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河野龍太郎氏に聞く!世界経済と日本経済の行方とは?(インフレ、賃金、収奪的システム?)BNPパリバ証券チーフエコノミスト河野龍太郎氏の見解

BNPパリバ証券チーフエコノミスト河野龍太郎氏が、現代経済の死角を鋭く分析!高インフレの真相から日本経済低迷の根本原因である低賃金問題まで、世界経済と日本経済の未来を読み解く。賃金上昇こそが再生への道と提言する、必読の一冊。最新の分析に加え、豊富なデータと動画解説で、経済のリアルを掴む!

河野龍太郎氏に聞く!世界経済と日本経済の行方とは?(インフレ、賃金、収奪的システム?)BNPパリバ証券チーフエコノミスト河野龍太郎氏の見解

📘 この記事で分かる事!

💡 世界経済のインフレと、その要因である財政インフレについて解説します。

💡 日本経済の低迷の原因が、賃金の低さと富の偏った分配にあると指摘します。

💡 賃金上昇の必要性と、収奪的システムから包摂的な社会への転換を提言します。

さて、今回は河野龍太郎氏の分析を通して、世界経済と日本経済の現状と将来について探っていきましょう。

世界経済の現状と将来予測

世界経済はどうなる?河野氏の分析と警戒するリスクは?

スタグフレーションと、インフレ長期化のリスクを警戒。

世界経済はインフレに見舞われていますが、その背景には、コロナ禍、需要増に加え、各国財政への不信感も影響しています。

過去の事例を参考に、今後の経済を予測していきます。

論争で学ぶ景気・物価・ドル円:財政インフレには80年代のボルカー流引き締めと緊縮財政が不可避 河野龍太郎

公開日:2022/12/05

論争で学ぶ景気・物価・ドル円:財政インフレには80年代のボルカー流引き締めと緊縮財政が不可避 河野龍太郎

✅ 世界的なインフレは、コロナ禍による供給制約や需要増だけでなく、各国財政の持続性への市場の不信感(財政インフレ)も要因として注目されている。

✅ 過去には、1960年代後半から80年代初頭にかけて、米国で財政支出の拡大と金融緩和が組み合わさりインフレが加速した事例があり、現在の状況と類似している可能性がある。

✅ 財政インフレの場合、中央銀行の利上げだけではインフレを抑えきれず、市場からの財政への信認回復が重要となる。

さらに読む ⇒週刊エコノミスト Online出典/画像元: https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20221213/se1/00m/020/021000c

インフレの原因は多岐にわたることがわかりました。

特に財政インフレという視点は、これからの経済を読み解く上で重要になりそうですね。

河野龍太郎氏は、BNPパリパ証券チーフエコノミストとして、世界経済と日本経済について多角的に分析しています。

2022年の高インフレは、コロナ禍、需要回復、米国財政政策、労働参加率低下が複合的に影響した結果であり、世界はスタグフレーション的な状況にあると分析しています

インフレはピークを過ぎつつあるものの、FRBはインフレ率が3%程度になるまで利下げしないと予想しており、2024年まで利下げは見送られる可能性が高いと見ています。

リスクシナリオとして、労働供給の制約によるインフレの根強さ、財政当局への信認低下による「財政インフレ」を警戒しており、株式市場への影響についても注意を促しています。

なるほど、インフレってのは単なる物価上昇だけじゃないんですね。財政への信認が大事ってのは、経営にも通ずるところがあるな。

日本経済の低迷とその原因

低賃金こそが日本経済停滞の原因?本当の理由は?

はい、河野氏は低賃金構造を問題視しています。

日本経済の低迷は、企業の生産性ではなく、賃金の低さに起因すると河野氏は指摘します。

賃金上昇と富の再分配が、日本経済再生のカギとなるようです。

BNPパリバ証券・河野龍太郎氏「日本経済低迷の原因は生産性よりも低賃金」
BNPパリバ証券・河野龍太郎氏「日本経済低迷の原因は生産性よりも低賃金」

✅ BNPパリバ証券の河野本部長は、日本経済低迷の主な原因を企業の生産性ではなく、賃金の低さにあると指摘しています。

✅ 日本経済再生のためには、M&Aによる規模拡大や経営効率化も重要ですが、河野本部長は賃金を引き上げ、富の分配問題を解決することを優先すべきだと主張しています。

✅ 記事は、日本経済の「失われた30年」からの脱却に向け、賃金上昇が重要な役割を果たすという見解を示しています。

さらに読む ⇒M&A Online - M&Aをもっと身近に。出典/画像元: https://maonline.jp/articles/cause_of_japans_economic_stagnation_is_low_wages_rather_than_productivity20250309

日本経済の低迷の原因は、賃金が低いことにあると。

アベノミクスの課題も見えてきますね。

富の偏った分配構造も問題とのことです。

河野氏は、日本経済の低迷は生産性ではなく低賃金が原因であると指摘しています。

アベノミクスの金融緩和と財政出動は一定の効果があったものの、成長戦略の遅れが問題であり、生産性の向上にも関わらず賃金が上がらない構造的な問題点を指摘しています。

正社員の賃金停滞と非正規雇用の低賃金が負のスパイラルを生み出し、富の偏った分配構造が日本の停滞を招いていると分析しています。

ダロン・アセモグル氏の論考を引用し、収奪的な社会制度が停滞を招くと警鐘を鳴らしています。

あー、なるほどね。生産性上がってるのに賃金上がらないって、なんかおかしいと思ってたんだよね。それが原因の一つってことか。

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日本経済の停滞は賃金停滞が原因! 著書『日本経済の死角』で、富の分配と賃上げを提言。 専門家も絶賛の経済分析で、未来を読み解く!