AIスタートアップの粉飾決算疑惑!オルツ事件から学ぶ、企業ガバナンスの問題点とは?オルツ粉飾決算事件に見る、急成長の裏側とガバナンスの重要性
AIベンチャー、オルツの衝撃的な凋落劇。上場1年足らずで119億円の架空売上が発覚!AI議事録ソフト「AIGIJIROKU」の裏で、巧妙な不正会計が繰り広げられた。虚偽の契約、循環取引、水増しされた研究開発費…その真相を暴く。急成長と上場への欲望が招いた破綻劇から、不正会計の構造、経営陣の責任、そして再発防止策を徹底分析。投資家への教訓とは?
💡 オルツ社が上場後わずか10ヶ月で経営破綻し、売上の大部分が架空取引による粉飾決算であったことが判明。
💡 巧妙な手口による売上水増しや不正会計の詳細、そしてそれらがどのように露呈したかを解説します。
💡 事件から学ぶべき、企業ガバナンスの重要性、再発防止策、そして未来への教訓を提示します。
本日は、AI議事録ツールで注目を集めたオルツ社の粉飾決算事件について、その詳細と教訓を紐解いていきます。
急成長の影で…
オルツ、上場後わずか1年で何が?不正会計の内容は?
約119億円の架空売上計上。AIGIJIROKUで不正。
2024年10月に東証グロース市場に上場した株式会社オルツ。
AI議事録ツール「AIGIJIROKU」で脚光を浴びましたが、その輝かしい舞台裏では、想像を絶する不正が行われていました。
公開日:2025/08/20

✅ AI議事録ツールなどを提供していたAIスタートアップのオルツが、上場後わずか10ヶ月で経営破綻。売上の大部分が架空取引によるもので、組織的な粉飾決算が行われていた。
✅ オルツは、系列会社を利用した「SPスキーム」と呼ばれる手口で売上を水増し。実質的な資金提供を行い、見せかけの売上を計上していた。
✅ 不正会計が発覚し、東証は上場廃止を決定。民事再生手続きに入り、株主や取引先、VCなど多くの関係者に影響が及んだ。ガバナンスの崩壊が、スタートアップ界への警鐘となっている。
さらに読む ⇒ K2 College出典/画像元: https://media.k2-assurance.com/archives/33037売上水増しによる粉飾決算とは、企業の信用を著しく損なう行為です。
上場企業がそのような不正を働いていたという事実は、非常に衝撃的です。
2024年10月に東証グロース市場に上場したAIベンチャー、株式会社オルツは、SaaS型AIソリューション「AIGIJIROKU」を展開し、注目を集めた。
しかし、2025年、わずか1年足らずで、約119億円もの架空売上を計上する不正会計が発覚し、その幕を閉じることとなった。
その始まりは、2021年6月頃、AI議事録サービス「AIGIJIROKU」の架空売上計上からであった。
うーん、上場して1年足らずでこんなことになっちまうのか。 AI技術がどうとか言う前に、経営者のモラルが問われる事件だな。
巧妙に仕組まれた不正
オルツ不正会計、一体何が?売上の何割が虚偽だった?
約9割が虚偽!架空売上、循環取引が不正の手口。
オルツ社は、巧妙な手口でAI議事録ソフトの売上を過大計上していました。
その不正の全貌を明らかにしていきます。
具体的には、実態のない架空取引や循環取引が横行していました。

✅ AIスタートアップのオルツは、議事録ソフト「AI GIJIROKU」の売上過大計上により、民事再生法の適用を申請し、東京証券取引所から上場廃止となる。
✅ 不正は、AI GIJIROKUのライセンス販売における実態を伴わない「SPスキーム」と呼ばれる循環取引によって行われ、広告宣伝費や研究開発費を介して資金を循環させていた。
✅ 上場を目指す中で売上拡大を強く志向し、監査法人からの指摘を回避するためにスキームを巧妙化させ、経営幹部が深く関与していた。
さらに読む ⇒ツギノジダイ|中小企業の事業承継や経営課題の解決に役立つメディア出典/画像元: https://smbiz.asahi.com/article/15933892まるで詐欺師のような手口です。
会社を大きく見せようとするあまり、このような不正に手を染めてしまうのは、本当に残念です。
不正会計の主な手口は、実態のない代理店(SP)契約による架空売上、関連会社を利用した循環取引による売掛金偽装、偽造請求書による研究開発費の水増しであった。
オルツは、存在しない取引先との架空の契約に基づき売上を計上し、売上の約9割が虚偽であった。
広告代理店などを介した循環取引によって入金を偽装し、監査を欺く仕組みを構築した。
経営陣は、売上拡大と上場への強い願望から不正を主導した。
VC、会計監査人、引受証券会社、JPXに対し虚偽の説明や資料提出も行っていた。
具体例として、SPへのアカウント販売を発注するものの、実際にはライセンス発行の形跡はなく、取引の実態は確認されなかった。
広告費や研究開発費の名目で資金がSPに渡り、これが「循環取引」と結論付けられた。
いやー、もう呆れるわ。 会社を大きく見せたい気持ちはわかるけど、こんなことしてたら、一生信用なくすべよ。 経営陣は何考えてたんだべか。
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AIスタートアップの不正会計事件!上場廃止、株価暴落…何が起きた?不正会計の背景、再発防止策、そして個人投資家への教訓を徹底解説!