安川電機の歴史:電動機からロボット、そして未来へ?革新と挑戦:安川電機の100年
1915年創業の安川電機。電動機製造から出発し、国産初の産業用ロボットMOTOMANの開発で世界を席巻!自動車産業を変革し、ロボット大国への道を拓いた。ACサーボ、Σシリーズ、そして未来を見据えた『i³-Mechatronics』で、生産現場の革新をリード。AI、クラウド連携で、製造業の未来を切り開く。安川電機の挑戦は、今も、そしてこれからも続く。
💡 1915年の創業から、三相誘導電動機の製造を通じて産業界を支えてきた。
💡 1977年、日本初の全電気式産業用ロボットMOTOMAN L-10を開発し、ロボット大国への道を切り開いた。
💡 i³-Mechatronics構想を掲げ、AIやIoTを活用した未来の製造業をリードしている。
本日は、安川電機の創業から現在に至るまでの技術革新とグローバル展開について、詳しく見ていきましょう。
電動機からロボットへ:安川電機の黎明期
安川電機の創業は何年?どんな製品から始まった?
1915年、電動機の製造からスタート。
安川電機は大正4年、合資会社として創業し、電動機の製造を開始しました。
日本の産業発展を支えるべく、技術革新を重ねてきました。
公開日:2023/04/15

✅ 三相誘導電動機(三相モーター)は、産業機械や設備に不可欠な電動機で、主に工場で使用される。電気工事や電気主任技術者の資格試験にも出題されるほど重要。
✅ 三相誘導電動機には、かご型と巻線型があり、かご型が主流。巻線型は始動性や速度制御に優れるが、インバータの普及やメンテナンス性から、現代ではあまり使われない。
✅ 三相誘導電動機の構造は、磁気を発生させる固定子(ステータ)と回転する回転子(ローター)で構成される。かご型ローターは、かご型導体と呼ばれる部品で構成されており、これが回転して動力を生み出す。
さらに読む ⇒三相誘導電動機(三相モーター)とは? 8項目で分かりやすく解説出典/画像元: https://elec-tech.info/motor-tech1/なるほど、電動機から始まったんですね。
三相誘導電動機って、工場の心臓部みたいなものですよね。
電気工事士試験にも出るくらいですから。
1915年、安川電機は合資会社として電動機の製造からスタートしました。
1917年には三相誘導電動機を製品化し、1919年には株式会社へと組織変更。
その後、スーパーシンクロナスモータやボールベアリング付き三相誘導電動機などを開発、研究開発体制を強化しました。
1940年代には安川航空電機を吸収合併、行橋工場を開設し、1950年代には、VSモータやDCサーボモータ(ミナーシャモータ)を開発。
技術提携による技術力向上を図り、1960年代には東京工場、小倉工場を開設し、海外にも進出。
ハードワイヤードNCやメカトロニクスの商標登録も行いました。
うむ、企業は継続してナンボじゃ。研究開発への投資は、未来への先行投資。安川電機は、そこをしっかり見据えておるな!
革新的な挑戦:全電気式ロボットの誕生
安川電機の転換点!MOTOMAN-L10は何を変えた?
制御性とコストで、産業用ロボットを変革。
次は、安川電機のロボット開発における、大きな転換期となった出来事について見ていきましょう。
公開日:2025/09/16

✅ 1977年にデビューした日本初の全電気式産業用ロボット「MOTOMAN L-10」の開発を、当時入社7年目の技術者である鈴木健生氏が主導した。
✅ 油圧式が主流だった時代に、安川電機は得意とする電動式でロボット開発に挑戦し、制御の難しさやメンテナンスの煩雑さを克服することを目指した。
✅ オイルショックによる経営難の中で「ロボット開発は無駄遣い」と批判されながらも、電動式ロボット開発を推進し、後の日本をロボット大国へと発展させる原点となった。
さらに読む ⇒ 東洋経済オンライン出典/画像元: https://toyokeizai.net/articles/-/904351すごい!油圧式が主流だった時代に、電動式ロボットって、画期的だったんでしょうね。
メンテナンスも楽になったんでしょうか?。
1970年代、安川電機は大きな転換期を迎えました。
国産初の全電気式産業用ロボットMOTOMAN-L10を開発。
このロボットは、当時主流だった油圧式ロボットに対して、制御性と保守性に優れる電動式を採用し、自動車産業を中心に品質安定化とコストダウンに貢献しました。
1977年2月23日、NHKの朝のニュースでMOTOMAN L-10がデビュー。
開発を主導したのは、安川電機の若手技術者、鈴木健生氏。
この革新的なロボットは、その後の多種多様な後継機種の開発へと繋がり、安川電機をロボット大国へと押し上げ、世界的なメーカーへと成長させる原点となりました。
日本機械学会の機械遺産第76号にも認定され、産業界に大きな影響を与えました。
いやー、MOTOMAN L-10、ニュースで見たわよ!あのね、当時、道民の私は、未来が来たって思ったもん。すごい技術だよね。
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安川電機の技術革新!FAからロボティクス、バイオ分野まで。革新的な製品とグローバル展開で、未来のモノづくりをリードします。