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リニア新幹線 静岡工区問題:水、土砂、環境問題の行方?静岡工区の現状:土砂処理、水枯渇、環境への影響

リニア中央新幹線静岡工区、環境問題が山積!370万立方メートルの土砂処理計画を巡り、静岡県とJR東海が対立。南アルプスの環境影響、汚染土壌、水資源への影響、生態系への影響など、様々な課題が浮上。両者の協議は難航し、着工への道は険しい。環境アセスメントの課題、代替案の検討、持続可能な社会への模索が続く。

リニア新幹線 静岡工区問題:水、土砂、環境問題の行方?静岡工区の現状:土砂処理、水枯渇、環境への影響

📘 この記事で分かる事!

💡 静岡県内工事の難航。大井川の水量減少、土砂置き場問題が主な原因。

💡 JR東海と静岡県の対立と協議。環境への影響評価を巡り、両者の主張が対立。

💡 水資源問題と生態系への影響。JR東海の対策と静岡県の懸念点とは?

それでは、リニア新幹線の静岡工区を巡る様々な問題について、詳しく見ていきましょう。

静と動:繰り返される協議と変化する状況

リニア静岡工区、最大の争点は?環境リスク?

土砂処理と南アルプスへの環境影響。

リニア新幹線の静岡工区を巡る問題は、その工事の開始から現在に至るまで、様々な要因が複雑に絡み合い、解決への道筋は未だ見えていません。

リニアでJR東海を悩ませるもうひとつのハードル 静岡県は工事で出る土砂置き場にも反対【静岡発】

公開日:2023/05/23

リニアでJR東海を悩ませるもうひとつのハードル 静岡県は工事で出る土砂置き場にも反対【静岡発】

✅ リニア新幹線の静岡県内工事は、大井川の流量減少問題に加え、工事で発生する土砂の置き場についても、JR東海の計画に静岡県が反対している。

✅ JR東海は、土砂のうち「要対策土」を藤島沢に置く計画だが、静岡県は2022年施行の盛土条例に違反するとして認めておらず、条例では事業区域外への土砂の持ち出しを認めないとしている。

✅ 静岡県は、2021年の熱海土石流災害を教訓に厳しい盛土規制条例を施行し、ユネスコエコパークである南アルプスの環境保全と、水資源への影響を重視している。

さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/531468?display=full

土砂問題を中心に、静岡県とJR東海の対立が鮮明ですね。

条例違反や環境への影響を考慮した結果、JR東海の対応も変化していますね。

静岡県が進めるリニア中央新幹線静岡工区を巡る問題は、大量の土砂処理計画から始まりました。

JR東海は、約370万立方メートルもの土砂の処理として、大井川流域への恒久的な土砂置き場を計画。

これに対し、静岡県は南アルプスの環境への影響を懸念し、特に土石流、地すべり、濁水流出、生態系への影響を考慮した調査と対策を求めています

JR東海は、当初「汚染土壌は発生しない」と主張していましたが、2022年に施行された静岡県の盛土環境条例を受け、汚染土壌発生の可能性を認め、要対策土施設「藤島」の適用除外を求めるなど、対応を転換しました。

一方、静岡県は、全幹法の事業区域外であることを理由に条例の適用除外を認めない姿勢を示しています。

このように、両者の間では、計画の細部、リスク管理の手法、そして環境への影響評価について、活発な協議が繰り広げられています。

ふむ、両者の主張と対立が明確ですね。特に、静岡県の厳しい姿勢は、環境保護への強い意識の表れでしょう。この問題は、長期化しそうですね。

水と生態系:二つの課題と解決への道筋

リニア工事、大井川への影響は?JRの対策と静岡県の懸念とは?

湧水対策、生態系対策を講じるも、静岡県は着工に慎重。

大井川の水資源問題は、リニア新幹線工事における重要な課題の一つです。

今回は、その解決に向けたJR東海の提案と、それに対する静岡県の対応について見ていきましょう。

リニア工事の水問題が前進「田代ダム案」を大井川流域の市町が ...
リニア工事の水問題が前進「田代ダム案」を大井川流域の市町が ...

✅ リニア中央新幹線の工事による大井川の水量減少問題に関し、JR東海が提案していた「田代ダム案」について、大井川利水関係協議会が正式に「了解」しました。

✅ JR東海は、山梨県側での取水量を抑え、静岡県側の水量を確保する「田代ダム案」について、利水協の了解を求めており、利水協は冬場の渇水期対応や不測の事態への対応についてJR東海に説明を求めています。

✅ 川勝平太知事は、この案が河川流量への影響を回避する保全策になり得るとしながらも、トンネル湧水による影響への懸念を表明し、専門部会での継続的な対話が必要であるとしています。

さらに読む ⇒@S[アットエス]出典/画像元: https://www.at-s.com/life/article/ats/1365844.html

田代ダム案が利水協の了解を得たのは、大きな一歩ですね。

ただ、トンネル湧水の問題など、まだ課題は残っています。

専門部会での継続的な対話が重要ですね。

トンネル掘削による大井川の水資源への影響について、JR東海は、地質調査や薬液注入による湧水量の低減、導水路トンネルによる湧水の全量大井川への還流などの対策を講じています

また、湧水流出期間中の代替案として、田代ダムの取水量を調整し、湧水流出量と同量を大井川に還元する「田代ダム案」も検討されています。

さらに、国土交通省の有識者会議では、これらの対策によって中下流域の河川流量への影響は小さいとの報告がされています。

一方、生態系への影響に関しても、JR東海は環境保全措置を講じており、大気環境、水環境、土壌環境、動物・植物・生態系への影響を最小限に抑えるための対策が進められています。

しかし、静岡県は、生態系対策について議論が尽くされていないと批判しており、着工へのハードルは依然として残っています。

水の問題は、ホンマにデリケートな問題だよね。JR東海も色々対策しとるみたいだけど、生態系への影響とか、まだまだ議論の余地あり、って感じだよね。

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リニア中央新幹線、環境問題が山積! 汚染土壌問題、自然公園への影響… JR東海は対策を模索。環境アセスメント見直しも。持続可能な社会への挑戦。