Diamond Edge Logo Menu opener

日韓通貨スワップ協定再開で金融協力は加速する?(再開、ドル、円)8年ぶりの日韓通貨スワップ:その背景と未来

6年10ヶ月ぶりに日韓通貨スワップ協定が復活!最大100億ドルの融通枠で、韓国ウォンの安定を目指す。ドルベースでの協定は、円安対策としての日本の思惑も。金融危機時のセーフティネットとなるか?円相場、金融政策、そして世界経済への影響を読み解く。日韓関係の新たな一歩となるか、今後の動向に注目が集まる。

日韓通貨スワップ協定再開で金融協力は加速する?(再開、ドル、円)8年ぶりの日韓通貨スワップ:その背景と未来

📘 この記事で分かる事!

💡 日韓両国は、金融危機に備え外貨融通を目的とした通貨スワップ協定を8年ぶりに再開で合意しました。

💡 協定の融通枠は最大100億ドルで、米ドルを媒介とする形で、日本と韓国の間で行われます。

💡 今回の再開は、政治的な関係改善と、世界的な金融市場の変動に対する備えを意味します。

それでは、日韓通貨スワップ協定再開の詳細について、順を追ってご説明いたします。

8年ぶりの再開:日韓通貨スワップ協定の舞台裏

日韓通貨スワップ、再開の目的は?どんな影響がある?

通貨暴落を防ぎ、韓国ウォンを安定化させるため。

本日は、8年ぶりに再開された日韓通貨スワップ協定について、詳しく見ていきましょう。

まずは、協定再開に至るまでの経緯を振り返ります。

鈴木財務相「円とウォンに信認」 日韓通貨スワップ、8年ぶり再開

公開日:2023/07/29

鈴木財務相「円とウォンに信認」 日韓通貨スワップ、8年ぶり再開

✅ 日韓両政府は、金融危機時の外貨融通を目的とした通貨スワップ協定を約8年ぶりに再開で合意し、交換枠は最大100億ドルとなった。

✅ 今回の合意は、岸田文雄首相と尹錫悦大統領によるシャトル外交の本格再開を受け、輸出規制解除に続く経済分野での日韓関係改善の具体策となる。

✅ 鈴木財務相と韓国の秋経済副首相は、協定再開が円とウォンへの信認を高め、両国関係の正常化を示す成果であると述べ、次回会合を2024年に韓国で開催することでも合意した。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20230629/k00/00m/020/312000c

なるほど、日韓関係の改善が、経済協力の具体策に繋がったわけですね。

輸出規制解除に続き、金融面でも関係が深まるのは良いことです。

2023年6月29日、日韓財務対話において、両国は6年10ヶ月ぶりに通貨スワップ協定の再開に合意しました。

この協定は、金融危機などの非常時に外貨を融通し、通貨暴落を防ぐための取り決めです

日韓通貨スワップは2001年に始まり、2011年には最大700億ドルまで拡大しましたが、政治的な影響で2015年に終了していました。

今回の再開は、韓国側の要望によるもので、韓国ウォンへの対応が主な目的とされています。

今回の協定再開、素晴らしいですね!100億ドルの規模は大きいですが、金融危機に備えたセーフティネットとしては心強いです。両国の信頼関係が深まることも期待できますね!

ドルを軸とした新たな枠組み:その目的と仕組み

日韓通貨スワップ、最大100億ドルは何のため?

韓国ウォン安定、ドル不足対応、事実上の韓米協定。

次に、今回の通貨スワップ協定の仕組みについて解説します。

特に、ドルを軸とした新たな枠組みに注目し、その目的とメリット、そして注意点を見ていきましょう。

日韓通貨スワップ、8年ぶり再開合意 融通枠100億ドル、関係改善:朝日新聞

公開日:2023/06/29

日韓通貨スワップ、8年ぶり再開合意 融通枠100億ドル、関係改善:朝日新聞

✅ 日本と韓国は、通貨下落などの緊急時にドルなどを融通し合う「通貨スワップ協定」を約8年ぶりに再開することで合意しました。

✅ 融通枠は100億ドル(約1兆4400億円)分で、金融危機などによって要請があれば、米ドルとウォン、または米ドルと円を交換する仕組みです。

✅ 両国とも十分な外貨準備があるため、協定再開は金融協力の「象徴」としての意味合いが強いです。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASR6Y5DGZR6YULFA00J.html

ドルベースでの協定という点が、これまでのスワップとは大きく異なりますね。

日本としては、韓国ウォンへの対応というより、米ドルとの関係を強化する狙いがあるのかもしれません。

今回の通貨スワップ協定は、8年ぶりの再開であり、日本と韓国が金融危機時に互いに外貨を融通し合うことを目的としています

特筆すべきは、従来のウォン・円の融通ではなく、100%ドルベースでの協定となった点です。

融通枠は最大100億ドル、契約期間は3年であり、日本がドル不足に陥る可能性は低い一方、世界経済の影響を受けやすい韓国ウォンへの対応が主な目的です。

日本は米国と無制限の通貨スワップを結んでおり、今回の協定は事実上の「韓米通貨スワップ協定」としての効果も期待されています。

この協定締結により、韓国の対外通貨スワップ協定の総額は1482億ドルとなり、中国、スイス、インドネシアなど10カ国と協定を結んでいることになります。

なるほどね〜、ドルベースってことは、円とウォンの直接的なやりとりじゃないってことか。なんか、ちょっと複雑だけどもっとグローバルな視点での協定って感じがするね!

次のページを読む ⇒

円安と金融不安の中、日韓通貨スワップ協定が再開。ドル確保で安定化目指すも、その影響と課題は?今後の経済への波紋を読み解きます。