いすみ鉄道脱線事故、原因と教訓は？(老朽化、安全対策、2027年再開？)いすみ鉄道脱線事故、運輸安全委員会の調査報告書から見える課題

本日は、いすみ鉄道の脱線事故について、事故の原因や今後の対策、そして再開に向けた取り組みについて詳しく見ていきましょう。

事故の始まりと調査の開始

いすみ鉄道の脱線事故は、老朽化した枕木が原因の一つとして挙げられています。

運輸安全委員会は、その詳細な調査を開始。

まずは事故の始まりから、原因調査の進捗について見ていきましょう。

いすみ鉄道の脱線事故は枕木の腐食やひび割れでレール幅広がったことが原因の可能性 会社予算などで枕木交換十分にできず 国の運輸安全委員会が調査報告書公表

✅ いすみ鉄道の脱線事故は、枕木の腐食やひび割れによりレール幅が広がり、脱線につながった可能性が高いと国の運輸安全委員会が報告。

✅ いすみ鉄道は予算や施工能力の問題で枕木交換が十分に行えず、老朽化した枕木が多数存在していたことが原因の一つと指摘されている。

✅ 運輸安全委員会は、いすみ鉄道に対し、国や自治体からの協力を得てコンクリート製枕木の導入を促進し、技術支援を活用するように求めている。全線運休中のいすみ鉄道は、2027年秋頃に一部区間で運転再開を目指している。

さらに読む ⇒TBS NEWS DIG出典/画像元: https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2204672?display=1

老朽化した枕木が原因とは、鉄道の安全にとって非常に重要な問題ですね。

安全対策のため、国や自治体の支援や技術支援が不可欠だと感じました。

2023年10月、千葉県いすみ市でいすみ鉄道の列車脱線事故が発生し、運輸安全委員会が調査を開始しました。

この事故は、老朽化した枕木やレール幅の拡大が原因の一つとされ、同社の保守体制における技術力不足が指摘されました。

事故現場周辺では、補修基準を超える箇所が多数存在し、枕木の損傷も深刻でした。

事故前の機械検査では多くの基準超過箇所が検出されましたが、その後の手動検査で測定位置のずれなどにより、基準超過箇所が大幅に減少。

補修作業も予算や施工能力の関係で遅れていました。

ふむ、予算や施工能力の問題で枕木交換が遅れていたとは、経営者としては耳が痛い話だな。安全を担保するには、やはり事前の対策が重要だ。

2024年10月の脱線事故の詳細

2024年10月に発生した脱線事故の詳細について、運輸安全委員会の報告書をもとに解説します。

事故の状況、原因、そしてそれに対する様々な意見を見ていきましょう。

いすみ鉄道の脱線事故を調査 枕木の腐食やひび割れでのレールゆがみが原因か（チバテレ＋プラス）

公開日:2025/10/03

✅ 2024年10月に発生した、いすみ鉄道の脱線事故について、運輸安全委員会が調査報告書を公表。

✅ 事故原因は、枕木の腐食やひび割れによりレールの幅が広がり、列車が脱線したと推測。

✅ 運輸安全委員会は、必要な補修ができていなかったと指摘し、管理方法の見直しを勧告。

さらに読む ⇒ｄメニューニュース｜NTTドコモ（docomo）のポータルサイト出典/画像元: https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/chibatv/region/chibatv-202510782598?fm=latestnews

レール幅の拡大が原因とのことですが、事故現場の写真を見ると、その深刻さがよく分かります。

安全管理体制の見直しが急務ですね。

2024年10月4日、いすみ鉄道のいすみ線国吉駅～上総中川駅間で、2両編成の下り第5D列車（大原駅発上総中野駅行き、乗客104名、運転士1名）が脱線する事故が発生しました。

列車は約41km/hで半径300mの右カーブを走行中、運転士が強い横揺れを感じ非常ブレーキをかけた結果、先頭車両の後台車全2軸及び後部車両の全4軸が脱線しましたが、幸いにも負傷者はいませんでした。

事故原因は、カーブ区間における軌間の著しい拡大であると推定されています。

具体的には、静的軌間変位の大きさに加え、軌道整備基準を超える通り変位、腐食やひび割れが多数発生した枕木の存在、そして列車走行時の横圧によるレールの小返りなどが複合的に作用し、軌間の動的拡大を引き起こしたと考えられています。

事故の約8ヶ月前の定期検査で、基準値を超えるレール幅を約1600カ所発見していましたが、事故前に補修できたのはわずか23カ所でした。

あらー、104人もの乗客が乗った列車が脱線って、考えただけでも恐ろしいわ。事故前の検査で問題が見つかってたのに、補修が遅れたのは何故かしら？