上関町中間貯蔵施設問題とは？町民の意見や今後の課題を徹底解説！使用済み核燃料中間貯蔵施設問題を巡る現状

それでは、上関町中間貯蔵施設について、計画の始まりから、町民の意見、そして今後の課題に至るまで、詳しく見ていきましょう。

上関町中間貯蔵施設計画の始まりと現状

中国電力と関西電力が計画する上関町の中間貯蔵施設は、周辺自治体や住民から反発を受けています。

この計画の始まりと現状について見ていきましょう。

中間貯蔵施設「上関だけの問題ではない」 周辺自治体警戒 山口

公開日:2023/11/24

✅ 中国電力と関西電力が山口県上関町で計画している中間貯蔵施設に対し、周辺自治体の首長や住民から反発や戸惑いの声が上がっている。

✅ 上関町に隣接する柳井市の一部にある平郡島の住民は、中間貯蔵施設の建設に際し、100％の安全が担保されない限り同意しないよう市長に要望した。

✅ 計画を進める上で、周辺自治体の理解を得ることが大きな課題となっている。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/articles/20231025/k00/00m/040/307000c

計画に対する地元住民の懸念は理解できます。

安全性が100%保証されない限り、同意できないという意見は当然のことでしょう。

周辺自治体の理解を得ることが、今後の大きな課題となります。

中国電力が山口県上関町に提案している使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画は、原発交付金の減少に対する地域振興策としての側面を持っています。

この計画は、町内の原発新設計画が中断する中、新たな地域振興策を求める町の意向を受けて提案されたものです。

2023年8月以降の地質調査の結果、建設予定地が「立地可能」と判断され、巨大津波の形跡や活断層は見られませんでした。

しかし、地元住民や周辺自治体からは計画に対する懸念の声が上がっており、柳井市の平郡島の住民代表らは、県庁に計画反対を求める要望書を提出しています。

この計画は、全国的な課題である使用済み核燃料の保管場所として、青森県むつ市に次ぐ2カ所目の施設となる可能性があります。

なるほど、原発交付金の減少が、この計画の背景にあるんですね。地域振興策としての側面もあるのか。計画がスムーズに進むことを期待したいところですが、地元住民の不安を払拭することが重要ですね。

中間貯蔵の方法と安全性への懸念

使用済み核燃料の保管方法には、湿式貯蔵と乾式貯蔵があります。

それぞれの特徴と、乾式貯蔵の安全性への懸念について見ていきましょう。

使用済み核燃料を中間貯蔵する方法「乾式貯蔵」とは？ 青森県：朝日新聞

公開日:2024/06/13

✅ 使用済み核燃料の保管方法には、プールで冷やす「湿式貯蔵」と、空気の自然対流を利用してキャスクを冷やす「乾式貯蔵」がある。

✅ 乾式貯蔵は、使用済み核燃料から発生する熱を利用し、建屋内の空気循環によって冷却を行う仕組みで、電気は基本的に不要。

✅ 核燃料サイクルの遅れから、各原発のプールが満杯になる可能性があり、乾式貯蔵施設の建設が計画されている。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル：朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASS6F0532S6FUNHB003M.html

乾式貯蔵は、電気を使わないエコな貯蔵方法ですね。

とはいえ、キャスクの耐用年数や、地震などの災害時のリスクは気になります。

安全対策は万全にしてほしいものです。

使用済み核燃料の中間貯蔵は、再処理までの期間、乾式貯蔵システムを用いて行われます。

これは、使用済み核燃料を輸送・貯蔵兼用の容器（キャスク）に入れて保管する方法で、施設の建設場所は原発敷地内または敷地外が考えられます。

むつ市のリサイクル燃料貯蔵(株)が建設中の施設は、東京電力と日本原電の使用済み燃料を貯蔵する予定で、貯蔵規模は5000トン・ウラン（tU）です。

しかし、キャスクの耐用年数や点検方法、異常発生時の対応など、安全上の懸念も指摘されています。

特に、キャスク内での臨界発生の危険性や、地震等による破損の可能性が懸念されています。

乾式貯蔵っちゅうのは、電気を使わねーってのはエエね。でも、キャスクの安全性が気になるところだべさ。地震とか起きたら、どーすんだろーな。