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中川政七商店の挑戦:300年の歴史と『日本の工芸を元気にする!』ビジョンとは?中川政七商店の革新:伝統とビジョンが織りなす未来

300年超の歴史を持つ中川政七商店。麻織物問屋から変貌を遂げ、「日本の工芸を元気にする!」ビジョンを掲げ、工芸SPAを確立、売上10倍超えを達成。職人・企業・顧客にとってフェアな価格設定、産地支援も行う。能登半島地震支援など社会貢献も。14代社長のもと、チームワーク重視の経営へ。山口周氏の社外取締役就任で、日本の工芸と豊かな暮らしを追求します。

中川政七商店の挑戦:300年の歴史と『日本の工芸を元気にする!』ビジョンとは?中川政七商店の革新:伝統とビジョンが織りなす未来

📘 この記事で分かる事!

💡 江戸時代創業の老舗、中川政七商店の歴史と、日本の工芸を元気にすることを目指すビジョンを紹介します。

💡 製造小売と産地支援を両輪としたビジネスモデル、ヒット商品やコラボレーション事例を解説します。

💡 震災支援や新たなリーダーシップ、そして社外取締役との連携など、未来に向けた取り組みを考察します。

それでは、中川政七商店の歴史、ビジョン、そして今後の展望について、詳しく見ていきましょう。

江戸時代からの挑戦:ビジョンが導く革新

中川政七商店、なぜ工芸業界を元気にする?

衰退する業界への危機感と、自社製品製造の危機感。

中川政七商店は、創業の地である奈良に複合商業施設をオープンし、体験型コンテンツを通じて奈良の魅力を発信しています。

その背景には、どのような思いがあったのでしょうか?。

中川政七商店初の複合商業施設・まちづくりの拠点 「鹿猿狐ビルヂング」4月14日グランドオープン
中川政七商店初の複合商業施設・まちづくりの拠点 「鹿猿狐ビルヂング」4月14日グランドオープン

✅ 中川政七商店が創業の地である奈良県奈良市元林院町に、複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」を2021年4月14日に開業。

✅ 施設内には、中川政七商店の旗艦店、猿田彦珈琲の関西初出店、ミシュラン一つ星レストランによるすき焼き店「きつね」、コワーキングスペース「JIRIN」が出店。

✅ コンセプトは「路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良」で、体験型コンテンツを通じて、奈良の魅力を発信する拠点を目指す。

さらに読む ⇒中川政七商店オンラインショップ|日本の工芸を元気にする!出典/画像元: https://www.nakagawa-masashichi.jp/staffblog/blog/b721/?srsltid=AfmBOooDlk5wZxZ8ZtyiRppJclgmFv8eEsi9uUYOdiFOS0e34EVgEw_F

奈良の魅力を発信する拠点ですか。

まさに、歴史と文化が息づく奈良にふさわしい試みですね。

様々な店舗が入っているのも魅力的です。

享保元年創業の老舗、中川政七商店は、300年以上の歴史を持つ麻織物問屋から、工芸をベースにした生活雑貨ブランドへと変貌を遂げました。

2007年からは「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、十三代の中川政七氏のリーダーシップのもと、経営再生コンサルティングや地域活性事業にも貢献しています。

このビジョンは、衰退する工芸業界への危機感、生活雑貨部門の立て直し経験からの可能性への確信、そして、廃業する工房の増加による自社製品の製造継続の危機感という、当事者としての強い思いが重なり合って生まれたものです。

このビジョンのもと、同社は工芸業界初のSPA (製造小売業) を確立し、直営店でのブランディングを行いました。

その結果、売上を10倍以上に成長させることに成功しました。

2021年には複合商業施設「鹿狐猿ビルヂング」をオープンするなど、その活動は多岐にわたっています。

素晴らしいですね!300年以上の歴史を持つ老舗が、時代のニーズに合わせて変化し続ける姿に感銘を受けました。SPAを確立して売上を10倍以上って、すごい!

二つの柱:製造小売と産地支援

中川政七商店の強みは?製造小売と産地支援、具体的に何してる?

製造小売と産地支援。ヒット商品は花ふきん!

中川政七商店は、ビジネスモデルとして、製造小売と産地支援という二つの柱を立てています。

それぞれの取り組みについて、詳しく見ていきましょう。

大日本市WEB│中川政七商店
大日本市WEB│中川政七商店

✅ 中川政七商店は、300年の歴史を持つ奈良県の老舗で、「暮らしの道具」をコンセプトに機能的で美しいアイテムを販売している。

✅ 品質と使い心地を重視し、愛着を持って長く使える商品を提案している。

✅ 現在は「ふきん」と「みくじ」の卸販売を行っている。

さらに読む ⇒大日本市WEB│中川政七商店出典/画像元: https://www.dainipponichi.jp/shop/r/r22/

高品質で長く使える商品って、良いですよね。

最近は、使い捨てじゃなくて、ちゃんとメンテナンスして長く使えるものが、すごく人気みたいですし。

中川政七商店のビジネスモデルは、製造小売と産地支援を二つの柱としています。

製造小売では、全国800のメーカーと連携し、約15名のデザイナーが工芸を現代の暮らしに取り入れやすいように工夫した商品を開発しています。

ヒット商品である「花ふきん」は、蚊帳の生地を活かした大判薄手のふきんで、様々な用途に使えるサステナブルなアイテムとして人気を博しています。

一方、産地支援では、工芸メーカー向けのコンサルティングや教育講座、合同展示会「大日本市」の開催などを通じて、工芸の経営や流通をサポートしています。

経営再生コンサルティングでは、長崎県の陶磁器メーカー「マルヒロ」や新潟県の包丁メーカー「庖丁工房タダフサ」など50社以上の工芸メーカーを支援し、産地の活性化に貢献しています。

ほほー、製造小売と産地支援ですか。デザインだけじゃなくて、経営や流通までサポートしてるってのが、すごいよね!まさにwin-winの関係ってやつだね!

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中川政七商店、価格と理念を両立。能登半島地震支援やチームワーク重視の経営へ。山口周氏を社外取締役に迎え、上質なものづくりと豊かな暮らしを追求します。