『ファスト化する日本建築』の問題点とは?森山高至氏の指摘とイベント開催について?建築エコノミスト森山高至氏の新著とイベント情報
日本の建築はなぜ「ファスト」になったのか? 建築エコノミスト森山高至氏が、住宅から公共施設まで、日本の建築業界の「ファスト化」が招く負の影響を鋭く斬る! 早期老朽化、フェイク建材、人材不足… 本書は、現代建築が抱える構造問題を浮き彫りにし、未来の建築のあり方を問いかける。7/11開催のトークイベントでは、匠やi+i設計事務所も参加。持続可能な建築を考える、必見の一冊 & イベント!
💡 森山高至氏の著書『ファスト化する日本建築』が、建築の「ファスト化」による問題点を指摘している。
💡 都市部の住宅事情の変化、狭小住宅の増加と庭の消失など、現代の住宅事情を解説している。
💡 7月11日に新潟東映ホテルで開催されるイベントでは、建築の未来を考える議論が行われる。
本日は、建築エコノミスト森山高至氏の著書『ファスト化する日本建築』について、その内容と関連イベントの情報をお届けします。
ファスト化する建築:その現実と問題点
日本の建築、なぜ「ファスト化」が問題?
質や持続性を損なうから。
建築業界の「ファスト化」がもたらす影響について、森山氏の著書をもとに解説します。
建物の早期劣化、質の低下、職人不足、都市計画の乱れなど、様々な問題が指摘されています。

✅ 建築エコノミストの森山高至氏の著書は、建築業界の「ファスト化」の問題点を指摘し、早さ・安さ・簡単さを重視する傾向が、建物の早期劣化や質の低下、職人不足、都市計画の乱れなど、様々な問題を引き起こしていると解説している。
✅ 本書は、公共施設、商業施設、住宅、建築人材、都市、国際社会など、多岐にわたるテーマを通じて、建築の「ファスト化」がもたらす影響を詳細に分析し、建築文化の歴史的背景を踏まえながら、現代の建築業界が抱える問題の本質を明らかにしている。
✅ 著者は、写真映えを優先するデザインやフェイク建材の蔓延、大規模修繕の問題など、身近な事例から、オリンピックや大阪・関西万博といった大規模プロジェクトまでを例に挙げ、建築の「ファスト化」が社会全体に与える影響を考察している。
さらに読む ⇒扶桑社出典/画像元: https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594100063森山氏の分析は、建築業界が抱える問題の本質を突いていますね。
早さや安さを追求するあまり、長期的な視点が欠けているという点は、深く考えさせられます。
建築エコノミストの森山高至氏による著書『ファスト化する日本建築』は、日本の建築業界における「ファスト化」の進行とその負の影響を浮き彫りにしています。
本書は、住宅、公共施設、商業施設、都市計画、そして国家プロジェクトに至るまで、幅広く見られる迅速・低コスト・簡易性を優先する傾向が、建築の質や持続性を損なっていると指摘しています。
著者は、公共施設の早期老朽化、フェイク建材の多用、そして建築人材の高齢化といった、業界が抱える構造的な問題点を具体的な事例を通して解説し、建築が本来持つべき「長く使われる」「じっくり考える」という価値観の重要性を訴えています。
この問題提起は、現代の建築業界が直面する課題を明確にし、未来の建築のあり方を問いかけるものです。
なるほど、業界の構造的な問題点が浮き彫りになっているんですね。短期的な利益ばかり追い求める風潮は、色んな業界で問題になってますからね。
都市部の住宅事情:変化と課題
都市の住宅事情、昔と今で何が変わった?
土地価格高騰で「細長過ぎる家」が増加。
都市部における住宅事情の変化について、解説します。
土地価格の高騰により、広い庭付きの住宅が減少し、狭小住宅が増加している現状を詳しく見ていきます。

✅ 都市部では土地価格の高騰により、広い土地を分割して狭小住宅を建てる動きが活発化している。
✅ 昭和時代には一般的だった100坪程度の土地を、相続や売却を機にさらに細分化して、間口が狭い住宅が建てられるようになった。
✅ かつては庭付きの家が一般的だったが、現在では都市部でその規模の家を購入することは難しくなり、庭の存在も失われつつある。
さらに読む ⇒Infoseekインフォシーク - 楽天が運営するニュースサイト出典/画像元: https://news.infoseek.co.jp/article/president_94563/都市部の住宅事情の変化は、時代の流れを感じさせますね。
かつての豊かな住環境が失われつつあるのは、少し寂しいです。
本書では、都市部における住宅の変化についても言及されています。
土地価格の高騰が、かつての広い庭付き一戸建て住宅の姿を変え、間口が狭い「細長過ぎる家」が増加している現状を分析しています。
かつて100坪の土地に建てられた、庭と広く間取りのある住宅(例 サザエさんの家)は、高い土地価格によって、今や一般には手が届きにくくなっています。
住宅に必要な広さを確保し、さらに庭を維持するには、現代の建築制限下では困難を伴うことが多いのです。
戦後の住宅事情を考慮して制定された法律も、土地価格の上昇という新たな問題に直面し、快適な住環境の実現を難しくしています。
んだね〜。昔はもっと広い家に住んでたんだけどね、最近は狭い家ばっかりだもんね。庭とか、もう夢の話だわ。
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建築の「ファスト化」問題を斬る!森山高至氏が新潟でトークイベント開催。公共施設の老朽化、偽装建材…持続可能な建築の未来を語り合う!