三菱マテリアル・三菱商事の銅鉱山投資戦略とは?(チリ・ペルー・アメリカ)三菱グループの銅鉱山プロジェクト:チリ、ペルー、アメリカでの最新動向
三菱マテリアルと三菱商事は、銅鉱山への積極投資で、持続可能な資源確保へ挑む!チリと米国で、高品質銅の安定供給を目指し、生産開始や権益取得を加速。EV需要や再生可能エネルギー拡大を見据え、将来的な銅不足に備える。脱炭素社会への貢献と、資源戦略における新たな一手!
💡 三菱マテリアルはチリのマントベルデ鉱山で銅精鉱の生産を開始。今年度第2四半期中のフル生産を目指しています。
💡 三菱商事はペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を追加取得し、バッテリー需要を見据えた銅確保を進めています。
💡 三菱商事は米国アリゾナ州のCopperWorld銅鉱山に参画。脱炭素社会への貢献を目指しています。
それでは、まず三菱マテリアルのチリでの取り組みから見ていきましょう。
南米への挑戦:三菱マテリアルのチリ・マントベルデ鉱山
三菱マテリアル、チリで何を実現?銅精鉱の安定供給?
高品質銅精鉱の商業生産を開始。チリの鉱山に投資。
三菱マテリアルは、チリのマントベルデ鉱山で銅精鉱の生産を開始しました。
これは、深部の硫化鉱の開発プロジェクトが完了したことによるものです。
今後は、設備の立ち上げを進め、今年度第2四半期中のフル生産を目指しています。
公開日:2024/07/06

✅ 三菱マテリアルが権益を持つチリのマントベルデ鉱山で、銅精鉱の生産が開始された。
✅ 同鉱山は以前から電気銅を生産しており、今回、深部の硫化鉱の開発プロジェクトが完了し、新たに銅精鉱の生産を開始した。
✅ 今後は設備の立ち上げを進め、今年度第2四半期中のフル生産を目指す。
さらに読む ⇒電波新聞デジタル出典/画像元: https://dempa-digital.com/article/572017三菱マテリアルのチリ・マントベルデ鉱山での銅精鉱生産開始は、安定的な供給体制の構築に向けた重要な一歩ですね。
今後のフル生産が楽しみです。
三菱マテリアルは、高品質な銅精鉱の安定調達を目指し、チリのマントベルデ鉱山から銅精鉱の商業生産を開始しました。
2021年に権益を取得し、2024年9月に出荷を開始、10月には初荷受入式、11月には硫化鉱設備の竣工式が行われました。
マントベルデ鉱山は、年平均8万トンの銅を生産し、不純物が少ない上に、海岸からの距離、標高、都市へのアクセスなど好条件を備えています。
三菱マテリアルは、チリ・サンティアゴ市に子会社を設立し、同鉱山の管理運営を行っています。
1960年代からチリの銅鉱山への融資を開始し、エスコンディーダ鉱山やロスペランブレス鉱山にも出資しており、チリを重要な鉱山投資地域と位置付けています。
三菱マテリアルは、マントベルデ鉱山の拡張や他の鉱山への新規参入を通じて、社会への貢献を目指しており、チリの若者たちにリサイクル文化を醸成したいと考えています。
ふむ、三菱マテリアルは着実に銅の生産量を増やしているようだな。チリの鉱山への長期的な投資も、将来的なリターンを考えると賢明な判断だ。
ペルーの銅鉱山への投資:三菱商事の動き
三菱商事、ペルー銅鉱山を拡大!その狙いとは?
銅需要増を見据え、年産12万トン目指す。
三菱商事は、ペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を追加取得しました。
バッテリーの材料として需要が増加している銅に着目し、資源ポートフォリオの転換を図っています。
公開日:2020/03/25

✅ 三菱商事は、ペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を21.9%追加取得し、持ち分を40%に引き上げることで合意しました。これは、バッテリーの原材料として需要増加が見込まれる銅を中核資源と位置付けているためです。
✅ 今回取得するケジャベコ銅鉱山は、約750万tの埋蔵量が見込まれる世界最大級の未開発鉱山であり、2022年の生産開始を予定しています。年産量は約30万t、鉱山寿命は30年と試算されています。
✅ 一方、三菱商事は豪州の炭鉱権益の売却を進めており、ワークワース炭鉱、ハンターバレーオペレーションズ炭鉱、グレゴリー・クライナム炭鉱の権益を売却しました。これにより資源ポートフォリオの転換を図っています。
さらに読む ⇒Sustainable Japan出典/画像元: https://sustainablejapan.jp/2018/06/22/mitsubishi-coal-copper/32801ペルーのケジャベコ銅鉱山への投資は、銅の需要増加を見据えた戦略的な動きですね。
資源の安定確保に向けて、積極的に動いている印象を受けました。
三菱商事は、2012年からアングロアメリカンと共同出資しているペルーのケジャベコ銅鉱山の権益を2018年6月15日付で21.9%追加取得し、持ち分を40%に拡大することに合意しました。
2018年第3四半期に株式取得を完了し、2018年後半から建設を開始し、2022年の生産開始を目指す計画でした。
このプロジェクトは、750万トン(銅分換算)の埋蔵量、年間約30万トン(生産開始後10年間の平均)の生産量、約30年の生産期間を見込み、開発投資額は55億~60億ドルに達する大規模プロジェクトです。
三菱商事は、銅価格の低迷により遅延していた鉱山開発を、中長期的な銅需要の増加見通しを受けて加速することを決定。
追加取得により、年産12万トン(銅分換算)の持ち分生産量を目指しています。
総投資額は6億ドルとなる見込みで、アンタミナ鉱山に次ぐ重要なプロジェクトとして位置付けています。
ペルーでは、フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドの設備拡張や、住友金属鉱山と住友商事が出資するセロベルデ銅鉱山の増産が進み、三菱マテリアルが出資するテックリソーシーズのサフラナル銅鉱山(2021年生産開始予定)の建設も進んでいます。
へー、ペルーの銅鉱山ね。世界最大級の未開発鉱山って、スケールが違うわね!それに、豪州の炭鉱売却でポートフォリオを組み替えるってのも、時代の流れを感じるわ。
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三菱商事、米銅鉱山に約870億円出資!年間10万トンの銅生産へ。脱炭素社会へ貢献する資源戦略、2029年生産開始目指す。