REVOLUTION社（旧原弘産）株主優待制度はなぜ崩壊した？個人投資家の損失とガバナンスの問題とは？REVOLUTION社の株主優待制度崩壊の真相：第三者委員会報告書から読み解く

いかがでしたでしょうか。

それでは、REVOLUTION社を巡る一連の出来事について、さらに詳しく見ていきましょう。

出会いと買収劇の始まり

新藤弘章氏が美山俊氏と出会い、REVOLUTION社の役員に就任。

実業に関わることに意欲を見せるも、その後、高額株主優待が幻に終わる可能性が示唆されました。

けいざい＋）市場の虚飾：３ 「お前は解任や」高額株主優待は幻に：朝日新聞

公開日:2025/09/04

✅ 東大出身でマッキンゼーを経ていた新藤弘章が、上場会社の買収を進める合同会社FO1の代表社員、美山俊と出会い、次のステップを模索していた。

✅ 記事は、神戸市の居酒屋での出来事をきっかけに、高額株主優待が幻に終わる可能性について触れている。

✅ 詳細については有料記事で、無料期間中に解約すれば料金はかからない「U30応援割」というキャンペーンも実施されている。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/DA3S16294826.html

新藤氏の熱意と、買収という大きな動きに興味を惹かれますね。

まるで、これから始まるドラマの序章のようです。

2023年9月、元経産官僚の新藤弘章氏（35歳）は、建築会社社長との食事会で合同会社FO1代表の美山俊氏（64歳）と出会い、上場会社の買収案件を知りました。

実業に関わりたいという新藤氏は、美山氏の熱意に惹かれ、買収対象であるREVOLUTION社の役員に就任。

しかし、この会社は後に高利回りの株主優待を発表し、未実施のまま廃止に至る事態を引き起こします。

この出会いから、REVOLUTION社を巡る一連の出来事が始まります。

なるほど。買収劇の始まりから、もうすでに不穏な空気が漂っているように感じますね。情報収集は大切です。

株主優待制度と子会社化

REVOLUTION社は、高額な株主優待制度を発表し、株価上昇を狙いましたが、わずか数ヶ月後に廃止となりました。

その背景には、様々な要因が絡んでいます。

レボリューションのQUOカードPay 12万円分の株主優待廃止が株価に与えた衝撃と今後の動向を徹底解説

公開日:2025/05/04

✅ 株式会社REVOLUTION（旧・原弘産）は、高額な株主優待制度を発表しましたが、わずか数ヶ月後に廃止し、株価が暴落。投資家の信頼を大きく損ないました。

✅ 廃止の理由は、連結子会社の株主との間で重大な齟齬が発生し、想定外の株式売却が起きたため。これにより、優待にかかるコストが膨大になり、会社の財務負担が大きくなる恐れが生じました。

✅ 新設から間もなくして廃止、社長の辞任など、一連の対応の不透明さも、投資家の不信感を招いています。

さらに読む ⇒JUN BLOG出典/画像元: https://jusan-blog.com/revolution/

個人投資家にとっては、大きな期待が裏切られた形になりますね。

企業の信頼を失うことは、非常に深刻な問題です。

2024年、REVOLUTION社は株式交付によりWeCapital株式会社を買収。

これは、ヤマワケエステートの立ち上げにかかった費用を大きく上回る評価で成功と見なされました。

WeCapitalの子会社化に伴い、REVOLUTION社は、2000株以上保有の株主に年間12万円分のQUOカードPayを贈呈する株主優待制度を発表。

発表前400円台だった株価は600円台に上昇し、新藤社長も新株予約権を引き受けるなど、業績向上への期待が高まりました。

しかし、REVOLUTION社は買収資金を金融機関借入や公募増資で調達することは難しいと判断し、株式交付を選択しました。

WeCapitalの直近4ヶ月（2024年6月～9月）の営業利益見通しは5.86億円と黒字化が見込まれましたが、詳細な財務状況は開示されていません。

この株主優待、魅力的に見えたけど、裏には何かあったんですね。北海道の企業って、株主還元に熱心なイメージがあったから、ちょっと意外だな。