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帝国ホテルとホテル業界の現在地:コロナ禍とインバウンド需要、株価への影響は?帝国ホテル、コロナ禍からの回復と今後の展望

コロナ禍で明暗が分かれたホテル業界。帝国ホテルは苦戦も、その強固な財務基盤と回復基調に注目!会員制ホテルの好調、インバウンド需要、客室単価上昇など、高級ホテル銘柄の行方を徹底分析。無借金経営、安定配当、高い自己資本比率。今後の株価はどうなる?投資判断のヒントがここに。

帝国ホテルとホテル業界の現在地:コロナ禍とインバウンド需要、株価への影響は?帝国ホテル、コロナ禍からの回復と今後の展望

📘 この記事で分かる事!

💡 コロナ禍におけるホテル業界の明暗を、帝国ホテルとリゾートトラストの比較から分析します。

💡 帝国ホテルの財務構造と、コロナ禍が与えた影響について詳しく解説します。

💡 インバウンド需要の回復と、高級ホテル銘柄への投資戦略について考察します。

本日は、帝国ホテルをはじめとするホテル業界の現状について、多角的に見ていきます。

各章で詳細を解説し、投資判断のヒントとなる情報をお届けします。

コロナ禍におけるホテル業界の明暗:帝国ホテルとリゾートトラストの比較分析

コロナ禍で明暗!ホテル業界、利益を分けたのは?

ビジネスモデルと財務戦略の違い。

コロナ禍でホテル業界は大きな試練に見舞われました。

帝国ホテルは営業赤字を計上しましたが、リゾートトラストは黒字を維持。

売上高営業利益率や、各社のビジネスモデルの違いに注目します。

ビジネスセンスのある人はわかる「帝国ホテルVSエクシブ」コロナ禍のホテル業界で独り勝ちだったのはどっち
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✅ コロナ禍でホテル業界が業績不振の中、帝国ホテルは赤字を計上したが、リゾートトラストは会員権販売が好調で黒字を維持した。

✅ 売上高営業利益率は企業の儲ける力を示す指標であり、営業利益は売上高から売上原価と販管費を差し引いて算出されるため、要因分析が重要である。

✅ 帝国ホテルは無借金経営で資産の大半が現預金や有価証券だが、土地の帳簿価額は低い。リゾートトラストはコロナ禍でも会員権販売が好調で黒字を維持した。

さらに読む ⇒Infoseekインフォシーク - 楽天が運営するニュースサイト出典/画像元: https://news.infoseek.co.jp/article/president_93497/

帝国ホテルとリゾートトラスト、対照的な業績ですね。

帝国ホテルは無借金経営という強みがあるものの、コロナ禍での客足減少が響いたのでしょう。

リゾートトラストは会員権販売が上手くいったことが勝因ですね。

コロナ禍により、ホテル業界は大きな試練に直面しました。

中京大学の矢部謙介教授が重要視する売上高営業利益率を指標とすると、帝国ホテルは稼働率の低下と宴会需要の落ち込みから営業赤字を計上しました

一方、会員制ホテル「エクシブ」を運営するリゾートトラストは、会員権販売が好調で安定した黒字を維持しました。

この対照的な結果は、各社のビジネスモデルと財務戦略の違いを浮き彫りにしています。

2023年3月期決算では、リーガロイヤルホテルやホテルオークラ京都も赤字幅を縮小し、帝国ホテルは黒字化に転換しましたが、リゾートトラストの業績は引き続き好調でした。

なるほど、帝国ホテルとリゾートトラストの比較は、まさに明暗を分けた事例ですね。企業の財務戦略と、外的要因への対応力が、業績に大きく影響することを示唆していますね。

帝国ホテルの財務構造とコロナ禍の影響

帝国ホテルの経営強みは?無借金経営の他に何がある?

土地の帳簿価額が低く、安定した経営基盤。

インバウンド需要の回復と円安を背景に、ホテル業界の客室単価と稼働率は上昇傾向にあります。

帝国ホテルの財務状況を詳細に分析し、今後の成長戦略を探ります。

インバウンド需要で「ホテル経営」が好調 8割のホテルが稼働率80%超、客室単価の最高が続出
インバウンド需要で「ホテル経営」が好調 8割のホテルが稼働率80%超、客室単価の最高が続出

✅ インバウンド需要の回復と円安を背景に、ホテル運営会社13社の客室単価と稼働率が上昇し、多くのホテルでコロナ禍前を上回る水準を記録。

✅ 2023年10-12月期の客室単価は平均1万3,819円と、コロナ禍で最安値だった2021年と比較して69.2%上昇。多くのホテルで稼働率が80%を超え、好調な経営状況。

✅ 2024年3月の訪日外客数が過去最高を更新し、ゴールデンウィークも賑わいを見せる中、客室単価はさらに上昇の見込み。国内旅行客と訪日観光客による客室争奪戦が激化する見通し。

さらに読む ⇒東京商工リサーチ出典/画像元: https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198537_1527.html

客室単価の上昇は朗報ですね。

帝国ホテルの無借金経営は素晴らしいですが、土地の帳簿価額が低い点は、今後の資産活用において課題となるかもしれません。

帝国ホテルの財務状況を詳細に分析すると、その特徴が見えてきます。

2022年3月期の貸借対照表では、流動資産、有形固定資産、投資その他の資産が主な資産として計上されています

流動資産の多くは現預金と有価証券で占められており、無借金経営であることが大きな強みです。

土地の帳簿価額も低く抑えられており、長期間にわたる安定した経営基盤を築いています。

しかし、コロナ禍では、インバウンド需要の減少と客室稼働率の低下が大きな打撃となり、一時的に業績が悪化しました。

2021年3月期には大きな営業赤字を計上しましたが、その後回復基調に転じています。

インバウンド需要は確かに追い風だけど、帝国ホテルの土地の有効活用っていうのは、今後の課題かもしれないね。まあ、あの場所だから、色々な可能性があるとは思うけど。

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インバウンド&高級志向でホテル株に熱視線!帝国ホテルなど注目銘柄の業績と株価を徹底分析。財務状況、配当、今後の成長性を見抜こう!