エージェント・インシュアランス・グループ(5836)のIPOと、2024年日本のIPO市場の動向?2024年のIPO市場と、エージェント・インシュアランス・グループの財務状況
2022年、エージェント・インシュアランス・グループが東証メイン市場に上場も、初値は公募価格割れ。保険代理業の同社、成長資金を調達するも、IPO市場の二極化に直面。2023年のIPO市場を振り返り、今後の展望を解説。成功と失敗の分岐点、そして2025年以降のIPO市場はどうなるのか?
💡 エージェント・インシュアランス・グループのIPOの詳細と、上場後の財務状況について解説します。
💡 2024年の日本のIPO市場全体の動向と、市場の二極化について解説します。
💡 IPO市場における業種や地域性の変化、IPOの失敗原因と今後の展望について考察します。
さて、今回はIPO市場全体と、その中でも注目を集めたエージェント・インシュアランス・グループの上場について、詳しく見ていきましょう。
保険代理店、東証メイン市場への挑戦
エージェント・インシュアランスのIPO、初値は?
公開価格を下回り、600円でした。
エージェント・インシュアランス・グループ(5836)が名古屋証券取引所メイン市場に上場を果たしました。
保険代理店事業を展開し、事業承継ビジネスにも注力しています。
IPOの状況や、事業内容の詳細について見ていきましょう。

✅ エージェント・インシュアランス・グループ(5836)が名古屋証券取引所メイン市場にIPOし、小型上場による利益が見込まれるとされている。
✅ 保険代理店事業を展開し、事業承継ビジネスを通じて企業規模を拡大しており、海外展開も行っている。IPOとしては、直近上場のFPパートナーの好調さから期待が持てる。
✅ 公開株数は35万株、オーバーアロットメント5.25万株で、想定発行価格640円からの吸収金額は約2.6億円。事業環境は、損害保険市場の拡大と保険代理店の減少が進んでいる。
さらに読む ⇒IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記出典/画像元: https://ipokimu.jp/blog-entry-a-gent-kousatu.htmlIPOの初値が公開価格を下回ったのは、少し残念な結果ですね。
調達資金の使途が明確に示されているのは良い点ですが、今後の事業展開に注目したいです。
2022年12月22日、株式会社エージェント・インシュアランス・グループ(証券コード 5836)は、東証メイン市場に上場を果たしました。
主幹事はSBI証券が務め、このIPOは同社の新たな門出を飾るはずでした。
しかし、公開価格640円に対し、初値は600円と、結果として公開価格を下回る形で取引が開始されました。
この上場時の時価総額は約14.8億円で、公募価格PERは8.11倍、PBRは1.65倍でした。
調達した資金は約2.58億円で、保険募集人の管理・教育体制の強化、広告宣伝、そして事業承継費用に充当される予定でした。
2001年6月1日に設立された同社は、新宿区に本社を置き、代表取締役は一戸敏氏。
個人および法人向けの保険代理業を主な事業としており、2022年10月31日時点での従業員数は137人でした。
主要株主には住友生命保険相互会社や株式会社ザ・ファーストドアが名を連ねています。
2021年9月7日には1:2の株式分割を実施しており、上場への準備を進めていました。
なるほど、小型上場ながら、事業承継ビジネスへの展開は面白いね。資金調達の目的も明確だし、期待できる企業だ。上場後の成長に期待したいところだ。
IPO市場の二極化と多様性
2024年の日本IPO市場、どんな二極化が起きた?
大型化と小型株低迷。グロース市場は減少。
2024年のIPO市場は、東証グロース市場が中心となる一方、小型成長株の低迷も見られました。
主幹事証券や監査法人の動向、そして市場の二極化について、詳しく見ていきましょう。
公開日:2025/01/28

✅ 2024年のIPO件数は86件で、前年から約1割減少した。
✅ 市場別では東証グロース市場が1位、主幹事証券別ではSMBC日興証券が2年ぶりに首位を獲得した。
✅ 監査法人別では、太陽有限責任監査法人が調査史上初めて1位となり、大手監査法人のシェアが低下傾向にある。
さらに読む ⇒ キャピタリストナビ出典/画像元: https://capitalist-navi.com/archives/34228IPO市場の二極化は、興味深いですね。
大型案件が増加した一方で、小型案件のパフォーマンスが軟調というのは、投資家も慎重になっているということでしょうか。
2024年の日本のIPO市場は、日経平均株価が史上最高値を更新する一方、小型成長株の低迷やスモールIPOへの批判という二極化した状況にありました。
年間IPO社数は例年並みでしたが、大型IPO案件の増加によりディールサイズ合計は過去10年で3番目の規模に達しました。
市場別では、グロース市場への上場が中心となっています。
2023年には124社がIPOを記録し、2022年からの回復基調を示しました。
しかしグロース市場に限ると社数は減少しています。
主幹事証券ではSMBC日興がトップとなり、みずほ、大和、野村、SBIが続きました。
2025年以降は、大手証券による選別強化により、中堅中小の主幹事案件が増加し、多様化が進むと予想されています。
監査法人では、太陽が初めて首位を獲得し、ビッグ4のシェアは半数に減少しました。
海外投資家への販売(旧臨報方式)は定着していますが、小型IPOではパフォーマンスが軟化する傾向も見られました。
グローバル・オファリングは昨年と同数でした。
いやー、IPO市場も色々あるもんだねぇ。グロース市場が中心ってのは、やっぱり新しい技術とか、そういうのに期待が集まってんのかな?
次のページを読む ⇒
エージェント・インシュアランスの最新財務分析!売上・利益・IPO市場の動向、成長のカギとリスクを徹底解説。2025年以降のIPO展望も。