は見られません。梅雨の時期は、降水量や日照時間、梅雨入り・明け時期に有意な傾向は見られません。
ラニーニャ現象は、雪が多い冬になるのか。今年はスキー場が賑わうだろうな。
ラニーニャ現象で雪が多い冬になるかもしれないけど、雪かきが大変だな。
ラニーニャ現象って、雪が多い冬になるの?今年の冬は、雪対策をしっかりしておかないとね。
地球規模の気象現象は、私たちの生活に大きく影響を与えることを改めて実感しました。
💡 エルニーニョ現象とラニーニャ現象は、日本の天候に大きな影響を与えます。
💡 地球温暖化は、降雪量に影響を与え、大雪を引き起こす可能性を高めます。
💡 これらの現象を理解し、適切な対策を講じる必要があります。