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山国川の洪水と渇水、そして耶馬渓ダムの貯水率は?洪水と渇水の歴史とは!?

明治時代からの洪水被害と渇水に苦しむ山国川。近年は豪雨による甚大な浸水被害が発生し、貴重な馬溪橋の保全も課題に。治水と文化財保全の両立を目指した取り組みが、全国にモデルケースとして発信されています。

山国川の洪水と渇水、そして耶馬渓ダムの貯水率は?洪水と渇水の歴史とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 山国川は、大分県を流れる河川で、度々洪水や渇水に見舞われています。

💡 耶馬渓ダムは、渇水時の水不足解消に役立っています。

💡 近年では、流域治水への取り組みが活発化しています。

それでは、山国川の洪水と渇水の歴史について詳しく見ていきましょう。

山国川の洪水と渇水の歴史

山国川はどんな災害に見舞われてきた?

洪水と渇水

山国川は、大分県にとって重要な河川であり、水害対策は重要な課題ですね。

耶馬溪ダム】節水しよう!【なう】

公開日:2024/04/18

耶馬溪ダム】節水しよう!【なう】

✅ 耶馬溪ダムの貯水率は、7月26日は85.3%、8月16日は52.5%と、約1か月で30%以上も減少している。

✅ ダムの貯水量減少は、最近の猛暑と少雨による影響が大きい。

✅ 記事では、洗面・手洗い、歯磨き、炊事、洗濯、お風呂、洗車、トイレなど、日常生活における節水方法を具体的に紹介している。

さらに読む ⇒地元をダッシュするニュースサイト Z!mosh(ジモッシュ)出典/画像元: https://zimosh.com/dam20180816/

ダムの貯水率が大きく減少しているのは、深刻な状況ですね。

節水は大切ですね。

山国川は、大分県を流れる河川で、明治時代以降、度々台風や梅雨前線による洪水被害に見舞われてきました。

特に、明治26年、大正7年、昭和19年、昭和28年、平成5年、平成24年、平成29年などの洪水は大きな被害をもたらしました。

中でも、昭和19年9月洪水は戦時中であったため、詳細な被害状況は不明ですが、山国川改修事業の計画高水流量決定の対象洪水として位置づけられています。

近年では、平成24年7月3日と14日に発生した洪水は、5つの水位観測所で既往最高水位を記録するなど、甚大な被害をもたらしました

一方、渇水も周期的に発生しており、平成6年、平成10年、平成13年、平成14年、平成17年、平成20年、平成22年には、生活用水・農業用水不足が懸念されました。

山国川中下流域水利用連絡協議会の開催や取水制限、節水協力呼びかけなどの対策が講じられました。

耶馬渓ダムは、渇水時の水不足解消に役立っています。

うん、最近も豪雨とか多かったから、水害対策は本当に重要よね。

馬溪橋を存置した治水対策

九州北部豪雨で被害を受けた馬溪橋、どう守る?

治水と文化財保全両立へ

馬溪橋の保存は、歴史と文化を継承する上で大切な取り組みですね。

耶馬渓橋」山国川の濁流により欄干が損壊 国の重要文化財…2012年の豪雨でも被災 大分
耶馬渓橋」山国川の濁流により欄干が損壊 国の重要文化財…2012年の豪雨でも被災 大分

✅ 麻生太郎氏は、高市早苗氏に対し、次の総裁選に向けて「用意しとけ」と助言した。

✅ この助言は、高市氏が目指す総理の座への意欲を後押しするものと見られる。

✅ 高市氏は、石破政権の次を見据え、課題の払しょくに動き出している。

さらに読む ⇒TBS NEWS DIG出典/画像元: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/594619

馬溪橋を存置したまま治水対策を行うというのは、難しい課題だったと思います。

平成24年7月の九州北部豪雨は、山国川流域に甚大な浸水被害をもたらしました。

特に、馬溪橋が架かる平田・戸原地区は浸水被害が集中しました。

馬溪橋は国の重要文化財で、耶馬渓の景観を構成する重要な要素であるため、治水と文化財保全の両立が課題となりました。

この課題解決のため、専門家からなる山国川治水対策検討委員会が設置され、馬溪橋を存置したまま治水対策を行う案が検討されました

その結果、河道拡幅+連続堤防案が選定され、馬溪橋のアーチ部分に最大限洪水流を流す対策が検討されました。

この案は、文化財への影響を最小限に抑えるように設計されており、地域住民との合意形成も重視されました。

委員会は、住民説明会や意見交換会を開催し、計画内容を丁寧に説明することで、地域住民からの理解と賛同を得ることができ、計画は順調に進んでいます。

この取り組みは、治水と文化財保全の両立を実現するための有効なモデルケースとして、全国に発信されています。

馬溪橋って、あんなに古い橋なのね!

山国川床上浸水対策特別緊急事業

山国川床上浸水対策事業の主な成果は?

浸水被害大幅軽減

床上浸水対策特別緊急事業は、地域住民の安全を守るための重要な事業ですね。

城井の名所めぐり その1(耶馬溪町)
城井の名所めぐり その1(耶馬溪町)

✅ この記事は、耶馬渓の城井地区にある馬渓橋周辺の名所を紹介しています。

✅ 馬渓橋は、山国川に架かる5連の石拱橋で、耶馬三橋と呼ばれる石橋群の代表格です。

✅ 記事では、馬渓橋の歴史、文化的な価値、そして過去の洪水による被害とその後に行われた河川整備について解説しています。

さらに読む ⇒大分県の名所・旧跡・史跡のブログ出典/画像元: https://oitameisho.hatenablog.com/entry/2023/04/22/024149

事業が完了して、浸水家屋が減ったというのは、本当に良かったですね。

国土交通省は、平成24年7月の豪雨による浸水被害を受け、「山国川床上浸水対策特別緊急事業」(以下、「床対事業」という)を採択しました。

この事業は、堤防・護岸整備、河道掘削、樋管整備などの工事を内容とし、概ね5年かけて完了しました

平成30年11月17日には竣工式が執り行われ、地元選出国会議員、流域首長、地元関係者が出席しました。

床対事業では、名勝耶馬渓の景観を損なわないように、景観カルテに基づく「山国川ルール」を作成し、丁寧な施工を行いました。

また、文化財的価値の高い「馬溪橋」は保存の方針が決定され、橋周辺の整備方法について検討が進められました。

床対事業の効果として、平成29年7月出水及び事業完了後の平成30年7月出水では、浸水家屋が大幅に軽減されました。

さらに、観光地である青地区では、観光客数も回復し、活気に溢れています。

竣工式典では、事業概要説明や感謝の言葉が述べられ、水害復興記念碑の除幕が行われました。

素晴らしい!浸水被害を減らすために、国も力を入れてるんだな。

流域治水の推進

中津市の「山国川の治水」連載は、何を訴えている?

流域治水の重要性

流域治水は、地域全体で取り組む必要がある重要な課題ですね。

全国流域治水MAP
全国流域治水MAP

✅ 山国川圏域では、流域のあらゆる関係者が協力し、河川改修、流木・土砂対策、小規模河川の氾濫抑制対策といった3本の柱を基軸とした「流域治水」に取り組んでいます。

✅ 流域治水の広報活動の一環として、山国川圏域の特徴や流域治水対策について分かりやすくまとめたパンフレット【流域治水概要編】を作成し、圏域内の学校や公共施設などに配布しました。

✅ この取り組みは、地域住民の防災意識向上と、流域治水への理解促進を目的としています。

さらに読む ⇒ 国土交通省水管理・国土保全局出典/画像元: https://www.mlit.go.jp/river/kawanavi/pf/jirei118.html

流域治水への取り組みは、地域住民の防災意識を高めるのに役立ちますね。

中津市では、市民の流域治水への理解を深めるため、「山国川の治水」という連載を発行しています。

この連載では、気候変動による水害リスク増加への対応として、流域全体で行政、住民、企業などが協力する「流域治水」の重要性を強調しています

連載では、雨水貯留施設や田んぼダムの取り組み、中津市防災マップ(WEB版)の活用、排水ポンプの役割などが紹介されています。

これらの取り組みは、集中豪雨時に河川や水路への水量増加を防ぎ、水害を抑制することを目的としています。

連載を通じて、市民は流域治水の重要性、具体的な対策、そして防災意識の向上を促されています。

流域治水って、みんなで協力しないとダメなんだよね。

山国川は、歴史と自然、そして人々の暮らしが深く結びついた河川なのですね。

🚩 結論!

💡 山国川は、度々洪水や渇水に見舞われてきました。

💡 耶馬渓ダムは、渇水時の水不足解消に役立っています。

💡 流域治水は、地域全体で取り組む重要な課題です。