Diamond Edge Logo Menu opener

PBRって何?〜初心者にもわかりやすく解説!PBRと日本株の未来は?〜PBR1倍割れ脱却を目指す東証と、企業価値向上のための施策

企業の割安度を測るPBR(株価純資産倍率)を徹底解説!1倍割れは本当に買い?東証が改善を求める背景とは?PBRの計算方法から注意点、PERやROEとの関係性まで、バリュー投資に役立つ情報を凝縮。低PBR銘柄の落とし穴や、PBR-ROEモデルなど、具体的な投資戦略も紹介します。投資判断に役立つ情報が満載。

PBRって何?〜初心者にもわかりやすく解説!PBRと日本株の未来は?〜PBR1倍割れ脱却を目指す東証と、企業価値向上のための施策

📘 この記事で分かる事!

💡 PBR(株価純資産倍率)は、株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標です。

💡 東証はPBR1倍割れ企業に対し、資本活用や情報開示を求めています。

💡 PBRは、PERやROEと組み合わせて、企業の総合的な評価に役立てます。

それでは、PBRについて、いくつかのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。

PBRの基礎と東証の動き

PBR1倍割れって何?上場企業に何が求められてるの?

株価割安!東証は企業価値向上を求めてる。

PBR(株価純資産倍率)と、東京証券取引所(東証)の動きについて解説します。

東証が上場企業に求めるPBR1倍割れ対策とは?。

今さら聞けない「PBR1倍割れ」とは?日本企業がとるべき対策は?
今さら聞けない「PBR1倍割れ」とは?日本企業がとるべき対策は?

✅ 東京証券取引所(東証)が、上場企業に対しPBR1倍割れの問題を指摘し、資本収益性や株価を意識した経営を求めている。

✅ PBR1倍割れは、株式価値よりも解散価値が高いと評価されている状態であり、市場からの成長期待が低いことを示唆している。

✅ PBR1倍割れの対策として、成長投資、株主還元策、事業ポートフォリオの見直しなどが挙げられ、特に多角化企業は事業ポートフォリオ変革に取り組むことが重要視されている。

さらに読む ⇒日本M&Aセンター出典/画像元: https://www.nihon-ma.co.jp/columns/2023/x20231120/

PBR1倍割れ、結構深刻な問題なんですね。

企業は株価を意識した経営を求められているわけですね。

PBR(株価純資産倍率)は、企業の株価が1株あたり純資産の何倍であるかを示す指標で、株価の割安・割高を判断する上で重要な役割を果たします

計算式は「株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)」であり、BPSは「純資産 ÷ 発行済株式数」で求められます。

一般的に、PBRが1倍を下回る「1倍割れ」は株価が割安であると解釈されます。

しかし、東証はPBR1倍割れを解消するよう上場企業に要請しており、2023年3月にはプライム市場の約半数、スタンダード市場の約6割の企業が1倍割れの状態でした。

この背景には、日本株の低評価を改善し、企業価値向上を目指す東証の意図があります。

東証は、PBR1倍割れ企業に対し、資本の活用状況、株価・時価総額の評価に関する議論、改善に向けた方針や取り組みの開示を求めています。

なるほど、PBR1倍割れは企業にとって改善すべき課題なんですね。企業価値向上のために、うちの会社でも対策を講じなければ。

PBRの解釈と活用方法

PBRだけで投資は危険?何を一緒に見るべき?

PBRに加え、財務状況やPERも参考に!

PBR(株価純資産倍率)の解釈と、PBRをどのように活用していくかについて解説します。

株価が割安か割高かを判断する上での注意点とは?。

PBRとは? 1倍割れは割安なのか? 正しい見方を野村證券が解説 シニア・ストラテジスト小髙貴久
PBRとは? 1倍割れは割安なのか? 正しい見方を野村證券が解説 シニア・ストラテジスト小髙貴久

✅ PBR(株価純資産倍率)は、企業の資産価値に対する株価の評価指標であり、株価÷1株当たり純資産(BPS)で計算される。

✅ PBRは、企業の純資産(資産から負債を差し引いたもの)と発行済み株式数から計算され、1倍割れは投資家が企業の将来性を悲観的に見ている可能性があることを示す。

✅ PBRだけでなく、PER(株価収益率)などの他の指標も合わせて考慮し、企業の収益力や成長力も評価する必要がある。

さらに読む ⇒野村證券|資産運用のご相談、株式・投資信託・債券をはじめ資産運用コンサルティングの証券会社出典/画像元: https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0382/

PBRだけじゃなくて、色んな指標を参考にしないとダメってことですね。

難しいけど、大事なことですね。

PBRは、株価が企業の解散価値と比較して割安かどうかを示す指標ですが、単独で判断するのではなく、企業の財務状況、成長性、業界の特性などを考慮して総合的に判断することが重要です。

PBR1倍を基準に割安・割高を判断し、低いほど割安と評価できますが、業種によってPBRの平均は異なり、銀行業やパルプ・紙業など1倍未満と低く評価される傾向もあります。

PBRは、赤字企業にも適用できるという利点があります。

しかし、PBRは実績値を使用するため、期中に純資産を大きく毀損するような悪材料があっても、決算発表まで1株当たり純資産が修正されないという注意点があります。

また、成長性の低い銘柄は低PBRのまま放置されることもあり、PBRだけで株価が上がるとは限りません。

PER(株価収益率)など他の指標も参考にし、投資判断を行うようにしましょう。

PBRはあくまでも目安であって、企業の成長性とか、色んな要素を考えなきゃダメってことね。でも、赤字の会社でも使えるのは、便利だわ。

次のページを読む ⇒

PBR、PER、ROEを理解して企業価値を評価! バリュー投資の鍵はPBR-ROEモデル。 株価判断には多角的視点が不可欠。