損切りはなぜ難しい？行動経済学と心理学から読み解く投資家の心理とは？損切りできないあなたへ。感情と経済、プロスペクト理論、そして実践的な投資のコツ。

さて、本日は、投資における人間の心理と、損切りの重要性について掘り下げていきます。

感情に左右されず、賢く資産運用をするために、一緒に学んでいきましょう。

感情と経済：投資における人間の非合理性

投資の世界では、感情に左右されることで、非合理的な判断をしてしまうことがあります。

利益が出ているのに、さらなる上昇を期待して決済しない、または損失が出ているのに損切りできないといった経験は、多くの方がしているのではないでしょうか。

欲張って100万円損した話。ホモエコノミクスは居ないし感情と欲望は半端ない

公開日:2017/06/11

✅ 株取引では利益が出ても欲が出てしまい、もっと利益を得ようとして結果的に損失を出すことがある。

✅ 損切りは苦痛を伴い、感情的に合理的な判断が難しく、保有銘柄の評価益が出ても、決済せずに損失を確定してしまうケースがある。

✅ 過去の例として、利食いせずに放置して損失を拡大したケースや、逆に利益が出ても決済できず損失を被った経験が紹介されている。

さらに読む ⇒ もちどらどっとこむ出典/画像元: https://mochidra.com/archives/1819

なるほど、利益が出ている時はもっと欲が出て、損をしている時は損切りしたくない気持ちになるのは、多くの人が経験することですね。

感情が判断を鈍らせるというのは、とても納得できます。

投資の世界では、感情が判断を鈍らせ、非合理的な行動を引き起こすことがあります。

これは、経済学の「ホモ・エコノミクス」という、人間は完全に合理的であるという前提に反するものです。

実際には、利益が出てもさらなる上昇を期待してしまい、損切りを躊躇してしまうことが多々あります。

これは、スマホでリアルタイムに損益を確認できる現代の環境によって、さらに助長されています。

なるほど、それは興味深いですね。まさに、多くの投資家が経験することです。感情に左右されず、ロジカルに判断することが、投資で成功するためには不可欠ですな。

プロスペクト理論と損切りのジレンマ

プロスペクト理論は、不確実な状況下での人間の行動を説明する理論です。

人は損失を回避しようとする心理が強く働き、これが損切りを難しくする要因の一つとなっています。

今回は、このプロスペクト理論について詳しく解説します。

プロスペクト理論をわかりやすく言うと？投資家必修の行動経済学

公開日:2024/02/15

✅ プロスペクト理論は、不確実な状況下での人間の行動を説明する理論であり、編集、価値関数、加重関数の3段階を経て意思決定が行われる。

✅ 編集段階では、情報を簡略化し、選択肢を絞り込む。価値関数では、結果の感情的なインパクトを主観的に評価し、損失回避的な心理が働く。

✅ 加重関数では、事象の起こりやすさを主観的に評価し、レアな事象は過大評価、よくある事象は過小評価される傾向がある。

さらに読む ⇒サク式出典/画像元: https://imassara.com/prospect-theory/

プロスペクト理論、初めて聞きました。

損失を確定することへの苦痛、すごくよくわかります。

私も以前、損切りできずに大きな損失を出してしまった経験があるので、すごく共感できます。

行動経済学の視点から見ると、人間は損を回避するためにリスクを冒す傾向があります。

これは「プロスペクト理論」と呼ばれ、株式投資における損切りができない大きな理由の一つです。

この理論は、人間が損失を確定することへの苦痛を感じ、損切りを先延ばしにしてしまう心理を説明しています。

過去のトレード経験から、利益を逃したり、損切りが遅れたりする失敗例が数多く存在します。

ほんと、人間心理って面白いよね。損失を確定するのは、やっぱり誰でも嫌なんだよね。あたしも、あの時、もっと早く損切りしてれば…って後悔したこと、何度もあるわ。