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『もののけ姫』とたたら製鉄:映画の舞台となった日本の鉄づくりの世界とは?映画のモデルとなった『菅谷たたら山内』と、たたら製鉄の歴史

ジブリ映画『もののけ姫』の舞台、たたら場。そのモデルとなった現存する「菅谷たたら」を巡る旅! 映画のセリフが示すように、鉄作りの職人たちが生きた世界を、歴史と文化を通して体感。保存修復で甦った姿を見学し、奥出雲の刀剣館で日本刀鍛錬の実演も! 映画の世界観を深く理解し、日本のものづくり文化に触れる感動体験が待っています。

『もののけ姫』とたたら製鉄:映画の舞台となった日本の鉄づくりの世界とは?映画のモデルとなった『菅谷たたら山内』と、たたら製鉄の歴史

📘 この記事で分かる事!

💡 映画『もののけ姫』のモデルにもなった、島根県雲南市の『菅谷たたら山内』を紹介。

💡 たたら製鉄の技術、社会構造、人々の暮らしについて解説し、文化的な側面を探求します。

💡 保存と復元が進む『菅谷たたら山内』の現状と、奥出雲町におけるたたら文化の魅力を伝えます。

この後、映画のモデルとなった「菅谷たたら」をはじめとする、たたら製鉄の歴史や文化について、詳しく見ていきましょう。

映画と現実:『もののけ姫』の世界

もののけ姫の「たたら場」のモデルとなった現存の施設は?

菅谷(すがや)たたら

皆さん、こんにちは。

第一章では、映画『もののけ姫』に登場する「たたら場」のモデルとなった「菅谷たたら」について掘り下げていきます。

映画と現実の類似点を通して、その世界観に迫ります。

もののけ姫のたたらばはどこ?島根県が舞台の理由を徹底解説!

公開日:2025/08/27

もののけ姫のたたらばはどこ?島根県が舞台の理由を徹底解説!

✅ 映画『もののけ姫』のたたら場のモデルは、島根県雲南市にある菅谷たたらであり、日本で唯一現存する高殿が映画の建物と類似している。

✅ 島根県がたたら製鉄の聖地となったのは、良質な砂鉄、豊富な森林資源、適切な粘土という三大要素が揃っていたためで、奥出雲地域では最盛期に全国の鉄の8割を生産していた。

✅ たたら製鉄の技術は、古代から江戸時代にかけて発展し、送風技術の改良や高殿の建設などが行われ、江戸時代に最盛期を迎えた。映画『もののけ姫』では、この江戸時代の足踏み鞴(ふいご)が描かれている。

さらに読む ⇒集客できるホームページ制作 - 埼玉県越谷市のビジョンワーク | 『売上UP』にコミットする、集客できるホームページ制作出典/画像元: https://visionwork.co.jp/mononoke/1552.html

映画のモデルとなった菅谷たたらについて、映画と現実の繋がりを知ることができました。

日本古来の製鉄技術が、映画を通して可視化されるのは興味深いですね。

宮崎駿監督の映画『もののけ姫』に登場する「たたら場」は、砂鉄から鉄を取り出す製鉄所を舞台に、物語の重要な要素として描かれています

映画のセリフ「まるで城だな」「エボシ様の大たたらでさぁ」からもわかるように、たたら場は堅牢な構造を持ち、周辺の農村から隔絶された自治領のような存在でした。

この映画のモデルとなったのが、現存する「菅谷(すがや)たたら」です。

なるほど、映画の世界観を支えるだけの歴史と技術があったんですね!これは、ビジネスにも活かせるヒントがあるかもしれない。例えば、ブランドイメージを構築する上で、歴史的背景やストーリーを織り込むことは重要です。

たたら製鉄の社会構造

たたら製鉄、支えた職種とリーダーは?

村下、山子、鉄穴師、鉄師が支えました。

第二章では、たたら製鉄の社会構造に焦点を当てます。

砂鉄から玉鋼を作り出すまでの工程や、製鉄に携わる人々の役割、そして彼らの社会における地位や生活について詳しく見ていきましょう。

たたら製鉄とは?

公開日:2021/06/21

たたら製鉄とは?

✅ たたら製鉄は、砂鉄と木炭を使い、日本刀の素材となる玉鋼を製造する日本古来の製鉄法であり、特に中国地方で盛んに行われた。

✅ たたら製鉄では、村下の技術による砂鉄の投入量や送風量の調整、砂鉄採取、木炭の生産、操業方法など、様々な工程を経て鉄が作られ、作られた鉄は用途別に分類され流通した。

✅ たたら製鉄は、金屋子神を信仰する中で行われ、雲南地域(島根県)の発展に大きく貢献し、現在も技術が継承されている。

さらに読む ⇒雲南 たたらの聖地、出雲神話の里出典/画像元: https://unnan-tatara.jp/tatara_about.html

たたら製鉄は、単なる技術だけでなく、社会全体を動かす力を持っていたんですね。

村下の技術や、鉄師のリーダーシップ、職人たちの役割分担など、組織論としても興味深いです。

たたら製鉄は、技術責任者の「村下」、炭焼きの「山子」、砂鉄採取の「鉄穴師」など、様々な職種の人々によって支えられていました。

彼らの生活は「鉄師」が取り仕切り、鉄師は小領主のような存在として、文化的な役割も担っていました

職人だけでなく家族も山内で生活し、住居と扶持米を与えられていましたが、食糧事情は厳しく、食糧は近隣の村から購入され、鉄との交換によって成り立っていました。

へえー、すごい世界だったんだね!村下さんたちは、まるで現代のエンジニアみたいだね。鉄師は、社長みたいなもんかな?それにしても、食料事情が厳しかったのは大変だったね…

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ジブリ映画『もののけ姫』の舞台、島根県雲南市吉田町と奥出雲町へ。たたら製鉄の歴史と文化を体験! 刀鍛冶の実演も必見。