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大倉集古館とホテルオークラ東京:大倉財閥 二つのレガシーを巡る旅?日本文化と美意識を体現する大倉財閥の歴史

激動の時代を駆け抜けた大倉喜八郎の情熱を受け継ぎ、誕生したThe Okura Tokyo。武器商売から実業家へ転身し、文化財保護に尽力した父の遺志を胸に、息子・喜七郎は日本美を凝縮したホテルを創出した。歴史と革新が融合した空間で、日本のホスピタリティを世界へ。大倉集古館のリニューアルも必見。伝統と現代が織りなす、新たな感動体験を。

大倉集古館とホテルオークラ東京:大倉財閥 二つのレガシーを巡る旅?日本文化と美意識を体現する大倉財閥の歴史

📘 この記事で分かる事!

💡 大倉集古館は日本初の私立美術館として、大倉喜八郎によって設立されました。

💡 ホテルオークラ東京は、大倉喜七郎の遺志を継ぎ「日本の美」を体現したホテルです。

💡 虎ノ門の再開発と共に、The Okura Tokyoとして生まれ変わったホテルオークラ東京。

本日は、大倉集古館とホテルオークラ東京を中心に、大倉財閥の歴史と、そこから生み出された文化についてご紹介していきます。

大倉喜八郎の遺志、日本初の私立美術館の誕生

大倉喜八郎は何を憂い、美術館を設立?

文化財流出を憂い、日本の文化向上を目指した。

大倉集古館は、実業家大倉喜八郎が日本の文化財保護を目的に設立した日本初の私立美術館です。

国宝や重要文化財を含む貴重なコレクションを所蔵し、現在もその歴史と文化を発信しています。

日本初の私立美術館「大倉集古館」

公開日:2022/11/27

日本初の私立美術館「大倉集古館」

✅ 大倉集古館は、実業家大倉喜八郎が設立した日本初の私立美術館で、国宝・重要文化財を含む約2500点を所蔵しています。1928年に再開館し、2019年にリニューアルオープンしました。

✅ 2019年のリニューアルでは、建物を5メートル移動させる「曳家」という工法を用いて地下階を増設。現在は、ロースドルフ城の陶磁コレクションなどを展示する企画展が開催されています。

✅ 美術館の建築は、伊東忠太が設計し、重厚な外観と、オークラ東京のモダンな建物との対比が特徴的です。館内には、水盤があり、金沢の鈴木大拙館を彷彿させます。

さらに読む ⇒ 歩いて知った麻布ガイド出典/画像元: https://azabu-guide.jp/okura-shuko/

大倉集古館の、伊東忠太氏設計による重厚な建物と、所蔵品の数々には圧倒されますね。

文化財保護への強い思いが、この美術館を誕生させたのだと改めて感じました。

19世紀、激動の時代を生きた大倉喜八郎は、武器商売で成功を収め、その後、実業家として日本の近代化に貢献しました。

彼は廃仏毀釈による文化財の流出を憂い、美術品の収集を開始。

そのコレクションを基に、日本初の私立美術館である大倉集古館を設立しました。

この美術館は、海外に流出する文化財を保護し、日本の文化向上を目指すという、彼の強い意志の結晶でした。

大倉集古館は、伊東忠太博士の設計により再建され、喜七郎の支援を受け、所蔵品を充実させ、現在、数多くの国宝や重要文化財を含む、約2500件の美術品を収蔵しています。

大倉喜八郎の功績は、その多角的な事業展開と、文化財保護への情熱によって、永く語り継がれています。

なるほど、廃仏毀釈での文化財流出を憂いた大倉喜八郎の先見の明は素晴らしい。美術品を収集し、美術館設立までしてしまうとは、流石は時代の先駆者ですね!

ホテルオークラ東京の誕生秘話:父を超えて

父を超えるホテル、オークラ東京の革新とは?

和とモダニズム融合のデザインと高品質なものづくり!

ホテルオークラ東京は、大倉喜七郎氏が父の遺志を継ぎ、日本の伝統美と国際性を融合させたホテルとして誕生しました。

その思想は、現在もThe Okura Tokyoに受け継がれています。

5. 大倉喜七郎が目指した、日本の美と文化を世界に発信するホテル

公開日:2019/11/17

5. 大倉喜七郎が目指した、日本の美と文化を世界に発信するホテル

✅ 2019年9月に開業した「The Okura Tokyo」は、伝統を継承しつつ進化を遂げた新しいホテルであり、大倉喜七郎が「世界に通じる日本の美と心」をテーマに建設したホテルオークラの魅力を再確認できる。

✅ ホテルオークラは、大倉喜七郎が晩年をかけて建設し、日本の文化や伝統を取り入れたホテルとして誕生した。

✅ 大倉喜七郎は、帝国ホテルでの経験を経て「世界一のホテルを作る」という志を持ち、76歳でホテル建設に着手し、完成を見ることなく80歳で死去したが、その遺志は受け継がれた。

さらに読む ⇒Premium Japan出典/画像元: http://www.premium-j.jp/premiumx/20190802_2623/

ホテルオークラの、日本の美を表現するデザインは素晴らしいですね。

特に、ロビーの照明や西陣織など、細部にまでこだわった美意識には感銘を受けました。

世界に誇れるホテルですね!。

時代は進み、喜八郎の息子、大倉喜七郎は、父の遺志を受け継ぎ、世界に誇るホテルを創り出すことを決意します。

喜七郎は、日本初の本格的な西洋式ホテルである帝国ホテルを経営しましたが、戦後の財閥解体でその経営権を失うことになります。

そこで、彼は父を超えるホテルを構想し、日本の伝統美をホテルに取り入れるという革新的な試みに着手しました

彼は、古美術品の収集家としての経験を活かし、厳選された日本の伝統美を象徴するデザインを、建築家である谷口吉郎率いる設計チームと共有。

特に、厳島神社の「平家納経」の模写を見せ、日本文化への深い理解を求めました。

その結果、外壁の「なまこ壁」、ロビーの「切子玉形」の照明、西陣織など、和の様式とモダニズムを融合させた、他に類を見ないホテルオークラ東京が誕生しました。

しかし、デザインは革新的でありながらも、高品質なものづくりという精神は受け継がれ、細部にわたるこだわりが、このホテルの魅力を創り上げました。

父親の遺志を継ぎ、世界一のホテルを目指した大倉喜七郎氏の情熱には頭が下がりますね。彼のビジョンと、それを実現させた設計チームの努力に拍手です!

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日本の迎賓館「ホテルオークラ東京」が、伝統と革新を融合し再始動。 建築美と歴史を受け継ぎ、国内外の賓客を魅了する、洗練された空間。