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テンセントのAI戦略転換:エンボディドAIプラットフォーム「Tairos」とは?ヒト型ロボットの「頭脳」となるAIプラットフォーム「Tairos」とは

中国IT大手テンセントが、ヒト型ロボット開発を変革!AI開発プラットフォーム「Tairos」を発表。ロボットの思考・知覚・行動を担うAIモデルをクラウドで提供し、開発企業の障壁を打破。自律行動を支援し、パートナー企業と共にエンボディドAIビジネスを加速。ハードウェアは作らず、AIモデル外販で、ロボット開発を革新!

テンセントのAI戦略転換:エンボディドAIプラットフォーム「Tairos」とは?ヒト型ロボットの「頭脳」となるAIプラットフォーム「Tairos」とは

📘 この記事で分かる事!

💡 テンセントがロボット開発におけるハードウェアからソフトウェアへの戦略転換を図っている。

💡 ロボットの「頭脳」となるAIモデルを開発企業に外販するビジネスモデル。

💡 Tairosプラットフォームは、ロボットの思考、知覚、行動を支援する3つのAIモデルを提供。

本日は、中国のIT大手テンセントが発表した、ヒト型ロボット向けのAI開発プラットフォーム「Tairos」について、詳しく見ていきましょう。

ロボット研究への長期的な取り組みと戦略転換

テンセント、ロボット開発の方向転換!その理由は?

ソフトウェアに注力するため。

本章では、テンセントのロボット研究における長期的な取り組みと、戦略転換について掘り下げていきます。

ロボット開発を取り巻く環境の変化、そしてテンセントの具体的な戦略について解説します。

2023年5月に新社長に就任したJean
2023年5月に新社長に就任したJean

✅ 自律型モバイルロボット(AMR)を使った自動化への投資が再活性化し、ロジスティクス、エレクトロニクス、自動車産業などで拡大が見込まれる。

✅ 労働力不足を背景に、自動化への需要が高まり、ロボットが単調な作業を代替することで、労働環境の改善も期待される。

✅ 自動化の導入には、従業員の不安を払拭するための明確なコミュニケーションと、従業員を巻き込んだトレーニングが重要となる。

さらに読む ⇒PR TIMES|プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000077773.html

ロボットの自動化への期待が高まる中、従業員の理解とトレーニングが重要とのことですね。

企業としても、積極的に情報開示を進める必要がありそうです。

中国のIT大手テンセントは、長年にわたりロボット開発に取り組んできました。

2018年には、創業者である馬化騰CEOの主導のもと、ロボット研究組織RoboticsXを設立し、犬型ロボットなど様々な試作機を発表してきました。

しかし、2025年には、それまでのハードウェア開発から、自社の強みであるクラウドやビッグデータなどのソフトウェア分野に研究の重点を置く戦略へと大きく転換しました

なるほど、テンセントはハードからソフトへシフトですか。我が社も、AI技術の活用を検討せねば。ロボット開発に投資するなら、Tairosのようなプラットフォームは魅力的だな。

ロボット開発企業が抱える課題と解決策

ロボットAI開発の課題とは?解決策は?

先行投資の壁。Tairosプラットフォームが解決!

この章では、ロボット開発企業が直面する課題と、それを解決するためのテンセントの取り組みに焦点を当てます。

高額な初期投資、そしてその解決策となるTairosプラットフォームについて見ていきましょう。

ロボットに自ら考える力を。エンボディドAI技術「X Square」、世界最大スケールの基盤モデルを開発

公開日:2024/12/10

ロボットに自ら考える力を。エンボディドAI技術「X Square」、世界最大スケールの基盤モデルを開発

✅ 中国のスタートアップ企業「X Square」が、エンボディドAI(身体性を持ったAI)の開発資金としてプレシリーズAで約20億円を調達しました。

✅ X SquareはエンボディドAIの基盤モデル開発に注力しており、汎用型AIモデルの訓練と実用化を目指しています。彼らは、LLM技術を活用し、ロボットに知覚やタスク計画能力を与えることを目指しています。

✅ X Squareは、世界最大級のパラメータスケールを持つエンボディドAI向け基盤モデル「WALL-A」を完成させるなど、開発を加速させています。

さらに読む ⇒36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア出典/画像元: https://36kr.jp/316907/

エンボディドAIの開発には莫大な資金が必要なのですね。

Tairosのようなプラットフォームが登場することで、開発のハードルが下がるかもしれませんね。

RoboticsXの研究チームによる中国各地のロボット開発企業への調査の結果、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)向けの複雑なAIモデル構築にかかる莫大な先行投資が、多くの企業の開発における障壁となっていることが判明しました。

この課題を解決するため、テンセントはヒト型ロボット開発企業向けのAI開発プラットフォーム「Tairos」を開発しました。

エンボディドAIかぁ…なんだか難しそうな話だね。でも、Tairosみたいなプラットフォームがあれば、色んな企業が参入しやすくなるのは良いことだべさ!

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テンセントが提供するロボットAIプラットフォームTairos。思考・知覚・行動を司るAIモデルで、ロボット開発を加速! 自社の強みを活かせる柔軟性も魅力。